大河ドラマ「いだてん」
第19話「箱根駅伝」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第19話「箱根駅伝」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第19話「箱根駅伝」
NHK公式 あらすじ
クーベルタンから治五郎(役所広司)に、「アントワープで8年ぶりにオリンピックを開催する」という知らせが届く。「箱根駅伝」の構想に力を注ぐ四三(中村勘九郎)は、熊本で離れて子育てに励むスヤ(綾瀬はるか)に、次こそ金メダルをとって引退し家族と暮らすと約束する。しかし、前回大会で死者を出したマラソンは正式種目から除外されていた。そうとは知らない金栗は五輪代表選手を選ぶべく「箱根駅伝」実現を目指すが―
大河ドラマ「いだてん」
第19話「箱根駅伝」
あらすじ【ネタバレ注意】
箱根!
日光~東京間を走り終えた金栗四三は「もう日本に走る道はない」という言葉を残した。
そして次の目標としてアメリカ横断を思いつき、下宿で野口と美川に構想を語る。
「総距離4,000㎞。駅伝方式で行こう」
誰を連れて行こうか考えていると、黒坂辛作に案内されて青年が入ってきた。
「予選会を開いてはどうでしょう?」
ゴム底の足袋を買いに来たというその青年は明治大学の沢田英一で、札幌~東京間を22日で走った選手だった。
金栗四三は沢田の提案どおり予選会を開催することを決め、コース選定に入った。
ふと、窓の外に目をやると富士山が見えた。
「箱根か」
黒坂はずっと富士山を箱根と勘違いしていたのだが、金栗四三はこの黒坂の意見を採用することにした。
その後、金栗四三は野口と共に「箱根駅伝」の草案をまとめ、体協本部の理事たちに見せに行った。
すでにこの時点で予算の目処は立っており、報知新聞からも協賛の依頼が来ていた。
嘉納治五郎は金栗四三に駅伝の運営をやってみてはどうかと勧める。
そして嘉納治五郎は来年の8月にベルギーでオリンピックが開催されることを告げた。
すると金栗四三は「今度こそやります!」と歓喜の声を上げる。
そして金栗四三はこの駅伝が終わるまでは熊本に帰れないとスヤに手紙を出した。
帰郷
ところが、この手紙をスヤが読んでいると、突然四三が現れた。
またオリンピックに行くとなれば、池部家の財産から渡航費を作るしかない。
それを考えて、四三は思い直し帰郷したのだった。
「おお、お前が正明か!」
ここで四三は初めて自分の子供と対面するのだった。
客間に使用人や親類が集まり、池部家の年始の祝いが開かれた。
末席には実次もいて、四三は上座から挨拶した。
「旧年中はお世話になりました。子も生まれ、さらに8年ぶりにオリンピックが開催されることが決まりました!」
喜んだのはスヤと実次だけで、周囲の反応はまるでしらけていた。
宴が始まると実次がやってきて低姿勢で酒を勧めてきた。
他人行儀な兄の姿に四三は驚いていると、池部幾江はスヤにも聞こえるように言った。
「玉名にはいつ帰ってきますかね?」
すると、四三より先に実次が答えた。
「オリンピックを立派にやり遂げたら帰ってきます!」
四三は焦ったが、実次は金を出してもらうのだから、そう答えろと耳元でささやくのだった。
この頃、体協では緊急理事会が開かれていた。
問題となっていたのは、オリンピック種目からマラソンが外されたことだった。
憤っている嘉納治五郎に、トクヨは一枚の写真を見せた。
それは第一次世界大戦の激戦地・ベルギーのボロボロになった市街地の写真だった。
「ここをマラソンランナーが走り、観客が沿道を埋め尽くすことが想像できますか?」
そう問いかけられて嘉納治五郎は絶句した。
その晩、四三はスヤに頭を下げて約束する。
「苦労ばっかりかけてすまなかった。今度のオリンピックで勝って俺は引退するつもりだ。その後は指導者となるから皆で一緒に暮らそう」
しかし、スマは「勝てんかったら?」と聞いたが、すぐに取り消して「四三さんは勝ちます」と言った。
「おう。8年かかってからな。ようやくお国のために戦う時が来た」
四三はこれまでにないほど意気込んでいた。
東京に戻ると金栗四三は東京高等師範学校の茂木や、明治の沢田ら5人を連れて体協を訪れた。
「マラソンの枠を6人に増やせませんか?」
箱根駅伝の練習中、好記録を連発していたので金栗四三は、この5人と自分が走れば金銀銅のメダル独占も夢ではないと考えていた。
そんな金栗四三の姿を見ていると、嘉納治五郎は「マラソンはない」ととても言い出せなかった。
「検討しよう!箱根・・・楽しみにしとるぞ!」
箱根駅伝
迎えた2月14日、有楽町の報知新聞社前に箱根駅伝の第1走者たちが揃った。
出場するのは早稲田、慶應、明治、東京高等師範の4校。
箱根山で折り返し、往復217㎞を2日間で走るレースだ。
のちに正月の風物詩とある箱根駅伝だが、この日のスタート地点は閑散としていた。
選手達は皆、播磨屋のゴム底の足袋を履いている。
黒坂辛作が「金栗足袋」と命名したところバカ売れしたからだ。
審判長の金栗四三が号砲を鳴らすと、4人が一斉にスタート。
金栗四三はその後、車に乗って伴走し選手たちに声援を送った。
その頃、嘉納治五郎は体協本部で理事たちとオリンピックに向けての会議をしていた。
それでも気になり、駅伝の経過を電報で逐一連絡させていた。
「見に行かれては?」
岸に声をかけられたが、嘉納治五郎は「マラソンがないのに、あわせる顔ないだろ」と断った。
初日、往路の終了時点では1位が明治、2位が東京高等師範、3位に早稲田、4位が慶應だった。
そして一晩明けると外は銀世界に変わっていた。
積雪量6㎝、気温-4度、とても走れるような状況ではない。
そんな中、地元の学生や青年団、湯治客までが総出で雪かきをしてくれた。
金栗四三はそれを見ていて心を決めた。
「やる。こりゃ最後までやり遂げんといかん」
この日も体協の理事たちは本部で経過を聞いていたが、結局我慢できずにゴール地点に駆けつける。
東京高等師範学校のアンカー・茂木は、新橋でトップを走る明治の西岡に追いつき、デッドヒートを繰り返す。
そしてゴール地点で待つ観客の前に最初に現れたのは茂木だった。
割れんばかりの大声援。
茂木はラストスパートをかけて逃げ切り、明治の西岡は足をひきずって泣きながらゴールした。
この情景を目の当たりにした岸は嘉納治五郎に言った。
「マラソン・・・・やるべきでしょう・・・こんな感動的なレースなら絶対やるべきです!」
岸の目には涙が溢れていた。
そして次は金栗四三に駆け寄り、抱き締めて言った。
「心配するな金栗!私が必ずアントワープに行かせてやるからな!」
ふだんと全く別人のような岸の姿に金栗四三は驚くしかなかった。
次回 大河ドラマ「いだてん」第20話「恋の片道切符」あらすじ
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