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大河ドラマ西郷どん(せごどん)徳川家定 又吉直樹が演じる奇怪な将軍は篤姫(於一)と結婚して病気ですぐ死ぬかわいそうな男

投稿日:2018年1月24日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
徳川家定

大河ドラマ西郷どんで、又吉直樹先生が演じるのが奇行が目立つ13代将軍・徳川家定。

大河ドラマの中では、島津斉彬が徳川家定のあとの将軍を一橋慶喜にするために、北川景子が演じる篤姫(於一)を嫁がせて利用しようとします。

そんな中でも、「丈夫」な薩摩の女子・篤姫を愛した徳川家定。

今回は、ちょっとおかしな将軍・徳川家定について簡単に紹介します。

 

 

徳川家定役 又吉直樹

出典:https://www.nhk.or.jp/

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徳川家定

徳川家定は、文政7年(1824年)に第12代将軍・徳川家慶の四男として生まれた。

父・家慶は14男13女を儲けたが、家定以外は全員早世した。

唯一、成人した家定は、幼少の頃から病弱で人前に出ることを極端に嫌った。

家慶も徳川慶喜を将軍継嗣にしようと考えるほど心配し、越前福井藩主・松平慶永(春嶽)は家定を「凡庸の中でも最も下等」と酷評したといわれる。

しかし、老中・阿部正弘らの意見によって家定を将軍継嗣とすることに決定。

嘉永6年(1853年)の黒船来航直後に家慶が病死して、家定は第13代将軍となった。

翌年、幕府は日米和親条約に調印するなど激動の時代を迎え、病弱だった家定はますます悪化。

幕政は老中の阿部正弘が主導し、正弘の死去後は、同じく老中の堀田正睦が引継いだ。

 

安政4年(1857年)、家定は米国総領事のハリスと会見。

この時、家定は言葉を話す前に頭を後方に反らし、足を踏み鳴らすという奇妙な行動を取る。

一同が驚く中、意外にも家定はハリスに対して見事な言葉を送った。

「遥か遠方より使節をもって書簡の届け来ること、ならびにその厚情、深く感じ入り満足至極である。両国の親しき交わりは幾久しく続くであろう合衆国プレジデントにしかと伝えるべし」

 

 

出典:https://twitter.com/

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家定は、正室に鷹司政煕の娘や一条忠良の娘を迎えたが、いずれも早世していた。

そこで大奥は、長命で子沢山だった家定の祖父・家斉にあやかって薩摩出身の夫人を望み、近衛忠煕の養女・篤姫(島津斉彬の養女)の輿入れを決めた。

大河ドラマ西郷どんでの篤姫の輿入れは、島津斉彬が将軍後継者争いを有利に展開するために進めているが、史実では無関係であったといわれている。

 

家定と篤姫との間に子は生まれず、家定の病気が悪化した安政4年(1857年)頃からは、将軍の後継者擁立を巡って抗争が激化。

家定の後継者に紀州藩主・徳川慶福(のちの徳川家茂)を推す井伊直弼ら南紀派と、徳川斉昭の子・一橋慶喜を推す島津斉彬や徳川斉昭ら一橋派が激しく争った。

この争いは慶喜と不仲であったことや、徳川斉昭の子ということで嫌っていた大奥からの意見もあって、家定は徳川慶福を後継者にすることで決着。

安政5年(1858年)に諸大名を招集して徳川慶福を後継者にする意向を伝え、一橋派の諸大名の処分を発表した。

しかし、この発表の翌日に家定は死去。享年35歳。

このタイミングの良すぎる家定の死については、恨みをもった一橋派による暗殺説、すでに用済と判断した井伊直弼による暗殺説など、様々な噂が流れた。

 

 

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