大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
第38話「傷だらけの維新」あらすじ
平成30年大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」第38話「傷だらけの維新」のあらすじ・ネタバレについて書いていきます。
詳細なネタバレもあるので先の展開を知りたくない方は、【ネタバレ注意】は読まないほうがいいです。
たまに、私がところどころふざけてセリフや文章を考えて書いているところがありもすが、決して本編の大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」ではそのようなことはありもはん。
なお、放送後の感想については、別ページで書いていきますのでそちらもよろしくお願いします。
これまでのあらすじ
西郷どん(せごどん)
第38話「傷だらけの維新」
NHK公式 あらすじ
上野の彰義隊は一日で討伐されたものの、会津ほか東北各地の諸藩が新政府軍に抵抗を試みていた。吉之助(鈴木亮平)は援軍を送り込むため、急ぎ薩摩に戻る。吉之助が次々と援兵を送る中、これまで西郷家を守ってきた弟の吉二郎(渡部豪太)が自分も戦に行きたいと申し出る。その後、吉之助が兵をまとめ、越後に到着すると、先に戦に参加していた吉二郎が銃弾に倒れたという知らせが入る。
西郷どん(せごどん)
第38話「傷だらけの維新」
あらすじ【ネタバレ注意】
帰郷
新政府軍はついに上野の寛永寺に立て籠る彰義隊に攻撃を開始した。
薩摩藩の銃、佐賀藩のアームストロング砲が火を噴き、西郷吉之助が率いる薩摩軍も殺到して彰義隊を圧倒。
戦況を見つめていた大村益次郎は、予想どおりの展開に満足して「武士の誇りなんぞ、大砲の一発で粉々です」と呟いた。
そして、この上野戦争と呼ばれた戦いは、わずか1日で終結してしまった。
一方、会津ほか東北地方、北越地方で諸藩が手を結んで新政府軍への抵抗を強めていた。
新政府軍は兵、金、兵糧が不足し、このまま会津や庄内、長岡と戦えば負けると大村益次郎は危惧する。
大村益次郎に泣きつかれた吉之助は「お引き受けします」と言うと、信吾と小兵衛を連れて薩摩に向かった。
「若さぁのお帰りでございもす!」
兄弟そろっての帰国に西郷家は沸いた。
夜、小兵衛が話す戦争の話を3歳になった寅太郎などは恐ろしそうに聞いていたが、吉二郎の表情は固く真剣そのものだった。
信吾は負傷した傷を「名誉の傷」と褒められたが、本人は「名誉もクソもなか。ただの命の奪い合いじゃ。むごいもんじゃ」と吐き捨てる。
吉二郎は、それでは尊敬する兄・吉之助が悪い事をしているようだと諫めたが、吉之助は「んにゃ。信吾の言うとおりじゃ。」と呟き、最後まで忠義を貫こうとした武士たちの死体を思い出すのであった。
一方、「西郷吉之助」の名は日本中に知れ渡っていた。
このため、家には知らない人間までが金の無心にやってきているという。
しかし、留守を預かっていた吉二郎は、ただでさえ貧乏なのにそういった輩にまで金を渡しているらしい。
「吉二郎さぁは苦しか人を放っておけもはん。そいに追い返すばかりでは『西郷吉之助』の名に傷がつく。」
そう話した糸は糸で、愛加那たちを気遣って奄美大島まで米や反物まで送っているという。
吉二郎と糸はいつか吉之助と愛加那の子・菊次郎を薩摩に迎えようと考えていた。
吉之助は二人の思いに感動し、ただただ頭を下げ感謝するしかなかった。
吉二郎の戦死
後日、吉之助は城に上がり、薩摩の忠義と底力を天下にお見せできるチャンスだと島津久光に話す。
すると、久光 はまんまと乗せられ、新政府からの要請をアッサリ了承。
隣にいる息子で藩主の島津茂久に「これで薩摩が天下の政を取り仕切る日が来っど!」と息巻き、薩摩藩兵に檄を飛ばして送り出した。
その夕方、吉之助が家に戻ると妹の琴が来ていた。
あいかわらず世話やきの琴は「家の者にもっと気遣って欲しい。みんな我慢している。特に吉二郎は。」と吉之助に説教を始める。
すると吉之助は「わかった」と言い、吉二郎に欲しいもの聞いた。
「おいも、戦働きがしたか」
信吾や小兵衛が反対する中、吉二郎はこれまで隠してきた自分の思いを語った。
「おいも『薩摩隼人』じゃ!西郷吉之助の弟じゃ!兄さぁとおはんらと一緒に戦場を駆け回りたか!」
一生に一度でいいから、サムライらしく生きたいという吉二郎の熱い思いに、周りの者も押され吉之助も了承。
こうして戊辰戦争に参加することになった吉二郎は、弟たちと越後へ出立していった。
数日後、吉之助が鶴丸城で作戦を練っていると村田新八が飛び込んできた。
新政府軍に抵抗する長岡藩の家老・河井継之助はガトリング砲という最新式の武器を揃え、戦況が悪くなり士気も下がる一方だという。
吉之助はすぐに越後に向かうと、到着するやいなや援軍要請の依頼が続々とやってきた。
この対応に追われていると、「御免!」と信吾が駆け込んできて吉二郎が撃たれたことを告げた。
かなりの重傷だと聞いたが、吉之助は「兵の命は同じだ」と言い吉二郎を見舞うことはなかった。
この北越戦争と呼ばれた戦いは、河井継之助が負傷がもとで死去したために終結に向かったが、双方に大勢の犠牲者と出した。
吉之助は負傷兵にねぎらいの言葉をかけると、ようやく吉二郎のもとに向かった。
吉二郎は苦痛に顔をしかめ、もう目も見えていない状態だった。
そして吉之助の手を取り、「兄さぁ・・・サムライらしか働きができて・・・ありがとさげもした」と言うと息を引き取った。
信吾、小兵衛が号泣する中、吉之助は涙を見せず、弟の屍をただただ抱き締めていた。
残した思い
その後、戊辰戦争は会津、庄内が降伏し、東北での戦いはひとまず終局となった。
元号は『明治』に変わり、江戸城も『東京城』となって天皇も移ってきた。
新しい日本が始まろうとする中、吉之助と大久保一蔵は東京城の一室で向かい合っていた。
うるさい公家たちを京都に置き去りにして、天皇を東京に移らせた一蔵の働きに、吉之助はねぎらいの言葉をかける。
そして吉之助は「薩摩に帰らせて欲しい」と願い出た。
これからも日本のために一緒にやっていくと信じていた一蔵は驚き、「もとはと言えば、幕府を倒せ、新しか国を作れと言うたのは、おはんじゃなかか!」と怒った。
しかし、吉之助は「全てを壊し、たくさんの人間を死なせた責任を負う必要がある」と譲らない。
最後に吉之助は、子供のころから持っていた『Cangoxina(かごしま)』の紙切れを一蔵の前に置いて「世界に負けん国をつくってくいやい。」と言い、東京城を後にした。
薩摩に戻った吉之助は、家族に「吉二郎は最後まで薩摩のサムライらしく戦って死んだ」と伝えた。
家族が号泣する中、ここでも吉之助は泣くことはなかった。
その時、糸が吉之助を呼び出し、床下にある甕と帳面を見せた。
甕の中には銭が蓄えられており、糸はこれは吉二郎が生活を切り詰めて貯めていたものだと説明する。
「旦那さぁだけには言うてはいかん。思う存分、お働きができんようになるち・・・」
帳面の開くと、そこには日付や銭の出納などが几帳面に書かれている。
「吉二郎・・・・おはんはずっと・・・おいの兄じゃ・・・」
枯れ切っていた吉之助の目に涙が溢れ出した。
そして夜、吉之助は髷を切って吉二郎の死を悼むのであった。
次回 西郷どん(せごどん)第39話「父、西郷隆盛」あらすじ↓
西郷どん(せごどん)
放送後の感想について
放送後に別ページにまとめています。