大河ドラマ「いだてん」
第29話「夢のカリフォルニア」おさらい
随所のちりばめられた笑いと涙
大河ドラマ「いだてん」第29話「夢のカリフォルニア」どうでしたか?
日本選手団内の友情や田畑政治の思い、なかなかいい話でしたよね~。
かといって、感動だけの回でもなく、随所に笑いも含めてきていて見ごたえも十分でした。
ロサンゼルスに到着した日本選手団。
華やかな歓迎の中、一番はしゃぎまくってたのはやっぱり田畑政治。
分かってはいたけど、それの上をいくハイテンションでした。
あのオープニングのミュージカルぽいのは何だったのか?
さすがにちょっとヒいた(笑)。
しかし、そんな楽しいことばかりないのがこの頃のオリンピックをとりまく国際情勢。
満州での侵略に対してのアメリカの目も厳しく、日系人たちに差別もヒドイ。
アメリカ水泳選手は日本水泳陣がプールに入ると遠巻きに研修をはじめ、アメリカ監督キッパスからは「屈辱を手土産に日本に帰るといい」とのキツーイ一言。
たぶんキッパス監督はアウェーの地では実力を出し切れず敗れるってことをお前たちも味わえってことでしょう。
自分たちは遠い日本に呼ばれてコテンパンにされてますからね。
でも、田畑政治は全く気にしてない(笑)。
というか、「なんかお土産くれるらしいよ」って英語が通じてない(笑)。
全部、自分の都合のいいように解釈しちゃうなんて羨ましい限りです。その性格。
一方、日本水泳陣の中にも不穏な空気が・・・。
「一種目も失うな」というスローガンを掲げた田畑政治は、若手の宮崎康二に期待を寄せ、キャプテン高石勝男はフテクサレ気味。
鬱憤を晴らすように夜な夜な練習に励み、メダルに固執する田畑政治に不満タラタラの高石勝男。
しかし、泳げば泳ぐほど宮崎康二との実力差が分かってしまう。
キャプテンなのに実につらい立場です。
そんな姿に、やがて宮崎康二ら若手たちは高石勝男に有終の美を飾らしてあげたいと思い始め、これを受けた監督の松澤一鶴は意を決して田畑政治に相談。
しかし、全く聞く耳を持たない田畑政治。
「なぜ、そんなにメダルにこだわるんですか!」と声を荒げる松澤一鶴。
すると田畑政治から思わぬ一言が。
「日本を明るくするためだ」
「満州事変、五・一五事件、新聞には暗いニュースばかりが載っている。誰かが明るいニュースを書かなきゃならない。水泳が全種目制覇したら一面に載るじゃんね。号外もでるかも。いや、出るね。だってもう書いてきたから。」
すでに新聞の原稿まで書いてきていた田畑政治の日本への秘めた思い。
前回、日本の政治に失望して朝日新聞を退社した河野一郎から「スポーツで日本を変えろ」と言われ、田畑政治も「日本のため」にと意識していたんでしょうね。
田畑政治の覚悟をカッコいいと思う反面、ちゃんと選手たちにそういうことを伝えればモチベーションも上がるんじゃないかとは思いましけどね。
選手たちには競技だけに集中させたいってことなんでしょうか?
でも、結局この田畑政治の言葉を部屋の外で盗み聞きしていた高石勝男は感動し、全てを吹っ切るように選考会に臨んでいました。
せめて高石勝男には直接言えば、こんなに苦しめることもなかったのにね。ちょっとかわいそう。
分かっていれば高石勝男はロサンゼルスを満喫できたかもよ(笑)。
さて、オリンピック出場選手を決める選考会。
全てを受け入れた高石勝男は最後に必死の泳ぎを見せてくれるも結果は4位で代表落ち。
それでもその姿には皆が応援を寄せ、夜な夜な泳いでいることを知っていた門番の黒人までも「YOU CAN DO IT!」とさりげなく応援してます。
田畑政治もトップの宮崎康二を気にしつつも、「かっちゃんガンバレ」といつの間にか応援してるし。
オリンピックを目指し、大学の手作りプールで泳いでいた初期の頃の関係が急に戻って来たような(涙)。
泳ぎ終わった高石勝男に「おつかれ」と手を差し伸べる田畑政治。
オリンピックで華々しく活躍する人の裏では、このような高石勝男のような物語がたくさんあるんだろうなぁと改めて感じることができるイイ話でした。
ところで男子水泳陣が練習中、女子選手団が合流して一緒に練習することになってましたが、あの時の男子のハリキリようが面白い(笑)。
エエカッコしいの大横田サイコー(笑)。
前畑秀子たち女子もキャッキャしてて修学旅行みたいな雰囲気だし。
こいつら中二かよ(笑)。
かわいいじゃねーか。ちくしょう、羨ましいぞ!
落語パート、ナメクジ艦隊の話はどーでもいいぞ!(笑)
大河ドラマ「いだてん」
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