大河ドラマ西郷どん(せごどん)
西郷龍右衛門と西郷きみ
大河ドラマ西郷どんで、西郷吉之助(隆盛)の祖父母として登場するのが、大村崑が演じる西郷龍右衛門と、水野久美が演じる西郷きみ。
貧乏子だくさんの西郷家の中で、物静かな西郷龍右衛門と吉之助を西郷家の先祖「無敵斎」の生まれ変わりだと信じる西郷きみのコンビは、吉之助の成長に大きな期待を抱いています。
今回は、二人の味のある演技で大河ドラマの序盤を盛り上げる西郷吉之助の祖父母、西郷龍右衛門と西郷きみについて簡単に紹介します。
西郷龍右衛門(隆充)
西郷龍右衛門は、西郷吉之助(隆盛)の祖父で薩摩藩の下級武士・西郷吉兵衛の次男として誕生した。
龍右衛門は、寛政2年(1790年)に薩摩藩士・村山藤七の養子となったが、3年後に兄が江戸で罪を犯して切腹、兄の子もその罪に連座したため西郷家に戻って家督相続した。
享和3年(1803年)に、父・吉兵衛が死去し、文化3年(1806年)に長男の小吉(のちの吉兵衛)が誕生した。
ちなみに次男の小兵衛は、大山家に婿養子となって大山綱昌と名乗り、その子が日清日露戦争で活躍する大山巌となる。
嘉永5年(1852年)に死去。
西郷きみ
西郷きみは、薩摩日置郷士・四本氏の娘として誕生。
日置郷は島津家の分家で、さらにその庶流には一門家に次ぐ扱いを受けた赤山家がある。
西郷龍右衛門に嫁ぎ、長男・小吉(吉兵衛)と次男・小兵衛(大山綱昌)をもうけた。
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貧乏な西郷家は、きみの実家・四本家が日置島津家に出入りして米塩を調達していたため、子の吉兵衛は四本家を通して赤山家にも出入りしていた。
きみは、嫁の満佐や孫たちと内職をして家計を支えていたが、夫、長男、嫁が相次いで死去したため貧乏子だくさんの西郷家は貧困にあえいだ。
文久2年(1862年)きみ死去。