大河ドラマ【いだてん】
~東京オリムピック噺~
2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の主人公・金栗四三(かなくりしそう)の父として登場するのが田口トモロヲが演じるのが『金栗信彦』、母として登場し宮崎美子が演じるのが『金栗シエ』です。
日本初の「マラソンランナー」として活躍する金栗四三の両親であるこの二人は物語の序盤に登場するだけで、そこまで出番は多くありません。
しかし、父の『金栗信彦』は金栗四三にとっては運命を変えるような出会いを与えてくれました。
大河ドラマいだてんでは、少し面白おかしく描かれそうな金栗四三の両親ですが、実際の2人はいたって普通。
この記事では、簡単ではありますが『金栗信彦』、『金栗シエ』の生涯について紹介していきます。
金栗四三の父・金栗信彦
金栗四三の生まれた金栗家は、熊本県玉名郡で酒造業を営む地元の名士でした。
しかし、金栗四三の父である金栗信彦は子供の頃から病弱だったため、四男の金栗四三が生まれる前に酒造業を廃業し、長男の金栗実次が役場に勤めながら農業を営み、金栗家の家計を支えていました。
のちに日本初のオリンピック選手となる金栗四三ですが、幼少の頃はこの父に似て病弱だと思われていたため、父・金栗信彦は尋常小学校を卒業させたら長男の手伝いに農業をさせようとしていたといいます。
そんな中、長男・金栗実次は学問の重要さを説き、金栗四三もそれに応えて抜群の成績を残しました。
このため長男・金栗実次は、金栗四三にこのまま農業をさせるのはもったいないと考え、父・金栗信彦を説得して進学を勧めます。
そして金栗四三は、兄のおかげで県立熊本中学玉名分校へ進学することが出来ました。
しかし、進学を認めた父・金栗信彦は、金栗四三の中学校に入学を見ることなく、1905年(明治38年)3月に胃の病気が悪化して亡くなりました。享年56。
金栗四三の母・金栗シエ
金栗シエは金栗四三の母、金栗信彦の妻。
母・金栗シエは幼い金栗四三の夜泣きに苦労しながらも、病弱な夫に代わって長男・金栗実次と共に農作業をしていました。
このため金栗四三は、母・金栗シエとは遊んでもらうことができず、遊び相手は祖母だったといいます。
金栗四三の中学校に入学する直前、夫・金栗信彦は亡くなりますが、その跡は長男・金栗実次が立派に継いだため、金栗シエはその後一歩下がって家を支え続けました。
【いだてん】あらすじ
【いだてん】人物・キャスト