大河ドラマ「いだてん」
第29話「夢のカリフォルニア」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年~令和元年大河ドラマ「いだてん」第29話「夢のカリフォルニア」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第29話「夢のカリフォルニア」
NHK公式 あらすじ
ロス五輪が開幕。日本水泳チームの総監督として現地に乗り込んだ田畑政治(阿部サダヲ)は、広大な美しい選手村で各国の選手たちが交流する姿を見て、これぞスポーツの理想郷と感激する。しかし、一方で日系人差別も目の当たりにするなど複雑な思いも抱く。全種目制覇を絶対の目標とする田畑は、本戦に出場するメンバー選びで非情な決断を下し、高石勝男(斎藤工)ら選手との間にあつれきを生む。田畑の執念は身を結ぶのか―
大河ドラマ「いだてん」
第29話「夢のカリフォルニア」
あらすじ【ネタバレ注意】
ロサンゼルスへ
ロサンゼルス・オリンピックの壮行式。
田畑政治は嘉納治五郎に水泳の期待の若手・16歳の小池礼二と15歳の宮崎康二を紹介した。
そしてストックホルム・オリンピック時点で生まれていなかったことには驚く治五郎に政治は言い切った。
「水泳だけでメダル10個取ってみせる!」
6月、大型客船「龍田丸」が選手131人、役員61人を乗せ、横浜から出航した。
7月、ロサンゼルスに着いた一行はリトルトーキョーで歓迎され、現地日系人も多く参加した。
選手村が完備されたのは、この大会からでキレイに整備された宿泊施設に政治は思わず感激する。
翌日、選手たちが集合すると政治は日の丸を掲揚し、松澤が訓示を述べた。
長ったらしい松澤の言葉に業を煮やした政治は話を途中で遮り、選手たちに言う。
「一種目も失うな!俺が言いたいのはこれだけ!以上!」
アメリカ、恐るるに足らず
その後、プールでは練習が始まった。
しかし、日本選手がプールに入るとアメリカの選手たちは次々をプールから上がってしまう。
「日本人と一緒のプール入りたくないってことか」
助監督の野田一雄はそう話したが、政治は何も気にしておらず、貸し切りになったから思いっきり練習できることを喜んでいた。
午前の練習のあと、リトルトーキョーの日本食レストランでは日系人主催の歓迎パーティーが開かれた。
その席で政治は、日系人が白人と一緒にプールに入れないことを知った。
午後、練習が再開されるとまたしてもアメリカの選手はプールを上がって、遠くから日本の練習を見ている。
頭にきた政治が抗議しようとした時、アメリカチームの監督・キッパスがやってきた。
東京で行った日米対抗水上競技大会以来の再会である。
キッパスが言うには、アメリカの選手は日本式のクロールを研究するため、プールから上がって観察しているらしい。
これを聞いた政治は、その後の各国の記者たちの取材を受けた際にビックマウスを披露した。
「アメリカ、恐るるに足らず!」
この記事が日本で新聞に紹介された頃、治五郎はアメリカ、フランス、ドイツのIOC委員から連絡を受けていた。
彼らは東京が8年後のオリンピックに立候補すれば必ず支持するというものだった。
このため、治五郎はロサンゼルスでのIOC総会で正式に立候補を表明しようと決意するのであった。
一方、この頃の蔵一家は貧乏暮らしは相変わらずで、家を転々としていた。
家賃が要らないという理由で住んだ家では、沼地の跡地であったこともあり、大量のなめくじに一家は悩まされていた。
高石勝男の苦悩
やがてロサンゼルスには、前畑秀子、松澤初穂、小島一枝らの女子選手が到着した。
前畑が親善大使として着物姿でレセプションに駆り出される中、政治はその席で実況中継のために渡米してきたJOAK(NHK東京中央放送局)のアナウンサー・河西三省と松内則三と知り合った。
政治は河西からラジオへの出演を依頼されたが、選手はナーバスになっていることからこれを拒否。
代わりに出場予定のない主将の高石勝男を出演させることにした。
「あれはノンプレイングキャプテンなんで」
政治は試合では使わないが、チームのキャプテンとして高石勝男を連れてきていたのである。
しかし、当の高石勝男は出場できないことに納得できず、深夜に選手村を抜け出して練習に励んでいた。
出場選手の選考会の前日、高石勝男は自分と同じように深夜に練習するベテランの鶴田義行と話した。
「何がノンプレイングキャプテンや!」
不満をブチまける高石勝男。
しかし、鶴田義行は政治の行動は全て計算ずくなのではないかと言った。
「日本選手が劣等感を感じずにいられるのは日米対抗戦で勝ったからだ。俺たちの敵は宮崎や小池たち若手であり、もはやアメリカじゃない。そこまで見越してまーちゃんは・・・」
その頃、政治と野田は日本料理店で打ち合わせしていた。
食事の合間に政治は日系2世のウェイトレス・ナオミに「日本とアメリカどっちに勝って欲しい?」と質問してみた。
ナオミは「あんまり勝てる勝てる言わない方がいいよ」と返してくる。
ナオミは日本人がスポーツで勝てるはずがないから、できないことを言わないで欲しいというのだ。
すると次の瞬間、政治の怒号がレストラン中に響いた。
「なぜ勝てないと言い切る!やってみなくちゃ分からんから面白いんじゃんねぇ!」
田畑政治の思い
政治が選手村に戻ると、松澤が高石勝男の出場を提案された。
松澤は若手選手たちから『この大会で高石勝男に有終の美を飾らせてあげて欲しい』と頼まれていたのだ。
しかし、レストランの一件のあとである。政治はこれを拒んだ。
「今、チームに必要なのは勝てる選手だ。メダルを狙える選手を外し、勝ちゃんを出す余裕はない。」
そして松澤がメダルに固執することに不快感を示すと、政治は本心を語り出す。
「笑うなよ。日本を明るくしたいんだ。五・一五事件以来、新聞には暗いニュースばかり。誰かが明るいニュースを書かなきゃならない。もし水泳が勝てば明るいニュースが少しの間だけでも一面に載る。号外も出るかもしれないね。・・・いや・・・載るね・・・だってもう書いてきたから。」
政治はすで号外用の記事を書き、速記係の酒井菊枝に手渡してきていた。
「スポーツが日本を明るくするんだよ。たった数日でもスポーツが国を変えることができるじゃんね。」
政治の思いに松澤が涙を流している。
ドアの外で高石勝男が聞いていたことは二人は気づいていなかった。
翌日の選考会、高石勝男は全力を尽くしたが宮崎に大差で負けた。
そして政治は代表選手を発表する。
200m平泳ぎ、小池、鶴田、中川。
100m自由形、宮崎、河石、高橋。
高石勝男の名はなかったが、それでも主将として政治と共にラジオ番組に出演し、若手選手たちについて明るくしゃべり続けた。
同時刻に開かれているIOC総会では、治五郎が正式に東京オリンピック招致を表明したところだった。
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