大河ドラマ「いだてん」
第14話「新世界」おさらい
この記事では大河ドラマ「いだてん」の第14話「新世界」のおさらいと感想を書いています。
四三と志ん生の新章突入
2週間ぶりの大河ドラマ「いだてん」の第14話「新世界」どうでしたか?
すぐに留学に行ってしまったけど、今後の活躍が気になる二階堂トクヨ(寺島しのぶ)。
「ミスター肋木」永井道明(杉本哲太)の謀反。
一区切りつけるための天狗倶楽部の解散。
美濃部孝蔵(森山未來)の旅立ち。
そして、金栗四三の突然のお見合い。
色々あったストックホルム・オリンピック編から、やっと新章突入ってことで今回は初回の時と同じようにたくさんの新しい人物や、新しい話をふんだんに盛り込んできましたね。
では、第14話のおさらいと感想です。
まずはスウェーデンから帰って来た金栗四三を東京高等師範学校の学友たちがお出迎え。
四三が棄権したことを触れようとせず、適当な話題で盛り上がる生徒たちを前にして初登場の二階堂トクヨからきつーい一言。
「国民の期待を裏切った原因はなんですか?」
きっつ・・・・
温かく迎えるおかえりムードをバッサリ切り裂いてます。
反発する野口源三郎たち大勢の生徒たちに囲まれても全く動じずに、言いたいことを言いまくる二階堂トクヨさんは永井先生の弟子だとか。
またまたやべぇ奴がでてきたなぁ~。
でも、この人はのちに日本女子体育大学を創始する「日本スポーツの母」とされる人物だから、今後四三くんとは協力していく間柄になるんでしょうね。
それまで、このおっかないトクヨさんを楽しみましょう。
二階堂トクヨにはきつい一言を言われたものの、四三は次のベルリン・オリンピックを目指すために練習を再開。
「電柱柱練習法」という練習方法の説明を、わりと長い時間見せられました(笑)。
正直、どうでもいいっす(笑)。
さて、マラソン一辺倒だった四三ですが、オリンピックから日本人が知らないような競技の道具を持ち帰っていました。
その中で砲丸、槍投げに異常な興味を示していたのが野口くん。
やがて四三と共に十種競技でオリンピックへ出場することになる野口源三郎の覚醒の瞬間です。
一方、新章になってやっと四三と絡んでくるかなと思った落語家・古今亭志ん生(美濃部孝蔵)の物語。
せっかく四三は東京に帰って来たのに、孝蔵は師匠・橘家円喬から旅に出ろと言われて浜松に向かうことになりました。
まだまだこの二人の物語は繋げてこないのかよ。どんだけもったいぶるのよコレ。
まさか、このまま繋がらないという新しいやり口なのか?
私はこの落語の話は正直どうでもいいと思ってるんですけど、今回の円喬師匠にはちょっと心動かされました。
孝蔵は破門にされたとガックリしてましたが、円喬は孝蔵のことを「フラがある」と褒め、旅立ちの時には自ら走って見送りにくるあの優しさ。
孝蔵を預ける小円朝に対して「大事な弟子を貸すんだから。一回り大きくして返してくれよな!」なんて、泣けるじゃないですか。
高級タバコ『敷島』を投げつけて「もってけ」って・・・・
ぶっきらぼうな円喬師匠が初めて見せる人間味あふれる姿が素敵すぎます。
でも、これが最後の会話になるんだよな~・・・(泣)
今回からの新章で、孝蔵の物語はかなり展開を見せそうなので、ちょっと楽しみになってきましたよ。
そして、これまで重要な役割を果たしてきた嘉納治五郎先生の方にも新しい展開が。
帰国した嘉納治五郎が目にしたのは、大日本体育協会を改革しようとする永井道明の姿。
「あんたは古い!」
スポーツなんて所詮は「お遊び」、体格の向上こそ重要だという永井道明は『肋木』の普及を強引に進めようとしてます。
この人のおかげで全国の体育館にはあの『肋木』が置かれてるんですね。
誰も使い方知らなかったけど(笑)。
さぁ、この永井道明の謀反ともいうべき、大日本体育協会の改革はどうなっていくんでしょうか?
すでに四三のリベンジにも不快感を示している永井道明の動きには注目していきたい。
さて、肝心の主人公・金栗四三ですが、雪辱を果たすために練習は再会したものの、どこか浮かない様子。
一緒にオリンピックに出場した三島弥彦の方も、天狗倶楽部が解散するという事態に。
どことなく、日本が明治から大正の世の中に変わって、みんなの中で燃え尽きた感があったのかな?
そんな中でも弥彦だけは、「兄の横浜正金銀行のサンフランシスコ支店で銀行員となり、アメリカの強さを見極めてやる」と未来にために自分が為すべきことを見つけていた。
この人、スェーデンでは自殺未遂みたいなことしてたけど、オリンピックの経験から本当に立派な大人になってる。
散々に負けたけど、それでもやっぱりスポーツは人間を成長させるんだな~と感動しました。
最後は唐突にぶち込まれ金栗四三と春野スヤのお見合い話で新章の一回目はフィニッシュ!
それぞれの話がいっぺんに新しい局面を迎える展開で、今回は見ごたえがありました。
来週はどうやらもう一人の主人公・田畑政治の幼少期時代がスタートらしいっすよ!楽しみ!
第14話「新世界」
深堀り記事
第14話「新世界」
勝手にMVP
今回のMVPは橘家円喬師匠。
圧倒的な存在感を示してくれた二階堂トクヨと迷いましたが、おそらく今回が最後の登場?(回想ではあるかな)となりそうなので円喬師匠にしました。
気難しいというか、かなり変わった人格してる円喬師匠が見せた人間らしさというか、弟子を想う気持ちに思わず涙。
そんな中でも、江戸っ子らしく「粋」な部分を見せて颯爽と去っていく円喬師匠の後ろ姿がめちゃくちゃカッコよかったと思います。
カッコいい後ろ姿!
次回 第15話「あゝ結婚」
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