大河ドラマ西郷どん(せごどん)
第27話「禁門の変」【感想】
この記事では大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第27話「禁門の変」の感想と、勝手にMVPを決めています。
禁門の変!壊れた慶喜
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第27話「禁門の変」どうでしたか?
新しいキャラも登場する中、すごくテンポのよい展開で、時間があっという間に過ぎたとても面白い回だったと思います。
まず、新キャラで登場したのは、玉山鉄二が演じる長州藩士・桂小五郎。
桂小五郎もまた、西郷吉之助と同じく「民のため」に動く幕末の英傑でした。
二人が出会ったことでついに幕末が佳境に入ってきたな~って感じです。
あとは来週、坂本龍馬が加われば、明治維新の役者が全部そろいますね。
楽しみです。
長州藩の暴発を抑えるため、吉之助に協力して欲しいと願い出た桂小五郎。
八月十八日の政変で薩摩に京都を追い出された過去を持ちながらも、薩摩藩の吉之助に頭を下げるってのはどれほど覚悟のあることだったんでしょうか。
「民のため」、「長州のため」、己のちちっぽけなプライドなんか捨てさる姿には感動しましたよ。
ま、桂小五郎は「逃げの小五郎」というぐらいですから、そもそもそんなもの持ち合わせていなかったのかもしれませんが。
この桂小五郎の話では、一橋慶喜の側近・平岡円四郎殺害の容疑者に薩摩の「人斬り半次郎」が挙がっていました。
そして、満を持して登場する大野拓朗演じる超イケメン剣豪「中村半次郎」。
マジでカッコイイ!
なんか、登場シーンでは「人斬り」っぽく、ちょっととっつきにくい、藩士の中で浮いてそうな感じでしたが、桂小五郎の「長州と薩摩は同志」の言葉を信じていたり、吉之助との対面での感激の仕方を見ると、素直でよい「二才(ニセ)」に育っていたようですね。
中村半次郎は敵にも情が厚く、「先生」と慕い最後の最後まで吉之助に寄り添っていくのがが、このときから感じられてとてもよかった。
演技もすごく良かったです。ホントに感動しました。
吉之助と半次郎の再会も良かったのですが、吉之助がまだまだペーペーだった頃に竹刀をビュンビュン振り回して先輩風を吹かしていた迫田さんとの再会も良かったw。
スッカリ立場も逆転し、地べたに這いつくばる迫田さん。
そんな迫田さんに、「38番、西郷吉之助でごわす」なんて粋な返答をする吉之助。
迫田さんも素直だし、吉之助の対応も男前でなんだかホッコリしてしまったよ。
迫田さん、これからも吉之助の側で活躍して欲しいわ。
そんなイイ人ばかりの薩摩藩とは逆に、悪役になってしまった男が一人。
「ヒー様」こと一橋慶喜が、ついにぶっ壊れてしまった。
吉之助が、慶喜と桂小五郎を引き会わせ、幕府、長州、薩摩が協力していこうと共に誓ったにもかかわらず、裏では長州征伐を計画。
すっかりダークサイドに落ちちゃいましたね。
そして、池田屋事件によって桂小五郎の願い虚しく長州藩は暴走。
やっぱりアッサリ片づけたな、この大河の池田屋事件wwww
完全に「ダーク・ヒー様」となった一橋慶喜は、この長州に対して出兵を各藩に要請してついに「禁門の変」へ。
最後まで長州を信じようとした吉之助でしたが、朝廷の命には従わないわけにいかず、ついに薩摩も出兵。
このときの薩摩藩兵を前にしての吉之助の演説がカッコよすぎるっしょ。
これまで、どことなくバカでお人好し感があった吉之助とのギャップがたまらないっす。
鎧姿で貫録がある吉之助・・・なるほど成長したのは半次郎たちだけじゃないんだな~。
しかも、吉之助はいきり立つ薩摩藩兵に向かって堂々と「長州とは同志」と宣言。
目の前の「戦」より、その先の「日本」と見つめる吉之助の思いがよく分かりました。
この言葉を聞いて半次郎がちょっと笑みを浮かべていたのも印象的。
「これでこそ自分が尊敬する西郷先生!」ってところでしょうか。
ちなみに薩摩藩への中に、西郷信吾も西郷小兵衛もいましたね。
史実では、小兵衛の初陣は確かもうちょっと後のはずだと思ったけど、まいっか細かいことは。
そして、禁門の変が開幕。
長州藩の長州力、いや来島又兵衛が率いる長州藩と薩摩藩が激突。
長州力のがリキラリアットが炸裂すると事前に分かっていましたが、早すぎて見えんわwww。
キレまくってますやん!!さすが革命戦士・長州力!
あと驚いたのは長州力のセリフが聞き取りやすいことww。
全然、薩摩弁より分かりやすいwww。
吉之助は大将の長州力だけを討ち取り、戦の早期決着を命じました。
このとき、長州力を討ち取ったのは、のちに初代警視総監となる川路利良。
若く強い薩摩藩士がすくすく育ってきてます。
どうやら中村半次郎を仲が良さそうで、川路が長州力を討ち取ったことを喜んでましたね半次郎。
ちなみに川路利良は、明治に入ってからなかなか面白いエピソードばかり残してますので良かったら下の記事をどうぞ。
長州力を討ち取るものの、会津藩の乱入で戦は終わらず、吉之助も足に被弾。
これを聞いた「ダーク・ヒー様」は「死んだのか?」なんて冷たい一言。
さらに「生きてもっと利用させろ」なんて、どこまで腐っちまったんだよ「ヒー様」。
もう、江戸でバカやってた頃の「ヒー様」はいなくなってしまったのか?
悲しいです・・・。
さ、来週は勝海舟と坂本龍馬も登場して、物語がさらに盛り上がりそう。
早く日曜日こい!
第27話「禁門の変」
深堀り記事
第27話「禁門の変」
勝手にMVP
今回のMVPは、西郷吉之助。
カッコよく再登場した中村半次郎、悪役として覚醒した一橋慶喜も捨てがたいけど、今回の吉之助のカッコよさは別格だった。
鈴木亮平さん、どんどん西郷隆盛そのものに見えてました。
「民のため」に敵までも包み込む西郷の人柄。
征韓論争とか、西南戦争とか、大久保との関係とかどうなっちゃうんだろ?
楽しみ過ぎます!
次回 第28話「勝と龍馬」
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