大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第1話(初回)「薩摩のやっせんぼ」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第1話(初回)「薩摩のやっせんぼ」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
西郷どん(せごどん)
第1話(初回)「薩摩のやっせんぼ」1/7
NHK公式 あらすじ
天保11年(1840年)、薩摩の国。西郷小吉(渡邉蒼)は、大久保正助(石川樹)など町内の仲間たちと学問や剣術を切磋琢磨する日々を過ごしていた。「妙円寺詣り」という藩最大の行事で、小吉たちは一番乗りで寺に到着し、褒美をもらう。そこで薩摩藩の世継ぎである島津斉彬(渡辺謙)と運命的な出会いをする。しかし、小吉は恨みを持った他の町の少年から刀で肩口を切られ、二度と剣が振れなくなってしまう。
西郷どん(せごどん)
第1話(初回)「薩摩のやっせんぼ」1/7
あらすじ【ネタバレ注意】
プロローグ
明治31年(1898年)12月18日、東京上野で西郷隆盛像の除幕式での一コマ。
すでに、西郷どんこと西郷隆盛が西南の役で自害してから21年が経過していた。
様々な者が参列する中、隆盛の弟・西郷従道に付き添われ、3番目の妻であった糸の姿もあった。
従道の娘・桜子が銅像の幕を引くと、愛犬を連れた浴衣姿の西郷隆盛の銅像が現れる。
皆が見入っている中、糸は大きな声で言った。
「ちごっ・・・旦那さぁはこげな人じゃあいもはん!」
糸は西郷の銅像に納得がいかない様子であった。
西郷小吉
天保11年(1840年)江戸幕府12代将軍・徳川家慶が治める日本は、欧米列強から圧力を受けていた。
薩摩では、男子は幼い頃より町内ごとに集団教育「郷中教育(ごじゅうきょういく)」が行われ、鶴丸城下でも「下加治屋町郷中」が組織されていた。
朝早く、西郷家に「二才(にせ)」の有馬新七や、「小稚児(こちご)」の村田新八たちが集まってくる。
迎えたのは、長男・西郷小吉。
のちの西郷隆盛その人である。
小吉は、少年たちに「島津日新公いろは歌」を教えたり、相撲、剣術の稽古をしたりと大忙し。
すると、小吉の弟・吉二郎や、隣人の大久保正助も仲間に加わってきた。
昼になって、小吉たちが川にウナギを取りに行くと、大山格之助らの「高麗町郷中(これまちごじゅう)」が釣りをしている。
下加治屋町と高麗町はライバル関係にあり、共に遊び、ケンカする仲であった。
この日も、ウナギを巡って大ゲンカ。
小吉はウナギを捕まえて、仲間だけで食してしまうと、高麗町の有村俊斎がそれより美味いものを知っていると負け惜しみを言う。
俊斎は、薩摩藩主・島津斉興の元で茶坊主として茶会を手伝っていたこともあり、そこで食べたお菓子を自慢しだした。
皆、俊斎が羨ましかった。
そこで、両町の少年たちは御殿に忍び込んで、お菓子を取ってくる競争をしようということになった。
御殿には「天狗がいる」との噂があり、正助はビビるが、小吉はノリノリ。
そんな少年たちの姿を、少女(岩山糸)は羨ましそうに見ていた。
天狗・島津斉彬との出会い
翌朝、小吉や大山が御殿近くの海に着くと、男子の格好をした糸がいる。
糸は小吉たちの仲間に加わると、我先にと御殿向かって走り出した。
しかし、糸はアッサリ見張りに見つかってしまう。
その時、爆音が鳴り響き、噴煙の中から真っ黒な男が現れ、小吉たちに近づいてきた。
「天狗が出た」と少年たちは逃げ出すが、チビの新八は捕まってしまう。
天狗と間違えられた男は、藩主・島津斉興の嫡男・斉彬であり、この時は大砲を試していた。
天狗と思い込む小吉たちは、斉彬に命乞いをする。
すると、斉彬は「お菓子ごときに命を懸けるのか?」と問うた。
小吉は「薩摩隼人はいつでも死ぬ覚悟はできている」と答える。
斉彬は、小吉の回答に対し呆れた顔で「弱い者、仲間を見捨てて逃げるものはクズ。薩摩では『やっせんぼ(弱虫)』という」と言って、新八を抱え上げて喰らうマネをした。
そして、斉彬は突進してきた小吉を吹っ飛ばし、新八を下ろして言う。
「ここで見たことは誰にも言うな。言ったら殺す!これは口止め料だ」
小吉は、斉彬から袋を受け取った。
浜まで戻った小吉たちが、天狗からもらった袋を開けると、中にはカステラが入っていた。
少年たちが、その甘さに感動している中、小吉は包み紙の蟹文字(英文字)が気になった。
『CONGOXINA』
小吉は、あの天狗にもう一度会ってみたいと感じていた。
島津斉彬との再会
下級武士である西郷家は、祖父・龍右衛門を筆頭に9人の大家族。下男の熊吉まで含めると10人。
一家の生活は藩の会計係の父・吉右衛門が支えていた。
生活は苦しく、小吉も早く仕事に就いて家族のためになることを望んでいた。
一方、斉彬は父・斉興から御殿に呼び出されていた。
御殿には斉興と側室の由羅(ゆら)、二人の間に生まれた久光(斉彬にとっては異母弟にあたる)がいた。
斉彬は、父に欧米列強を渡り合うため大砲などの武器の開発を進言するが、斉興は激怒して「お前に藩主の座は渡さん!」と言う。
斉興は、由羅を可愛がるあまり久光を次の藩主にしたいと思っていた。
翌日の「妙円寺詣り」の日、上園神社は鎧姿の男たちで溢れかえっていた。
ここから妙円寺に一番乗りした郷中は、餅がもらえるとあって小吉たちは意気込む。
下加治屋町郷中の中には、なぜか糸も混じっていた。
合図とともに一斉に飛び出す少年たち。
小吉たちが平之郷中の者たちを追い抜こうとすると、平之の尾田栄作が邪魔をする。
そしてケンカが勃発し、他の郷中も交じって大乱闘。
なんとか、妙円寺に着いた小吉が見たのは、薩摩藩の重臣・赤山靱負(あかやまゆきえ)に迎えられる糸だった。
糸はケンカから抜け出し、一番乗りしていた。
糸のおかげで餅を食べれるようになった小吉たち。
しかし、ここで平之の連中が、糸が女子であることに気づく。
この指摘に、小吉たちも驚いた。
郷中に女子は入ることはできない。
正助は恥をかいたと糸を責め、追い出そうとする。
糸は、学問や相撲、剣術がしたいと訴え、泣きそうになっている。
憐れに思った小吉は慰めようとしたが、糸は「女子になったことのないおはんには、わからん」と言うと走り去ってしまった。
その時、久光と共に鎧武者たちが現れた。
小吉は、その中に天狗がいることに気づく。
赤山靱負から、天狗は藩主の嫡男・斉彬だと聞かされる小吉。
言葉もでない小吉に対し、斉彬は「子は国の宝。お前たちのような者がいれば、薩摩も安泰じゃ。」と言い残していった。
その夜、小吉は斉彬の「弱い者の身になれぬやつはクズ」という言葉を思い出すのであった。
名君・島津斉彬との誓い
翌日、小吉は糸の気持ちを分かろうと女子の格好で城下を歩いた。
城下では、女子は道の端を歩けだのボロカス言われてしまう。
小吉は、駆けつけてきた父・吉兵衛に説教されるが「女子はつまらん。同じ人間なのにおかしい。」と納得できなかった。
帰り道、小吉は「いつか斉彬の側で働きたい」と告白した。
しかし、下級武士の西郷家では叶わぬ夢だと父に諭されてしまった。
ある日、小吉が正助と赤山邸に向かっていると、「妙円寺の恨み」と言って平之の尾田栄作が木刀で襲い掛かってきた。
小吉は木刀を奪い取ったが、怒り狂う栄作は、今度は鞘に収まった刀を振り下ろす。
木刀で受ける小吉であったが、刀の鞘がくだけて右肩を斬りつけられた。
血を流す小吉に、さすがに栄作も慌てて逃げ出していった。
夜、小吉は高熱にうなされた。
そこに栄作と、その父親が西郷家にやってきた。
父親は事情を確認すると、「刀で人を斬ったことに変わりはなか。栄作、ここで腹を切れ。」と栄作に切腹を命じる。
小吉の父・吉兵衛はあわてて止め、頭を下げて謝る。
身分の高い尾田家に対し、卑屈になる父。
小吉は怒りを覚えながらも、共に頭を下げるしかできなかった。
数日後、医者から腕はもう使い物にならないと診断された小吉。
小吉は竹林で泣いていると、斉彬と久光の姿が見えた。
小吉は斉彬たちに向かって走り出し、自分の思いを斉彬に伝えた。
「斉彬さま。自分はいつか斉彬さまの元で忠義を尽くしたいと思います。しかし、右手を怪我し、刀が振れなくなりました。もう生きていてもしょうがないです。」
すると、斉彬は答えた。
「めそめそすんな!この『やっせんぼ』!いずれ刀の時代は終わる。これからは、弱き者の声を聞き、民のために尽くせる男が、真の侍になる。お前はそうなれ!」
斉彬の言葉に小吉は感動し、二人は再会の約束をして別れるのであった。
後日、赤山邸で小吉、正助、大山たちは世界地図を見ていた。
あまりの日本の小ささに驚く小吉たち。
その中で、赤山靱負は薩摩の位置を指さす。
そこには、あの蟹文字(英文字)『CANGOXINA』が書かれていた。
「カゴシマ」
赤山靱負は、目を輝かせる少年たちに、外国の地図の中にも鹿児島が記されていることを教えた。
この少年たちが将来、日本を動かしていく。
そんなことは、このとき誰も知る由もなかった。
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。