大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第41話「新しき国へ」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第41話「新しき国へ」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
西郷どん(せごどん)
第41話「新しき国へ」
NHK公式 あらすじ
廃藩置県が突如断行され、薩摩では久光(青木崇高)が怒りに任せ花火を打ち上げ続けた。その後、岩倉(笑福亭鶴瓶)や大久保(瑛太)は、不平等条約改正を目指して欧米視察に出ることに。西郷(鈴木亮平)は、菊次郎(城桧吏)に留学をすすめ西郷家にも波紋が広がる。留守政府を任された西郷は宮中改革などを押し進めるが、政府内の汚職騒動など次々と難題が湧き起こる。そして西郷は天皇行幸に同行し鹿児島へ。
西郷どん(せごどん)
第41話「新しき国へ」
あらすじ【ネタバレ注意】
岩倉遣欧使節団
「廃藩置県」によって維新は完結を迎えた。
その後、政府内の改革も行われたが、薩長出身者が実権を握る構図に土佐や、肥前などの出身者は不満を募らせていた。
そんな中で開かれた会議で、新たに欧米への使節団の派遣が決定された。
目的は新しい日本の発信と、幕府が結んだ不平等条約の改正であり、メンバーは岩倉具視、大久保利通、木戸孝允、伊藤博文など薩長出身で構成されるという。
西郷隆盛は思わず「それって今いかなきゃいけないの?」と岩倉にツッコんでしまった。
それもそのはず、政府には問題は山積みで、政府首脳がゴッソリいなくなるっていうことが隆盛にとっては意味不明だったのだ。
しかし、渡欧経験のある伊藤博文は、外国の強さを見ることは日本のリーダー達の勉強にもなるから必須なのだと力説する。
なぜか、隆盛以外に反対意見が出ることが無く、派遣は決定され会議はお開きとなった。
その後、大蔵卿に就任していた大久保の執務室で、隆盛は土佐と肥前の企みを聞かされた。
どうやら留守中に政府の主導権を握ろうとしているらしく、そのために黙っていたのだという。
また、鹿児島では島津久光を中心に、不穏な動きがあるらしい。
廃藩置県が行われても民の生活は良くならず、不満が高まるのも仕方のないことだった。
隆盛は明治天皇に各地に巡幸していただき、直接国の窮状を見せることを計画していた。
これは明治天皇のためにもなるし、民の支えにもなることだった。
隆盛は大久保に協力して欲しかったが、大久保から「日本を頼む」と言われ、それぞれ違う場所で力を尽くすことを約束するのであった。
それぞれの役割
隆盛の長屋には、いつも薩摩の面々が集まっていた。
ある日、川路利良は使節団の同行を許され、本場の「ポリス」を学んでくると興奮してやってきた。
そこへ、陸軍将校に任命され、やたらとオシャレに目覚めた桐野利秋(中村半次郎)がやってくる。
そんな浮かれた2人とは対照的に、宮内大丞に任命された村田新八は暗い顔をしていた。
「天子様の側で仕えるのが畏れ多い」と土下座までして隆盛に辞退を申し入れた。
隆盛は新八を無視して話し始めた。
民が巻き込まれないようにするにはどうしたらいいか考える、冷静で優しい川路には「ポリス」が向いている。
先陣を切り、部下を思いやり、見殺しにはしない桐野は「陸軍」が向いている。
新八はいつも明るい男、いつもハラペコ野郎だが、腹の中は清い男。
天子様には新八のような男が仕えないといけないと言われ、感激に浸っていると新八の腹が鳴った。
相変わらず、空気の読めない新八の腹に一同は爆笑するのであった。
数日後、隆盛は明治天皇の教育係にふさわしい人物を選んだ。
隆盛は公家を排除して、新時代にふさわしい帝になってもらおうと思っていた。
しかし、これには宮内大輔の万里小路博房など、元公家たちが猛反発する。
それでも隆盛はとして「今後は帝が日本各地を巡行し、その威光を示す必要がある」として、日本を変えるために、まず帝が変わるべきだと主張した。
まだ若かったが、極めて聡明だった明治天皇は、隆盛の言葉に納得して力を貸すように依頼するのであった。
使節団の出発が近づき、隆盛は大久保に代わって大蔵省を預かることとなった。
岩倉は後藤象二郎や江藤新平に対し「留守中、何もするな」と釘を刺し、大久保は隆盛に「任せたど」と言い残していった。
国父・久光からの応援
日本各地では世直しの一揆や打ちこわしなどが、まだまだ起こっており、「徳川の世の方がマシじゃね?」の声を聞くたび、隆盛は胸が痛んだ。
政治の主導権を握ろうとする者たちは、日本の財政立て直しのために新しい大蔵卿を立てようと画策し始めたが、隆盛は元長州藩士の大蔵大輔・井上馨と共に「大久保から大蔵省を任されており、勝手は許さない」と突っぱねた。
そんな時、元長州藩士・山縣有朋が率いる陸軍が65万円を無断に貸し付け、見返りをもらっていることが発覚する。(山城屋事件)
すると、長州出身者は許せないとばかりに、後藤や江藤は人事の一新を要求。
三条実美から「このままでは天皇の行幸にも支障が出る」と言われ、隆盛は山縣の罷免を決定するしかなかった。
明治5年(1872)、隆盛のもとに島津久光の書状を持って海江田武次がやってきた。
書状には、新政府の不満とともに自分を「県令」に任命しろと書いてある。
隆盛は久光を「県令」にすれば、各地の元藩主たちも「県令」を主張するに違いないと考えて拒否したため、海江田と言い合いになった。
そして隆盛は天子様にお供して薩摩まで行った際、久光と話することを決めた。
5月、明治天皇は新国家の君主として、西国各地を巡幸した。
久光は薩摩で拝謁を済ませたあと、隆盛を屋敷に呼んで言った。
「天子様にあんな奇妙なお着物を着せるとは世も末じゃの。兄上が今の日本を見たらどう思われるか・・・」
隆盛は「きっとお嘆きになられ、おいは叱り飛ばされるに違いない」と涙を流した。
しかし、さすがの隆盛であっても、今の政治腐敗を食い止めることができない。
そんな心境を絞り出すように隆盛は言う。
「おいにも、ようやく国父さまのお気持ちが分かりもした。国の中心に立ち、民を背負う者の気持ちが・・・」
久光は「重かどが?」と声をかえると思わず涙ぐんでいた。
「このままでは死んでいった者達にも顔向けができもはん・・・」
苦しそうに話す隆盛の言葉に、久光は突如立ち上がり、隆盛の胸倉をつかんで言った。
「太かなりをして、何を小さくなっておる!そいが、わしの大嫌いじゃった西郷隆盛か!」
誰に憎まれてもやるだけやれ。
それで倒れたら、あとは若い者に任せて薩摩に戻ってこい。
久光の言葉が隆盛の胸を突く。
「早よ帰って、天子様のお召し物を考え直してこんか!」
未だに髷を切らず、和装で去っていく久光の背中を、隆盛は平伏して見送るのであった。
その後、隆盛が家に帰ると、菊次郎が「アメリカに留学したい」と言ってきた。
「これからは多くの者が異国に渡って学び、日本のために役立たなければならない」と話す菊次郎は、天子様のキラキラした姿を見て留学を考えたのだという。
隆盛は「国父さま、菊次郎には天子様はそんな風に見えたらしいです」と、城に向かって晴れやかな顔でつぶやくのであった。
次回 西郷どん(せごどん)第42話「両雄激突」あらすじ↓
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。