西郷どん関連

【平岡円四郎】西郷どん(せごどん)で一橋慶喜の身代わりに暗殺された家臣は「橋公行状記」を著した慶喜第一の側近!

投稿日:2018年6月25日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
平岡円四郎

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第26話で、大久保一蔵は必死に他藩の藩士たちを接待していますが、その中の一人が一橋慶喜の側近・平岡円四郎です。

この26話の中で慶喜と西郷吉之助が久しぶりの対面を果たして信頼を深めたのですが、直後にこの平岡円四郎が慶喜の身代わりとなって殺され、慶喜は急に人を信用しなくなります。

この記事では、慶喜が死を悼んだ一番の側近「平岡円四郎」という人物について簡単に紹介していきます。

 

 

出典:https://www.instagram.com/

犯人についてはコッチ↓

一橋慶喜の側近・平岡円四郎を殺した犯人は誰?動機は?大河ドラマ西郷どん(せごどん)で慶喜が人間不信に陥った原因を作った男たち
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 慶喜の側近・平岡円四郎を殺した犯人は誰?動機は? 大河ドラマ西郷どんの第26話で、一橋慶喜(松田翔太)の側近・平岡円四郎という人物が、慶

スポンサーリンク

 

 

平岡円四郎

平岡円四郎は、文政5年(1822)に旗本・岡本忠次郎の子として生まれました。

若い頃から聡明だった円四郎は、旗本・平岡文次郎の養子となり、前水戸藩主・徳川斉昭の腹心として活躍していた藤田東湖や、幕府の重臣・川路聖謨から才能を見出されていました。

そして徳川慶喜が一橋家に養子に入ると、平岡円四郎は藤田東湖や川路聖謨から一橋家の小姓として推薦され、慶喜に仕えることになります。

 

その後、13代将軍・徳川家定の後継者問題が起こり、徳川斉昭、松平慶永、島津斉彬らが「一橋派」を形成して慶喜を推すと、平岡円四郎も主君を次期将軍にしようと働きました。

慶喜の側にいた平岡円四郎は、その英邁さに惚れ込んでいましたが、当の慶喜には将軍になる気がありませんでした。

それでも平岡円四郎は、慶喜が「やめろ」というのも聞かず「14代将軍・徳川慶喜」を実現させようと「橋公行状記」というものを書き起こします。

これは一橋慶喜の輝かしい業績や言葉を記述し、いかに次期将軍にふさわしいかを訴えた推薦状で、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の中で橋本左内が必死でコピーを作成し、西郷吉之助と諸藩にバラまこうとしていたものです。

 

橋公行状記(はしこうぎょうじょうき)西郷どん(せごどん)で一橋慶喜が焼いた次期将軍推薦状
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 橋公行状記(はしこうこうじょうき) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第14話、一橋慶喜を次期将軍にするため、磯田屋で西郷吉之助は

スポンサーリンク

 

しかし、結局は大老・井伊直弼によって次期将軍には徳川慶福(家茂)が決まって「一橋派」は敗北。

直後に始まった安政の大獄で、平岡円四郎は「一橋派」の危険人物としてマークされ、左遷されてしまいました。

 

その後、桜田門外の変、島津久光の幕政改革要求を経て、慶喜が将軍後見職に就任すると平岡円四郎も復帰。

慶喜からの信頼され、寵愛を受けていた平岡円四郎は、文久3年(1863)の慶喜上洛にも随行し、一橋家家老並に任命されるなど出世街道を駆け上がります。

しかし、京で慶喜が公武合体派の中心となってしまうと、水戸藩の尊王攘夷派志士たちの怒りの矛先は平岡円四郎に向かっていきます。

そして元治元年6月16日(1864年7月19日)、平岡円四郎は裏で動いて慶喜をそそのかす「奸臣」として暗殺されてしまいました。享年43。

 

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【平野国臣(國臣)】西郷どん(せごどん)の命を救った生野の変の首謀者は幕末のファッションリーダー?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 平野国臣(國臣) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西郷吉之助は島津久光の命で下関に行き待機し、その後京に上がることになりましたが、この間に多くの過激派尊王攘夷志士と出 …

【寺田屋騒動】西郷どん(せごどん)錦戸亮が演じる西郷信吾、有馬新七らが粛清された薩摩藩内の同士討ち事件

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 寺田屋騒動(寺田屋事件) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の中盤、京都で起こる薩摩藩士同志による粛清事件が『寺田屋騒動(寺田屋事件)』。 西郷吉之助はこの事件を事前に止め …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)ふき(およし)と旅籠、飯盛女とは?借金のカタに身売りされた百姓の娘ふきは、江戸で吉之助と再会を果たす

大河ドラマ西郷どん(せごどん) ふき(およし)と旅籠、飯盛女とは? 大河ドラマ西郷どんの第2話「立派なお侍」で登場する、百姓の娘・ふき。 年貢徴収役人の補佐として西郷吉之助(隆盛)は、農地をまわってい …

横山安武|西郷どん(せごどん)政府へ抗議の切腹!西郷隆盛の心が震えた国を想う若者の死

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 横井安武 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第39話で、横井安武という一人の若い侍が登場します。 この横井安武は政府の政策に不満を持ち、鹿児島で農民のような生活を送る西郷 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)ハリス 家定の奇行にドンびきした駐日総領事は日米修好通商条約を締結させた生涯独身・童貞の厳格な男

大河ドラマ西郷どん(せごどん) タウンゼント・ハリス 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第14話で、将軍・徳川家定と謁見を果たすアメリカ総領事・タウンゼント・ハリス。 家定の奇行に、ドンびきしてしまうハ …