大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第45話「西郷立つ」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第45話のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
西郷どん(せごどん)
第45話「西郷立つ」
NHK公式 あらすじ
西郷(鈴木亮平)が創立した私学校には続々と若者たちが集まって来た。一方、それを警戒する大久保(瑛太)と川路(泉澤祐希)は、薩摩に密偵を送り込む。その頃、各地で不平士族の反乱が勃発し、政府に不満を持つ私学校の生徒たちは暴発寸前だった。西郷はその思いを何とか押さえ込んでいたが、私学校の生徒たちが政府の火薬庫を襲い、銃や弾薬を運び出す事件が起こってしまう。西郷はついに自らが立つことを決断する。
NHK公式サイト 大河ドラマ「西郷どん」第45話「西郷立つ」より抜粋
西郷どん(せごどん)
第45話「西郷立つ」
あらすじ【ネタバレ注意】
集まる生徒
明治8年(1875)、西郷隆盛が暴発寸前だった士族のため、私学校を建てて1年が経っていた。
私学校には九州各地から生徒が集まり、生徒の数は2,000人を超えていた。
また、中原尚雄のように東京からも帰ってきた薩摩士族もあとを絶たず、中には伴兼之、榊原政治のような戊辰戦争で敵だった旧庄内藩の若者たちまで隆盛を慕ってやってきた。
伴たちは戊辰戦争に参加していなかったが、親たちから敗れた庄内藩にも寛大に許してくれた隆盛の仁徳を聞かされて育っていた。
「日本のために道義を重んじて学ぶ」
私学校の目指すところを説き、村田新八が新しく入った生徒たちに校内を案内していく。
「みんなよう来たの。よろしくなぁ」
外で畑仕事をしている隆盛が笑顔で声をかける。
また、隆盛はたびたび菊次郎を連れ、開墾できる土地を求めて鹿児島各地を歩いていた。
西郷家には寅太郎に下に、午次郎、酉三が生まれ、さらに奄美大島から愛加那との間に生まれた一人娘・菊草も引き取って一層賑やかになっていた。
隆盛の相変わらず生活は貧しく、忙しいものだったが、これまでにない充実感を感じていた。
一方、日本各地では士族の不満はどんどん高まり、これと同時に隆盛の動向に注目が集まっていた。
川路利良は「近頃の新聞は西郷先生を祭り上げ、政府への批判を書き立てて士族を煽っている。」と大久保利通に報告する。
すでに大久保は、私学校の暴発を恐れて密偵を潜り込ませていた。
「士族の反乱の芽を摘み取る新しか策を考えねばならんな」
大久保は頭を悩ませていた。
明治9年(1876)3月、「廃刀令」が施行され、武士の魂である刀の廃棄が決まった。
私学校の生徒たちはいきり立ったが、大山綱良がこれをなだめると桐野利秋は真っ先に刀を外し、「政府のいいなりになるのではない。西郷先生と私学校のためだ。」と手本を示す。
しかし、大久保は次なる策として、士族の禄を廃止した。
これによって士族の特権は全て奪われてしまった。
密偵
10月、熊本、福岡、山口で次々と不平士族が反乱を起こした。
しかし、政府は徴兵令で集めた平民による軍隊でこれらを鎮圧していく。
私学校がある鹿児島士族は平穏を保っていたが、熊本士族から共に立って欲しいと訴えが届くと、別府晋介や篠原国幹らが急に騒ぎ出した。
他の生徒たちも巻き込まれて過熱していく姿を見た隆盛は言った。
「おはんらは、まだこげなことしちょったとか!おはんらが立つことは断じてならん!」
すると、篠原が隆盛の前に出て言う。
「政府は、こん私学校にも密偵を潜り込ませちょいもす」
大久保は各地に密偵を送り、情報をかき集めていた。
「おはんらは戊辰戦争の時は敵じゃったな」
しかし、隆盛は「密偵がいて何か困ることがあっか?」と言い、「何も悪い事をしていないのに探られても痛くもかゆくもない」と皆を諫める。
隆盛の言葉に納得した一同は解散したが、桐野だけは大久保への不信感を募らせていた。
明治10年(1877)、私学校は城下に12校、県下には136の分校を抱えるようになっていた。
これらの情報は、電信によって大久保のもとにすぐに届けられていた。
「もし、鹿児島が決起すれば影響は大きい。陸海軍とも準備を怠るな!」
大久保の命に従道は、「何千何万の士族がいきり立っても、兄さぁなら必ず抑え込んでくれもす!」と反論する。
しかし、大久保は「裏を返せば、吉之助さぁの覚悟一つで日本中の士族が奮い立つということだ」と警戒を緩めなかった。
さらに、大久保は私学校に送り込んだ密偵は暴発が止められない場合は、隆盛暗殺を命じてあるという。
「そいも、一蔵さぁの命令でごわすか?」
従道は耳を疑った。
しかし、退室を命じられ、従道は執務室をあとにした。
川路は「西郷先生は立たん。大久保さぁもそう信じちょ」と慰めたが、従道は不安をぬぐうことができなかった。
桐野の暴発
一方、温泉に浸かっていた隆盛も胸騒ぎを感じていた。
すると小兵衛が駆け込んできて、私学校の生徒が政府の連中を襲ったと報告する。
「しもた」
嫌な予感が的中した隆盛は、すぐに私学校に走った。
私学校には桐野と篠原以下、刀を差した生徒が集まり、政府の火薬庫から盗み出した銃や弾薬が山のように積まれ、異様な興奮に包まれていた。
その傍らには、拷問を受けたと思われる中原尚雄が転がっていた。
「大久保が送り込んだ密偵でごわす」
密偵を探していた桐野が報告すると、隆盛は怒り投げ飛ばした。
しかし、桐野は一枚の紙を差し出し、これが大久保の本心だと言う。
紙には「ボウズヲシサツセヨ」と書かれていた。
ボウズとは隆盛を示す暗号で、暗殺を指示したものだと桐野は言う。
これまで歯を食いしばって耐えてきた自分たちを、大久保が信じなかったことに悔し涙を流していた。
「大久保のつくろうちしちょるち日本に、おいたち士族の居場所はなか」
長い沈黙のあと、隆盛は口を開いた。
「分かった。東京に行き、皆の願いを政府に訴え、政治のあり方を問いただす。」
途端に生徒たちから歓喜の声が上がったが、隆盛はどこか陰のある表情をしていた。
西南戦争へ
家に戻った隆盛は、家族にまた東京に行くことになったと報告した。
すると菊次郎が、今度は自分も連れて行って欲しいと言う。
「戦になるかもしれない」と隆盛は言うが、菊次郎は「それでも行きます」と答えた。
糸は反対したが、隆盛は男の決めたことだと口を挟ませなかった。
今回、兵を連れて行くのは戦をするためではなく、政府に尋問するためだという文書を、大山が政府や各県に送ることになり、桐野の提案で堂々と陸路で進軍することに皆が同意した。
大山は「かつて陸路を率兵上京しようとした島津斉彬公のようだ」と言ったが、「そうじゃのう・・・」と隆盛の返事はつれなかった。
出立の日、隆盛は斉彬の短刀を取り出し、「これからはか弱き者の声を聞き、民のために尽くせる者こそが、真の強き侍となる」という言葉を思い出していた。
そして大きな紙に、座右の銘である『敬天愛人』と書いた。
この日の鹿児島は50年ぶりの大雪だったが、隆盛の決起を聞いた九州各地の士族がどんどん集まって来ていた。
共に行くのは菊次郎、小兵衛、市来宗介、熊吉、さらに桂久武も弓を持って駆けつけてきた。
海江田武次は自分は行くことができないが、「必ず戻ってこい」という久光の伝言を預かってきてくれた。
隆盛は久光の御殿の方角に一礼すると、一緒に連れて行く2匹の愛犬の紐を掴んで糸に向き合った。
「留守を頼むど」
「・・・・ご武運を」
こうして隆盛は糸に見送られ、出立するのであった。
次回 西郷どん(せごどん)第46話「西南戦争」あらすじ↓
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。