大河ドラマ「いだてん」
第14話「新世界」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年大河ドラマ「いだてん」第14話「新世界」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第14話「新世界」
NHK公式 あらすじ
ストックホルムから帰国する四三(中村勘九郎)。報告会で大勢の高師の仲間が健闘を称える中、敗因を厳しく問いただす女性が出現。永井道明(杉本哲太)の弟子・二階堂トクヨ(寺島しのぶ)である。同じ頃、孝蔵(森山未來)は四三とは逆に東京から旅立とうとしていた。円喬(松尾スズキ)とは別の師匠について地方を回るのだ。自分は円喬に見限られたと落ち込む孝蔵。しかし、出発のとき、新橋駅に円喬が駆けつけて―
大河ドラマ「いだてん」
第14話「新世界」
あらすじ【ネタバレ注意】
師匠と弟子
大正元年(1912年)の秋、美濃部孝蔵は谷中の諏訪神社でネタ見せをしていると、唐突に円喬は「売れたいなら、旅にでも出るかい?」」と尋ねてきた。
孝蔵は意味が分からなかったが、その後寄席に行くと席亭がその事情を説明してくれた。
どうやら小円朝師匠が若い者を1人貸して欲しいらしい。
孝蔵は初高座で失敗したために自分がお払い箱になったとショックを受けたが、席亭は偏屈で知られる円喬はお前のことを買っていると言ってくれた。
確かに孝蔵は稽古中も円喬から褒められていた。
ちょうどその時に電車が通り、『フラ』の説明はかき消されてしまった。
結局、孝蔵は『フラ』が何なのか分からないまま小円朝とその弟子・万朝と旅に出ることになる。
出発の日、新橋駅では孝蔵のために、小梅と清さんが見送ってくれた。
孝蔵はさすがに多忙な円喬が来るはずはないと思っていたが、発車の鐘と共にヨタヨタと円喬が駆けてきた。
「小円朝さんよぉ!大事な弟子を貸すんだからなぁ!一回り大きくして返してくれよなぁ!」
円喬は小円朝にそう念を押すと、孝蔵に高級タバコの「敷島」3箱を投げつけた。
そして電車は動き出し、清さんが反対側のホームに目をやると上り電車から帰国した金栗四三の姿が見えた。
敗戦の弁
4ヶ月前のオリンピック出発の日、金栗四三は盛大な見送りを受けた。
しかしこの日、出迎えに来ていたのは可児と橋本、野口だけだった。
帰国する間に明治天皇が崩御し、年号は『大正』へと変わっており、「大喪の礼」が済んで間もないため東京は自粛自重のムードが漂っていた。
それが一層、金栗四三の気持ちを暗くさせたが、仲間たちだけは明るく迎え入れてくれた。
寄宿舎で行われたオリンピック報告会では、金栗四三は緊張して敗戦の弁を述べたが、学友たちは血のにじむような努力をしてきた四三のことを責めず温かく受け止める。
しかし、そんな中でも金栗四三に厳しい質問を浴びせる者がいた。
永井の弟子で東京女子高等師範学校で助教授を務める二階堂トクヨだった。
「予選会で世界記録を出しながら、本番で棄権し国民の裏切った原因はなんですか?」
すると、金栗四三はどれも言い訳にしかならないので胸の中にしまっておきたいと答えた。
「それじゃぁダメなんだよ!」
突然、永井が叫んだ。
「敗北から学ばなければ意味がない。日本の体育は欧米に50年遅れているといってもいい。その差を埋めるために何をすべきか考えるのが四三たちの使命だろ。」
強い口調で語る永井であったが、金栗四三の頭の中は4年後のベルリン・オリンピックで雪辱を果たすことしか考えてなかった。
「明日から粉骨砕身してマラソンを頑張ります!」
金栗四三の固い決意に拍手が送られたが、永井は納得いかず席を立ち、トクヨもその後に続いて席を立ってしまった。
永井の暴挙
その後、金栗四三はさっそくトレーニングを開始し、ノートの表紙に「今度こそ勝つために」と書いて次の課題と練習方法を考え始めた。
①「舗装路対策」・・・ヨーロッパの舗装路に慣れていないと足腰にくる。このため金栗四三はコンクリート張りの井戸の床の上で足踏みをすることにした。
②「出だしのスピード」・・・海外選手は短距離走のようなスタートダッシュだった。このため金栗四三は40~50m間隔に立つ電信柱に目をつけ、最初の5本は軽く、次の5本は全力でと速度変化に対応できる体づくりをすることにした。名付けて「電信柱練習法」。
しばらくして、永井と共に金栗四三と話すため、トクヨがまた寄宿舎を訪ねてきた。
永井は金栗四三がストックホルムにいっている間に「学校体操教授要目」という原稿ものを書き上げていた。
これはスウェーデン体操を基盤にした健康で強靭な肉体づくりの方法をまとめたもので、永井はこれを持ってトクヨと全国の学校を回る予定だという。
ところが、トクヨは文部省の要請で英国に3年間留学することになったため、自分の代役として金栗四三を指名した。
そして永井は大森兵蔵が書いた「オリンピック式陸上運動競技法」を読み、自ら原稿を書き上げたという。
「嘉納さんのやり方ではダメなんだよ!ストックホルムのマラソンでは約半数が棄権。死者まで出た。理想だけ地に足がついてない。4年後も出るなんて暴挙としか言いようがない」
熱く語った永井の話を、金栗四三は可児に話してみた。
すると可児は「暴挙なのは永井の方だ」と言う。
永井は訪れた小学校で体操器具や遊具をハンマーでぶっ壊し、自分が進める「肋木」を設置するよう命令して問題になっていた。
そんな永井が書いた「学校体操教授要目」ではマラソンは短距離走と共に「遊戯」の一つとされていた。
そして可児は借金を抱えている体協もオリンピック後は混乱状態にあると告げた。
それぞれの岐路
大正元年11月、トクヨは英国留学に出発し、翌年2月には三島弥彦が帰国した。
迎えてくれた天狗倶楽部のメンバーに弥彦は「銀行員になる」と語る。
しかし、弥彦がいない間に日本のスポーツ界にも変革が訪れていた。
軍部が「兵式体操」を推奨し、競技スポーツを軽視する風潮が広まっいたのだ。
このため、天狗倶楽部が愛する野球は非難の的となり、新聞にも書き立てられるほどだった。
これを聞いた弥彦は怒り、兄に頼んで横浜正金銀行のサンフランシスコ支店に渡ってスポーツ大国・アメリカの強さの理由を知ろうと決めた。
ようやく帰国した嘉納治五郎は体協の会合に出席した。
しかし、そこには上座に座った永井がいた。
そして永井は体協の財政立て直しを引き受けてくれた岸清一と武田千代三郎を新理事として紹介した。
もう体協には嘉納治五郎の席はなくなっていた。
この頃、金栗四三は兄・実次からの命令で熊本に帰ってきていた。
家に着いた金栗四三は訳が分からないまま池部家に連れて行かれ、実次が言った。
「来年、東京高等師範学校を卒業したら熊本で教員になれ。いまから見合いをしてもらう」
あまりの出来事に驚き、声もでない金栗四三。
そんな中、相手が入ってきて金栗四三はさらに驚いた。
見合い相手は、あの春野スヤだった。
次回 大河ドラマ「いだてん」第15話「あゝ結婚」あらすじ
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