大河ドラマ「いだてん」
第30話「黄金狂時代」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年~令和元年大河ドラマ「いだてん」第30話「黄金狂時代」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第30話「黄金狂時代」
NHK公式 あらすじ
1932年、田畑(阿部サダヲ)念願のロス五輪が開幕。アナウンサーの河西(トータス松本)はレースの実況中継に気合が入るが、大会運営側の妨害にあう。田畑たちは実況中継の代わりにレースの模様を放送する奥の手を考える。治五郎(役所広司)はIOC総会で五輪招致の立候補を表明する。しかし9か国がエントリー済みという絶望的な状況。東京への招致に、ムッソリーニとヒトラーという二人の独裁者の思惑が影響することに―
大河ドラマ「いだてん」
第30話「黄金狂時代」
あらすじ【ネタバレ注意】
実感放送
ロサンゼルス・オリンピックがついに開幕、参加国は37か国となり選手村には大勢の人だかりができていた。
その中で外国人を投げ飛ばし、著書を手渡す嘉納治五郎の姿があった。
「嘉納さん、何してるんですか!」
驚いた田畑政治が訪ねると、治五郎はファンサービスだと答えた。
その後、二人で選手村を歩いている時、政治は前から気になっていた質問をぶつけてみた。
「嘉納さんは柔道家でしょ?なぜオリンピックでやらないです?」
すると治五郎は言った。
「まだ機が熟していないからだよ。もっと世界中に弟子を増やしてから・・・・」
治五郎の柔道普及の構想を聞いたあと、政治はJOAKの松内と河西に会った。
まもなく陸上競技が始まろうとしていたが、二人は実況放送ができないと悩んでいた。
ラジオで実況してしまうと客足が伸びないからという理由で、アメリカのオリンピック組織委員会から禁止されてしまったのだという。
日本での放送なら問題ないと思っていたが、例外は認めてくれないらしい。
このため、松内は当日の結果だけでも現地から放送しようと考えていた。
しかし、政治はそれでは新聞には勝てないことを指摘する。
新聞社はあらゆる手段で迅速に対応できる準備ができていた。
すると、河西が別の方法を思いついた。
それは結果を伝えるだけではなく、自分たちアナウンサーが実際に競技を見た上で、そのまま感じたことを記憶して実況のように再現するという方法だった。
「実感放送」と呼ぶことに決め、早速スタジアムに向かう松内と河西。
吉岡隆徳の100m走決勝の実感放送は感情を込めすぎて、約10秒の競技を1分間もかけることになってしまった。
やがて水泳競技が開幕すると、100m自由型で宮崎康二が優勝し、日本男子チーム初の金メダルを獲得した。
水泳の実感放送が日本に届く頃、孝蔵の妻・おりんは空管ラジオを手に入れていた。
孝蔵が経緯を聞くと、おりんは蚊帳と交換したのだという。
早速、孝蔵はラジオを質に入れようと持ちだそうとするが、おりんが止める。
「あんたが帰って来たら聞こうと待ってたのに」
孝蔵は必要ないとして夫婦喧嘩が始まった。
その時、長女の美津子が言う。
「だめ!いつか父ちゃんの落語をラジオで聞くんだ!ねぇ母ちゃん!」
その言葉に孝蔵の手は止まり、何も言えなくなってしまった。
そして、おりんは試しにオリンピック実感放送を聞いてみることにした。
しかし、スイッチを入れても音が出ない。
「・・・また、電気・・・とめられちゃった・・・」
ヒトラー
政治たちは選手をリトルトーキョーに連れて行き、宮崎の金メダルの祝勝会を開いた。
その席で政治は400m自由形に出場する大横田に肉を勧めた。
「400m泳ぐんだから400ポンド食わないとな」
そして政治はウェイトレスのナオミに女子平泳ぎのチケットを渡し、見に来るように誘った。
その後、治五郎と岸清一が現れ、政治は店の奥に呼び出された。
どうもオリンピック招致活動がうまくいっていないらしい。
ローマ、ヘルシンキなど9つの都市が立候補し、東京は完全に後手にまわっている。
イタリアでは首相のムッソリーニが熱心に動き、大理石の競技場も完成見込みだという。
日本は距離の問題と、満州事変のでせいで評判はガタ落ちしていた。
頼みの綱はドイツしかない。
ドイツではヒトラーが首相になれば、4年後のベルリン・オリンピックが返上されることが噂されている。
そうなれば今回の本命のローマが繰り上げされ、8年後は東京にまわってくる可能性がある。
様々な可能性を探る中、治五郎は口を開いた。
「ユダヤ人を差別するような男のおさがりなんぞ要らん。スポーツが政治に屈するなどありえん!」
孝蔵とラジオと万朝
結局、電気を止めれてしまったので孝蔵とおりんはラジオを質屋にいれることにした。
しかし、店主が調べるとラジオはもともと壊れているおり、電気は関係ないと言う。
おりんが騙されたことに悔しがっていると、孝蔵は店の中で見覚えのある羽織を見つけた。
その羽織はかつて万朝が孝蔵に贈ってくれたものだ。
すると店主が言う。
「それは売れねぇよ。万朝って噺家が流れないように毎月、金を置いてってんだ。どうも廃業した芸人仲間がそのうち戻ってくるから、また着せてやりたいんだとよ。」
その後、孝蔵とおりんは寄席にでかけ、万朝の高座を見た。
万朝は腕を上げ、昔とは別人のように客から拍手をもらっている。
孝蔵はその姿にショックを受け、そのまま万朝の楽屋を訪ねた。
そして孝蔵は万朝に土下座して言う。
「万ちゃん!弟子にしてくれ!」
これには万朝も驚いた。
「いやいやいやいや、弟子はおかしい!俺はまだ二つ目で、孝ちゃん真打じゃねえかよ。」
孝蔵もハッと気づいて、すぐに言い直した。
「じゃあ、金貸してくれ!」
孝蔵は万朝から借りた金で質屋から羽織を買い、破門されていた三語楼師匠にわびを入れて「柳家甚語楼」の名前でやり直すこととなった。
日本水泳チーム
治五郎たちとの話を終え、政治が選手村に帰ると大横田が腹が痛いといって寝込んでいた。
どうも大横田は前から体調を崩していて、それを隠して練習に参加していたらしい。
そうとも知らず、政治は大量の肉を食わせたことに責任を感じる。
「すまん・・・大横田」
すると、今度は前畑秀子が腹が痛いと言い出す。
原因は、決勝の願掛けで神社のお守りを飲み込んでいたからだった。
結局、回復には向かったものの大横田は医師から止められ、代わりのリレーのアンカーが必要となった。
鶴田は高石勝男を推薦すると、政治もこれに同意する。
「勝ちゃんが試合に出ることで活気づけば奇跡が起こるかもしれん。」
しかし、政治の熱い思いを聞いていた松澤は真っ向から反対した。
「日本を明るくするんじゃないんですか?奇跡なんてこと総監督が言うべきじゃない!」
この言葉に政治も我に返り、アンカーは横山隆志が務めることとなった。
そしてこのリレーでは世界新記録を出して日本チームは優勝することになるのである。
一方、大事をとってリレーを休んだ大横田は400m自由形決勝に挑んだ。
しかし、結果は銅メダルにとどまり、日本男子チームの全種目制覇は失敗した。
大横田は実感放送のスタジオで、泣きながら謝罪の言葉を日本に贈るのであった。
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