西郷どん関連 その後

西郷午次郎、酉三のその後|西郷どん(せごどん)糸が産んだ西郷隆盛の子供たちの生涯とは?

投稿日:2018年8月21日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
西郷午次郎・西郷酉三

大河ドラマ西郷どん(せごどん)では、西郷吉之助と糸との間には3人の男子が生まれますが、その中で父の幕末での活躍を知らずに生まれたのが次男の「西郷午次郎」と三男「西郷酉三」。

午次郎と酉三には父と触れ合える時間は長くはなく、幼くして西南戦争で父を失ってしまいますが、この記事では父や兄とは違って地味に生きた「西郷午次郎」と「西郷酉三」の生涯について分かる範囲でまとめています。

 

二人が残した西郷家の血

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

西郷午次郎(うまじろう)

誕生と別れ

西郷午次郎は、明治3年(1870)に西郷隆盛と糸の次男(愛加那の子・菊次郎は庶兄)として生まれ、干支にちなんで「午(うま)」の字を与えられました。(隆盛42歳、糸27歳)

午次郎が生まれる一年前には、愛加那の子である庶兄の菊次郎が西郷家に引き取られており、同居していたのは母の糸、兄の菊次郎と寅太郎、亡き吉二郎の後妻・園と2人の子、従道の妻・清子、居候の川口雪篷、下男の熊吉など使用人たちでした。

父は東京で活躍する一方で鹿児島には何度も帰郷しており、明治6年(1873)に政府に辞表を提出して以後は、家族水入らずで一緒に過ごしていました。

しかし、明治10年(1877)に西南戦争が起こると、わずか7歳で午次郎は父を失ってしまいます。

その後、戦死した隆盛は新政府に背いた反逆者として扱われ、午次郎たち一族は鹿児島で密かに暮らしていました。

 

スポンサーリンク

 

実業家として生きた西郷

明治35年(1902)には、父・隆盛の維新の功によって兄の寅太郎は侯爵を授かり、華族に列せられて貴族院議員に就任しましたが、午次郎は兄たちとは違い政治の表舞台には立たず、明治の世の中で実業家としての人生を送ったといいます。

大正8年(1919)に兄・寅太郎の死去すると、日本郵船に勤務していた午次郎は、75歳になった母・糸子や、寅太郎の子供たちを引き取って一緒に暮らしました。

そして日本郵船退職後は、叔父である西郷従道の土地を譲り受け、悠々自適の老後を過ごしたといいます。

昭和10年(1935)死去。享年65。

ちなみに午次郎の長男・隆一の娘である伊津子は、昭和42年(1967)に島津家の当主である島津修久と結婚し、当時でも話題となっています。

 

スポンサーリンク

 

西郷酉三(とりぞう)

西郷酉三は、明治6年(1873)に西郷隆盛と糸の三男(愛加那の子・菊次郎は庶兄)として生まれ、干支にちなんで「酉(とり)」の字を与えられました。(隆盛45歳、糸30歳)

酉三の誕生は、隆盛が政府に辞表を出して鹿児島に帰る直前であり、父との触れ合いは兄弟の中でも一番少ないものでした。

明治10年(1877)に父・隆盛が戦死したとき、酉三はわずか4歳。

その後、酉三がどのような人生を送ったのかは分かっていませんが、父とは違って体が丈夫ではなかったらしく、明治36年(1903)に30歳の若さで結核で死去したといいます。

 

スポンサーリンク

 

西郷どん(せごどん)あらすじ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

西郷どん(せごどん)記事まとめ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連, その後

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大河ドラマ西郷どん(せごどん)狆(ちん)お由羅が抱く小型犬・狆は、日本で改良された日本唯一の愛玩犬種

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 狆(ちん) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、小柳ルミ子が演じる島津斉興の側室・お由羅。 どこぞのセレブのように、常に犬を抱いて登場し、独特の雰囲気を醸し出しています。 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)とぅま(愛加那)の手の入れ墨(刺青・ハジチ・ハジキ)の意味とは?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) とぅま(愛加那)の入れ墨・刺青の意味 大河ドラマ西郷どんの18話「流人 菊池源吾」から登場する二階堂ふみが演じる「とぅま(愛加那)」という女性。 この「とぅま(愛加那) …

大河西郷どん(せごどん)安政の大獄 キレた井伊直弼が一橋派などを大弾圧!でも井伊直弼に同情もしてしまう安政の大獄とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 安政の大獄 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第16話で始まる歴史に名高い「安政の大獄」。 この「安政の大獄」のせいで、井伊直弼は悪役のレッテルを張られたと言っても過言で …

彰義隊と上野戦争|西郷どん(せごどん)大村益次郎の活躍で1日で殲滅させられた寛永寺に籠もる旧幕臣たち。

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 彰義隊と上野戦争 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西郷吉之助と勝海舟の会談によって「江戸無血開城」が行われ、江戸の町は戦火から救われました。 また、徳川慶喜も新政府へ …

中山尚之助と堀次郎とは?西郷どん(せごどん)で吉之助を陥れる中山尚之助と精忠組出身の堀次郎を簡単に紹介!

大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」 中山尚之助と堀次郎 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の中盤、中央政界に進出を図る薩摩の「国父」島津久光のもと、側近として補佐しているのが小松帯刀、大久保一蔵(利通)、 …