大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第40話「波乱の新政府」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第40話「波乱の新政府」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
西郷どん(せごどん)
第40話「波乱の新政府」
NHK公式 あらすじ
新政府への不満が高まる中、大久保(瑛太)と岩倉(笑福亭鶴瓶)は、薩摩の久光(青木崇高)に上京を促す。大久保の態度に激怒する久光は固辞。大久保は藩を完全になくす「廃藩置県」を断行しようとしていた。西郷(鈴木亮平)は新政府に協力することを決め東京へ。しかし各地の反乱を恐れた政府内はまとまらず、しれつな権力闘争が繰り広げられていた。役人たちのぜいたく三昧な日々に嫌悪する西郷は、大久保の進め方にも反発する。
西郷どん(せごどん)
第40話「波乱の新政府」
あらすじ【ネタバレ注意】
廃藩置県
明治3年(1870)、岩倉具視と大久保利通が勅書をもって鹿児島にやってきた。
「島津久光はすぐに東京に上がり、新政府に力を貸すように」
という内容だったが、久光は病気を理由にこれを固辞した。
その後、岩倉具視、大久保利通、西郷従道が集まっている一室で、西郷隆盛は「政府は何かたくらんでいるな?」と問う。
すると大久保は「日本全国の藩を取り潰すことを考えている。地方の政治も政府が直接行うようにする」と告白した。
明治新政府は鉱山開発、鉄道の導入など外国に負けない国づくりに金が必要で、そのためにも「廃藩」を断行するという。
しかし、「廃藩」を実行すればを反乱が起きるかもしれない。
そのとき一番怖いのは薩摩であるから、久光を薩摩と切り離そうとしていたのだ。
「力を貸して欲しい」と懇願する大久保に、すでに久光から上京する許しが出ていた隆盛は「戦わずして勝てる軍」を提案した。
それは薩摩、長州、土佐などから兵を集めて「帝の軍隊=『御親兵』」を作り、敵対する兵力を味方に取り込んで、戦争そのものを無くしてしまおうというもの。
こうして西郷隆盛、大久保利通は再びタッグを組んで国づくりに取り組んでいくこととなった。
その後、大久保は一人、上京拒否の件を考え直してもらおうと久光のもとを訪れた。
この時、久光は大久保から「ひとり時世に取り残されますぞ」と忠告されて激怒。
「恩知らずが!」と罵る久光に、大久保は「久光のために新政府の席は空けてある。それが自分の恩返しだ。」と言い残して去っていった。
「天子様にお仕えし、天子様のために働く、これ以上の喜ぶがあるか!」
御親兵の話は薩摩の若者たちを歓喜させていた。
さらに従道は日本初の「ポリス」をまず作るなど、次々と構想を語って若者たちの東京行きを促していった。
そんな中、隆盛は菊次郎に「おはんも東京に行きたかとか?」と声をかけた。
「よく分からない」と答える菊次郎に、隆盛は「よかよか。今はうんと学んで己を磨き、時をかけて考えればよか。楽しみにしちょっで」と肩を抱いた。
糸はその様子を嬉しそうに見つめていた。
東京
明治4年(1871)2月、隆盛は熊吉を連れて東京に向かった。
東京は和装、洋装、ちょんまげ、ざんぎり頭、外国人など様々な人間が行き来しており、隆盛はすっかり変わってしまった江戸に驚かされていた。
大久保邸では新政府が一堂に会し、隆盛を歓迎するパーティーが開かれた。
豪華な食事に目を見張っていると、木戸孝允が隆盛に御親兵の話をふってきた。
すると、これをきっかけに会食の場は様変わりし、あちこちで議論が繰り広げられる。
あっけにとられる隆盛に、大久保は「笑ってくいやい。こいが政府の実情じゃ」と声をかけた。
皆が去ったあと、大久保は京から連れてきた妾・おゆうに紅茶を入れさせ、隆盛に「廃藩」がうまく進んでいないことを愚痴った。
隆盛は「時間をかけて皆を説くことが重要だ」とアドバイスしたが、大久保は「時間はもうかけられない」と反論する。
「ここが山場だ。おいについてきてくいやい。頼む。」と言われ、隆盛もうなずくしかなかった。
また、妾との間に「達熊」という息子をもうけ、立派な髭をたくわえて洋装を着こなす友の姿に、隆盛は何とも言えない気持ちになっていた。
4月、鹿児島、山口、高知の三藩から合わせて8,000の大軍勢が東京にやってきた。
隆盛も木戸と共に参議に選出され、これで「廃藩置県」の準備が出来たと考えていたが、政府首脳の意見はまとまらなかった。
土佐と肥前は「廃藩」を断行すれば戦になり、戦で金を費やせば新政府はどうなるかと心配している。
すると、隆盛は「わさすれば、われらの給金を減らし、質素倹約に努めればよか。」と発言した。
これで、一同の空気はシラケてしまい議論は中断となってしまった。
一旦休憩となり、給仕人たちが入ってきて昼食として料亭の豪華な重箱を置いていく。
しかし、隆盛は「頼んでいない」と断り、風呂敷を広げて持参した握り飯を食べ始めた。
これを見た一同は、その後何も言えなくなってしまった。
その夜、大久保は隆盛と熊吉が住むボロ長屋にやってきた。
大久保が「吉之助さぁ・・・みんな、やりにくかち言っちょ」と言うと、隆盛は「そうじゃとな」とあっけらかんとしている。
隆盛は新政府の悪政と私腹を肥やす役人を痛烈に皮肉っていたのだ。
しかし、大久保は「立派な屋敷に住むのも、豪華な食事をするのも異国と対等に話をするため」だと譲らない。
そのために木戸を組み、「廃藩」を断行し、戦となれば薩摩とも戦う。
「百年先の民のことを考えてやっている」のだと大久保は力説していった。
懐かしい味、懐かしい笑顔
数日後、どしゃ降りの中で開かれた会議は大いに荒れた。
大久保と木戸が組んで、土佐、肥前を出し抜いて「廃藩置県」の勅許を賜ったのだ。
「こんな政府、やっちょれるか!!」
後藤象二郎、板垣退助、江藤新平、大隈重信らは椅子を蹴り、最後は三条実美までもが立ち上がる。
岩倉具視は「このままでは政府が先に無くなる」と心配したが、大久保は冷静に言った。
「足手まといは辞めていただいて結構」
後藤たちがいきり立つ中、隆盛は姿を見せていなかった。
木戸も隆盛が御親兵の先頭に立たなければ「廃藩」が行えないと心配している。
そんな折、隆盛がずぶ濡れで入ってきた。
ずぶ濡れなのは御親兵の調練に見入っていたからなのだという。
そして隆盛は言った。
「廃藩は政府が一枚岩になってこそできる。御親兵と民を裏切ってはならない。これは維新に携わった者の責務である。皆が一つとなれるなら、おいが全てを引き受ける。たとえ、誰が刃向かってきても。」
隆盛の迫力に、誰一人物申せる人間はいなかった。
解散したあと、隆盛は力の抜けて座り込んでいる大久保に声をかけた。
「何年後、何十年後に、こいで良かったち思える日本になればよか。そいが一蔵どんがしている政治じゃろ?」
「自分が支えるから、思う存分にやれ、薩摩にはいつか二人で帰れる日も来る。」
そう言って隆盛は握り飯を差し出した。
「うんまか・・・・」
「うまかどが」
懐かしい味が、懐かしい二人の笑顔を取り戻してくれた。
そして7月、「廃藩置県」は断行された。
知藩事たちは突然の藩の解体に驚きを隠せなかったが、心配していた反乱は一つも起こらなかった。
次回 西郷どん(せごどん)第41話「新しき国へ」あらすじ↓
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。