大河ドラマ「いだてん」
第8話「敵は幾万」おさらい
この記事では大河ドラマ「いだてん」の第8話「敵は幾万」をおさらいしています。
四三、弥彦の家族の絆と友情に感動!
大河ドラマ「いだてん」の第8話「敵は幾万」どうでしたか?
金栗四三と三島弥彦を送り出そうとする周りの人々の何と素敵なこと。
前回も感動する場面が多かったけど、今回は思いっきり涙してました。
こういう回を待ってましたよ!クドカンさん。
では、第8話のおさらいと感想です。
東京に現れた兄・実次は、熊本で春野スヤの婚約先である池部家を訪れ、田畑を売って1,800円を作ろうとしていた。
当時は「スポーツ」に対する理解がまだまだ得られていなかった時代。
当主?池部重行は「遊び」をする弟のために大金を使おうとする実次が理解できない。
ここで登場したのが、大竹しのぶが演じる重行の母・池部幾江。
わずかな時間の登場ながら、圧倒的な存在感!さすが大女優です!
熊本の方言は分かりませんんが、すごく自然に感じ取れた。
大河ドラマいだてんには初回からたくさんの人物が登場して、素晴らしい役者が演じてきましたが、大竹しのぶの演技はずば抜けてる気がする。
これまでの人物は役者が「コント」を演じていたような気にさえさせられました。
池部幾江は、この大河ドラマをビシッとシメる役割になりそう。
さて、この池部幾江は「田畑を買って欲しい」という実次に対し、「田畑を1,800円で買う。その田畑は実次に貸してあげる」という男前な提案をする。
気に入っている春野スヤの願いってこともあるし、もともと金持ちというところからくる余裕もあるけど、カッコよすぎます。
やっぱり、地元の「名士」って呼ばれる人はこうでなくっちゃ。
そんなこんなでお金を手にしたことを聞いた四三でしたが、四三にことを心配していた学友たちは独自に全国から寄付金1,500円を集めていた。
海外で戦おうとする友のため、こちらはこちらで男前な行動をとってたんですね。
なんか美川秀信だけは募金活動に参加してなかったような雰囲気でしたが。
このあとどっちが金を出すかで軽くモメ、1,500円を学生たちが出し、残り300円を実次が出すことで決着。
しかし、まぁ四三はホントにいい家族、いい友達を持ったもんだ。
思わずホロリとしちゃった。
でも、今回の四三を応援する感動話はこれだけでは終わらなかった。
ここから畳み掛けるように、更なる感動をブチ込んでくるとは(笑)。
さて、金の工面ができた四三は美川秀信と一緒に実次を東京案内するため浅草の凌雲閣へ。
「なんかドえらいことになってきた」と今さらながら不安がる四三に、実次が放った一言。
「お前が行かんと後が続かん!お前が弱虫やったら100年後の『韋駄天』も弱虫ばい!」
弟のことがカワイイから金策したのだとてっきり思っていたけど、実次はちゃんとわかってたんですね。
四三がこれから「日本のスポーツ」のためになそうとしていることを。
嘉納治五郎が言った「日本スポーツの黎明の鐘となれ」ってことが。
この実次の言葉は、この時に現在まで続く日本のオリンピックへの道が開けたのだと感じさせる名言でした。
こんな感動する場面がありながらも、笑いを忘れないのが今回の大河ドラマ。
美川秀信は「お兄さん・・・このあとどうします?『吉原』とか・・・・・」なんて言ってました。
コイツ、どんだけ女好きやねん!(笑)
そして凌雲閣をを出ると、小梅を発見して追いかけ、美川秀信は東京観光を離脱。
何ちゅう自分勝手なやつなんだよ。
でも、この美川秀信の物語は、小梅が熊本の出身だってことが分かるという意外な展開を見せる。
今回ではその後の話はお預けになってなってしまったけど、今後何か期待できる展開が待っていそうで楽しみです。
その後、実次の帰郷を前にスヤの結婚を知った四三は複雑な顔を見せるなどありましたが、播磨屋ではぶっきらぼうな黒坂辛作が日の丸をつけたユニフォームを四三にプレゼント。
不機嫌そうに話し、四三の方を見ようともせずに、子供に渡させる黒坂のシャイさがなんとも言えない。
こういうのを、江戸っ子の『粋』なとこなんですかね。
違うか・・・ただの『ツンデレ』だな。
現代人はホントに的確な言葉を作ったもんだ(笑)。
しかし、あの子供の笑顔はヤバいぐら可愛かったっす!
一方、もう一人の日本代表の三島弥彦は、家族の賛同を得られずにいた(と思っていた。この時は)。
心配する女中のシマをよそに、母の三島和歌子は何かを縫いながら「弥彦は三島家の恥」と言ってましたからね(この時は)。
弥彦は弥彦のほうで「話しても話さなくても結果は同じさ」と話し、母子の決裂は決定的に見えた(この時は)。
でも、これがあの感動のシーンへの前フリだったとは。
東京高等師範学校で壮行会が開かれ、スヤへの想いを断ち切るように「自転車節」を歌った四三。
晴れて池部家に嫁いでいった春野スヤ。
美しい熊本の風景。美しすぎる綾瀬はるかの花嫁姿(笑)。
切ないな~。
私ならオリンピックより、綾瀬はるかかな(笑)。
そして出発の日。
大勢の群衆に見守られる中、四三と弥彦は列車に乗ると爆走してくる人たちが。
その人こそ、弥彦の母・三島和歌子。
これまでちゃんと話せていなかった弥彦と和歌子。
たぶん、弥彦は優秀な兄と比べられることがイヤで『天狗倶楽部』に所属し、奇行というか反発していたんじゃないかな?
それでも、やはり三島家のため、母のため、表向きは帝国大学へ進学して「三島家の恥」にはならないという想いもあったんでしょう。
そんな葛藤がありながらも、ここだけは自分のやりたいことをやらせて欲しい。理解されなくても・・・オリンピックに出たい。
そして、まるでそれが分かっていたかのような和歌子の息子への溢れる想い。
和歌子の方は、息子とちゃんと向き合って話すことができなかったことがずっと寂しかったのかも。
「おまんさぁは三島家の誇りじゃ」
和歌子の手には、自分が縫ったであろう弥彦のユニフォームがあった。
「我が子に関心のない親はいない」と言った四三のダメ押しの言葉に、もう完全に涙腺崩壊。
これは参った。これは泣けるわ。
この和歌子の行動も『ツンデレ』の一つの形ですか?
ギャップってのはホントは破壊力抜群だわ。
今回は色んな人に支えられていた二人の感動回でしたが、落とすところは落とすのが「いだてん」。
最後は一緒に行くはずだった嘉納治五郎が列車に乗れなくて終了(笑)。
先に乗っとけや!治五郎先生!バカ!
第8話「敵は幾万」
深堀り記事
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