大河ドラマ「いだてん」
第26話「明日なき暴走」あらすじネタバレ
ここでは、平成31年~令和元年大河ドラマ「いだてん」第26話「明日なき暴走」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】はご遠慮下さい。たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「いだてん」ではそのようなことはありません。なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
前回 大河ドラマ「いだてん」のあらすじ
大河ドラマ「いだてん」
第26話「明日なき暴走」
NHK公式 あらすじ
アムステルダム五輪が迫り、体協が相変わらず資金難に苦しむ中、田畑政治(阿部サダヲ)は記者人脈を活かし、政界の大物、大蔵大臣の高橋是清(萩原健一)に選手派遣のための資金援助を直談判。本大会では女子陸上が正式種目に。国内予選を席巻した人見絹枝(菅原小春)はプレッシャーに押しつぶされ、期待された100mで惨敗。このままでは日本の女子スポーツの未来が閉ざされる―。絹枝は未経験の800mへの挑戦を決意する。
大河ドラマ「いだてん」
第26話「明日なき暴走」
あらすじ【ネタバレ注意】
論客・田畑政治
体協会長・岸清一に怒鳴られたあと、田畑政治はアムステルダム・オリンピックの渡航費を手に入れるため大蔵大臣・高橋是清のところを訪ねていた。
なんとか渡航費を工面してもらおうと熱弁を振るう政治だったが、高橋是清は「興味なし」と言い放つ。
「嘉納君が大騒ぎしとったからオリンピックだっけ?名前ぐらい聞いたことあるが、政治の世界とは関係ないってのが嘉納君の信条だろ。だから政府も金を出さんし、口も出さん。」
キッパリ言われてしまってもなお、政治は食い下がる。
「体協は古いんです。政治家はスポーツを利用すればいいんですよ。金も出して口も出せはいいんですって。」
「オリンピックで西洋人に勝てば、日本の若者の感情も上がります。」
「その若者の力を国のために生かすのも、殺すのも先生方次第じゃないですか。」
この政治の言葉に動かされ、高橋是清はオリンピック特別予算6万円を出すことを約束するに至ったのだった。
政治が率いる水連からは11名の代表選手が選出された。
政治も監督としてアムステルダムに同行するつもりだったが、オリンピックで休暇をとることを上司の緒方が認めてくれない。
アムステルダムで記事を書くから認めて欲しいと願い出ても、運動部の尾高を派遣するからと断られる。
そんな中、政治あてに一通の電報が届いた。
「アニキトク ハママツカへレ」
人見絹枝の苦悩
関東大震災で行方不明となったシマが才能を見出した人見絹枝は、震災の翌年に二階堂トクヨが創設した二階堂体操塾に入学し、数々の日本記録を更新し続けていた。
そんなある日、トクヨは人見絹枝に尋ねる。
「あなた幸せ?」
絹枝は首を振ってこう答えた。
「幸福にはほど遠い気分です。」
世界記録まで出していた人見絹江だったが、走ればバケモノ呼ばわりされて常に傷ついていた。
結婚して子を生むことが幸福なら、自分の姿はほど遠い。
自分は幸福にはなれないし、ならなくて構わないと考える人見絹枝にトクヨは語った。
「あなたはメダルも取り、結婚もする。どちらも手に入れて初めて女子スポーツの革命が起きるんです。」
国際大会に出場して女子スポーツの未来を切り開くべきだと言うトクヨの言葉に、人見絹枝は背中を押された。
その後、出場した国際大会では人見絹枝は優勝をかっさらっていく。
これを後押しするかのように、オリンピックには女子陸上が正式種目として採用されることとなった。
田畑政治の正論にグウの音も出ない
体協ではこの人見絹枝のオリンピック出場について会議の場が持たれた。
ここで意外にも金栗四三が出場について反対意見を述べる。
オリンピック選手は常に国民の期待を背負い、プレッシャーをかけられる。
メダルを取れなかった場合、女子はその辛さに耐えられないというのが四三の意見だ。
すると、たまたま体協に来ていた政治が口を挟んできた。
「男でも女でもいいから、勝てる選手を出してよ」
体協の理事たちは、勝ち負けではなく選手の気持ちを尊重すべきと諭すが、政治は譲らない。
「選手の気持ちを面倒見るのが監督でしょ。我々でしょ。何してたの?今まで。選手に全部背負わせるからプレッシャーに押し潰されて実力が出せないんだよ!」
政治の正論に体協の理事たちは言い返す言葉がなかった。
すると突然、嘉納治五郎が立ち上がった。
「人見絹枝は負けん!必ず勝つ!なぁ、金栗君!」
こうして四三は無理矢理に同意させられ、これを見ていた政治は言った。
「そんなら決まりじゃんね」
人見絹江の覚悟とメダル
昭和3年(1928年)6月、かつて金栗四三がストックホルム・オリンピックに向かう際に乗ったシベリア鉄道に乗り、日本選手団はアムステルダムに出発した。
たった一人の女子選手だった人見絹枝は「姉御」と呼ばれ、男子選手の洗濯などを任されていた。
7月28日、オリンピック開幕。
しかし、人見絹枝は期待されていた100m走で決勝に進むことができなかった。
人見絹枝に限らず、男子選手の結果も悪く、選手団には落胆ムードが漂っていた。
ここで人見絹枝は無謀なことを言い出す。
一度も走ったことのない800m走に出たいというのだ。
周囲が止める中、人見絹枝は言った。
「男は負けても帰れるでしょう。でも女は帰れません。負けたらやっぱり女はダメだと言われてしまう。男のマネしても意味ないとバカにされる。日本の女子選手全員の希望が、夢が、私のせいで断たれてしまう。お願いです!やらせてください!」
人見絹枝の必死の訴えを認めたコーチの野口源三郎。
男子選手たちも人見絹枝のため、皆で800m走についてアドバイスをしてくれた。
こうして人見絹枝は800m走に挑んだ。
そして800走の決勝、人見絹枝はその舞台にいた。
2週目からスピードを上げる人見絹枝に観客席は盛り上がりを見せ、ヒトミ・コールが響き渡る。
しかし、最終コーナーで2位につけた時、人見絹枝は意識を失いかけていた。
それでも人見絹枝は野口たちの言葉を思い出し、見事走り切って銀メダルを獲得した。
すると、この銀メダル獲得に男子選手が発奮。
三段跳びでは織田幹男が日本初の金メダルを獲得し、水泳の200m平泳ぎでは織田義行も金メダルを獲得していった。
人見絹枝の幸福
日本にいた政治は水泳選手団の活躍に満足しておらず、いきつけのバー「ローズ」で緒方に語り出す。
「確かにメダルを取ったがアメリカの強さは本物だ。日本水泳界は焦りを覚える。兄は33歳で亡くなったし、俺もどうせ30歳までしか生きられない。それなら若者のために何でもやりたい。それを邪魔する年寄りは噛みついてやりますよ!」
そして日本選手団が帰国すると、政治は東京で出迎えるのではなく、神奈川までわざわざ出迎えに行った。
東京で大勢に祝福されれば選手たちは舞い上がり、肌で感じてきた世界の壁を忘れてしまうだろう。
政治はその前に選手たちの生の声を聞いておきたかったのだ。
政治が対面した際、選手たちは4年後についての意気込みを語っていた。
そしてアメリカは強いが次は勝てると話す若者たちの言葉に、政治は決意を固めるのである。
「水連は世界一を目指す!4年後のロサンゼルスで世界を制す!」
一方、人見絹枝は二階堂体操塾を訪れていた。
銀メダルを誰よりも先にトクヨに見せたかったのだ。
そんな人見絹枝にトクヨは再び聞いた。
「おめでとう。あなた幸せ?」
すると、人見絹枝は自身を持って答えた。
「はい。」
その言葉を聞いてトクヨは優しく微笑んで言った。
「では、次は結婚ね。」
人見絹江は首を振った。
「いえ、私はまだ走ります。走ることが大好きです。私が走ることで勇気づけられ人がいる限り、人見絹枝は世界中を走ります!」
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