大河ドラマ「いだてん」
第16話「ベルリンの壁」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第16話「ベルリンの壁」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第16話「ベルリンの壁」
NHK公式 あらすじ
1914年、教員になる道を捨て、ランナーとしてベルリンオリンピックを目指し始めた四三(中村勘九郎)。野口(永山絢斗)ら後輩と、より過酷な状況でも走り続ける修行に励む。その頃、旅興行の師匠に一座を追い出された孝蔵(森山未來)は、宿代を払えず捕まってしまう。獄中で偶然目にしたのは円喬(松尾スズキ)死去の記事。牢名主に芸を見せろと挑発され、孝蔵は円喬に教わった噺(はなし)を渾(こん)身の力で披露する。
大河ドラマ「いだてん」
第16話「ベルリンの壁」
あらすじ【ネタバレ注意】
孝蔵の逮捕
大正3年(1914年)の春、マラソン1本で生きると決意した金栗四三は寄宿舎を出て播磨屋の2階に下宿することになった。
播磨屋の店主・黒坂辛作は「金栗四三愛用のマラソン足袋」として売り出した足袋が人気商品となったため、黒坂なりの金栗四三への礼でもあった。
金栗四三はさらに足袋を改良し、くるぶしまでの短さにして欲しいと頼んだ。
黒坂はまたしても本来の足袋の姿から遠のいていくなぁ~と思いつつ試作品に取組んでいった。
また金栗四三は嘉納治五郎の好意で東京高等師範学校の研究科に籍を置き、ほとんどの時間を練習に打ち込んだ。
また、何の相談もなく進路を決めたにもかかわらず、池部家は仕送りを続けてくれていた。
この頃、ドサ回りの一座をクビになった孝蔵は、万朝と共に新居町の宿場にいた。
飲まず食わずでたどり着き、食事も酒も頼んだが二人とも一文無しだった。
万朝は焦ったが、孝蔵は落ち着き払っていて「心配するな」と言う。
翌朝、夜が明けきらない内に万朝はこっそり宿を出た。
残った孝蔵は朝食を済ませると「金がないのだ」と女中に話す。
そして孝蔵は先に出た兄弟子に騙されたと訴えた。
しかし、この頃宿屋荒しが増加していたため、孝蔵はすぐに警察に捕まり浜松の留置場に叩き込まれた。
そこには布団もなく、夜には皆が新聞紙をかぶって寝ていた。
そして孝蔵はその新聞の中に「橘屋円喬 享年47」を書かれている記事を見て驚く。
この世で唯一自分を認めてくれた恩人を失い孝蔵は胸をえぐられた思いだった。
美濃部孝蔵の覚醒
ある朝、金栗四三は目覚めると斜め向かいの家の2階から若い娘が声をかけてきた。
「金栗さん?シマです」
以前、三島家の女中をしていたシマのことは金栗四三もよく覚えていた。
聞けばシマは下宿して働きながら東京女子高等師範学校を目指しているという。
その後、金栗四三は嘉納治五郎、可児徳と共にシマの職場に行って三島家を離れた理由を聞いた。
シマは弥彦が言った「いずれ日本も西洋の様に女子スポーツが盛んになるかもしれない」と言う言葉に後押しされたという。
すると嘉納治五郎はIOCから届いたばかりだというカードを見せた。
そこには5大陸の結合と連帯を意味する五輪のマークが描かれていた。
浜松では孝蔵が捕まったと聞いたちいちゃんが八百庄に駆け込んでいた。
政治の兄・庄吉に孝蔵の身元引受人になってもらい助けてもらうためだ。
しかし、庄吉は「それどころじゃない」と言って断る。
この時、政治が下痢と腹痛を起こして寝込んでいたのだった。
政治はいつものように水泳に行き帰ってきたところ、急に苦しみだしたという。
駆けつけた医師は政治を慢性盲腸炎と大腸カタルを併発していると告げ、今後は泳ぎをさせないようにアドバイスしていった。
留置場の孝蔵はバナナを恵んでもらったお礼に、円喬の十八番だった「文七元結」を語って聞かせた。
しかし、聞いていた男はオチにいくまでに寝てしまう。
孝蔵は無理やり起こしてどうだったかを尋ねるが、「面白くない」と言い切られてしまった。
男は「なんとなく面白いところはあるが、ボソボソしゃべっているだけでつまらない。もっと面白い話は面白そうにしゃべってくれ」と言う。
孝蔵は「臭いことはやりたくない」と言い返したが、男からは「臭いかどうかを決めるのは客だ」と言われてしまった。
そして孝蔵はもう一度「文七元結」をやり直した。
はじめから臭くていいと思えば、だんだん調子に乗ってきていつしか孝蔵は円喬の「文七元結」を思い浮かべて話していた。
孝蔵が踏み倒した宿代は小円朝が立て替えてくれ、釈放となった。
そして孝蔵は長かった髪を丸坊主にし、勝鬨亭に行って小円朝に頭を下げた。
「ご恩は一生忘れません。師匠、今日からまたお世話になります」
これ以来、孝蔵の落語は生き生きとしたものに変わっていった。
金栗四三、妻スヤを追い返す
この年の秋、金栗四三はスヤと池部幾江に手紙を書き、「日本陸上競技大会」で世界新記録を出したことを知らせた。
スヤは喜んで返事を書き「正月には帰るのか?」と尋ねたが、返事は「1日も無駄にできない」という言葉だった。
大正4年(1915年)の春、英国留学を終えたトクヨが東京高等師範学校を訪れ、体協の理事たちがそろった会議の席で帰国を報告した。
この日、嘉納治五郎はオリンピック予選の詳細を決めなければならないと意気込んでいたが、永井や岸は予算不足と前回の惨敗を理由に取り合おうともしない。
「二階堂君はどう思う?オリンピックに選手派遣すべきかな?」
トクヨは岸に問われて笑みを浮かべ、議論の余地なしと答えた。
今、ヨーロッパでは第一次世界大戦の真っ只中にあり、オリンピックなど開催できる状況にない。
さらに日本はドイツに戦線布告しているため、選手派遣となれば敵地に送り込むことになる。
しかし、嘉納治五郎は諦めなかった。
「関係ない!政治とスポーツは別だ!オリンピックは平和の祭典であり、スタジアムは聖域だ!国家だろが、戦争だろうが若者の夢を奪う権利など誰にもない!」
この日、四三が練習を終えて帰宅すると、驚いたことにスヤが待っていた。
池部幾江に言われて会いにきたらしい。
スヤは熊本名物「いきなり団子」を土産に持ってきたため、四三は喜んで食べていた。
「帰って。今は全て忘れて祖国のために走ろうと思ってる。だからオレの気を散らさないで」
突然の四三の言葉にスヤは呆然となっている内に、四三はそのまま走りに行ってしまった。
その後、スヤはすぐに熊本に戻ったが、ブチギレたのは池部幾江だった。
金栗家に乗り込み、実次を捕まえて怒りをぶつける。
「嫁を泊めずに追い返すとは何事か!あんたの弟は何様のつもりか!」
ここまでして練習に取組んだ金栗四三であったが、この年の6月にベルリン・オリンピックは中止となってしまった。
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