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大河ドラマ西郷どん(せごどん)【南紀派メンバー紹介】徳川慶福を次期将軍に!大老・井伊直弼を中心とした幕政を取り仕切る官僚グループ

投稿日:2018年2月13日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
【南紀派】
メンバー紹介

大河ドラマ西郷どんで、又吉直樹が演じる第13代将軍・徳川家定の後継者、次期将軍に紀州藩主・徳川慶福を推しているのが「南紀派」。

この「南紀派」は、佐野史郎が演じる井伊直弼を中心とした、主に幕政を取り仕切るメンバーで構成されており、伊武雅刀が演じる徳川斉昭たちと激しい対立を繰り広げていきます。

一概には言えませんが、この対立が起こった一つの要因としては、開国を進める直弼ら幕府官僚たちに反発した攘夷派の斉昭たちの反発が背景にあったものと考えられます。

「このままでは外国には勝てない」と冷静な判断をしているのに、弱腰外交だとか罵られてたら、そりゃ官僚たちもいい気はしません。

この記事では、幕末期に「一橋派」と激しい争いを繰り広げた「南紀派」のメンバーについての記事を紹介していきます。

 

 

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徳川慶福(家茂)

まず紹介するのは「南紀派」によって次期将軍候補に祭り上げられた徳川慶福。

とはいっても徳川慶福自身は、特に何か行っているわけではなく完全に政治利用された人。

しかし、この徳川慶福は「南紀派」の勝利によって将軍に就任し、非常に人柄に良いエピソードを残しています。

ライバルの一橋慶喜は天才肌の人物だった反面、どこかサイコパスな一面を持っていますが、この徳川慶福はとても人間味溢れる将軍様。

下の記事では、そんなエピソードを含め徳川慶福(家茂)について紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)徳川家茂(いえもち)/慶福(よしとみ)井伊直弼に擁立された篤姫を嫌う少年将軍は実は名君だった?
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 徳川家茂(徳川慶福) 大河ドラマ西郷どんで、一橋派に勝利した井伊直弼に擁立されて、徳川家定のあとの14代将軍になる徳川家茂(徳川慶福)。

 

 

井伊直弼

「南紀派」の筆頭といえばこの人。彦根藩主・井伊直弼。

老中から大老に駆け上がり、「南紀派」を形成して安政の大獄で「一橋派」を大弾圧。

強引なやり方から、悪役のイメージがつきまとう井伊直弼ですが、この人はこの人なりの正義があったのだと思います。

あまり語られることはありませんが、日米修好通商条約の締結の際には、勅許なしでの調印に最後まで反対し、幕府内で孤立したり苦労もしてます。

下の記事では、井伊直弼の生涯について簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)井伊直弼 安政の大獄!桜田門外の変!直虎、政次、直政が繋いだ井伊家が巻き起こす幕末の大事件
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 井伊直弼 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、佐野史郎が演じるのは井伊直弼。 佐野史郎は昨年の大河ドラマ「おんな城主直虎」でも今川の軍師

 

 

松平忠固

上田藩主・松平忠固は、非常にクセのある人物。

老中であった松平忠固は開国派の急先鋒として活躍し、徳川斉昭との対立から「南紀派」に属してはいますが、同じグループの井伊直弼を利用して実権を握ろうとしていた節が見えます。

のちに条約勅許問題では、勅許なしでの条約調印を進めて井伊直弼と対立し、安政の大獄で「一橋派」と共に処分されてしまいます。

下の記事では、松平忠固のクセのある生涯を簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)松平忠固(ただかた)南紀派に属し井伊直弼の大老就任を援助したが条約調印の勅許を巡り対立し罷免された上田藩主
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 松平忠固(ただかた) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、一橋慶喜を次期将軍に推す「一橋派」を形成する島津斉彬、徳川斉昭、松平慶永、徳川慶

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水野忠央

紀州藩附家老であった水野忠央は、井伊直弼らとは違い大名ではません。

しかし、出世欲が強かったのか家老の処遇改善を訴え、妹たちを次々に大奥に送り込み地位を高めていきました。

大奥が「一橋派」を嫌っていたのは、徳川斉昭の素行が悪かったからだとも言われていますが、もしかすると大奥が「南紀派」に好意的であったのは、妹たちをうまく利用していた水野忠央のおかげなのかもしれません。

下の記事では、附家老にして「南紀派」の一躍を担った水野忠央の生涯について簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)水野忠央(ただなか)南紀派に属した紀州藩の附家老は妹たちを大奥に送り込んで、徳川慶福擁立に成功させる
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 水野忠央(ただなか) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、一橋慶喜を次期将軍に推す「一橋派」を形成する島津斉彬、徳川斉昭、松平慶永、徳川慶

 

 

長野主膳

長野主膳は、彦根藩士で井伊直弼の懐刀。

出自不明のうさんくさい人物ですが、朝廷とのつながりが深く、井伊直弼の側近として京都で公家たちに工作を行い「南紀派」の勝利に貢献しました。

しかし、井伊直弼が暗殺されると、長野主膳は彦根藩から責任をかぶせられ、バッサリ切り捨てられます。

下の記事では、流浪の国学者から井伊直弼の参謀まで成り上がった長野主膳の生涯について簡単に紹介しています。

 

謎のお面の男を雇う長野主膳とは?西郷どん(せごどん)磯田屋で橋本左内を襲った男の主人?長野主膳は井伊直弼の懐刀!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 長野主膳 大河ドラマ西郷どん(せごどん)第11話、篤姫を輿入れさせるために江戸城で阿部正弘と共に将軍・徳川家定に対面した島津斉彬は、対立

 

 

九条尚忠

関白・九条尚忠は、「南紀派」に協力した公家。

今回の大河ドラマでは、この九条尚忠がいたからこそ「南紀派」が勝利したともいえます。

史実では、どこまで「南紀派」に協力していたかは分かりませんが、幕府寄りの立場を貫き通す姿勢は史実においても同じ。

下の記事では、九条尚忠の生涯について簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)九条尚忠 徳川慶福を次期将軍に薦めた幕府との協調路線を推進する公武合体派の公家
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 九条尚忠(くじょうひさただ) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第15話で、将軍・徳川家定の後継者に一橋慶喜を推していた島津斉彬、西郷吉之

 

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堀田正睦

佐倉藩主・堀田正睦は、厳密にいうとはじめ「南紀派」に属して、のちに「一橋派」に寝返った人物。

寝返ったというと聞こえは悪いですが、阿部正弘から老中首座を譲られて矢面に立たされた堀田正睦の苦悩は、誰にも理解してもらえないところだと思います。

堀田正睦は、井伊直弼とはマブダチというような仲だったようですが、幕政を取り仕切る責任者として派閥抗争を収束させるため、「一橋派」の松平慶永の大老就任を進めて両者の間を取り持とうとしていました。

しかし、大老には井伊直弼が就任し、直弼によって安政の大獄で処分されてしまうという可哀そうな堀田正睦。

井伊直弼は、少ししてから堀田正睦を復帰させる気もあったようですが・・・。

下の記事では、「南紀派」、「一橋派」の間に挟まれ、条約勅許問題に苦悩する堀田正睦の生涯について簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)堀田正睦 開国派老中で井伊直弼の親友。将軍後継問題では一橋派に属して安政の大獄で処分された不運な男
大河ドラマ西郷どん 堀田正睦(ほったまさよし) 大河ドラマ西郷どんで、又吉先生wが演じる13代将軍・徳川家定が、アメリカ総領事のハリスと謁見した時、家定の奇行にハラハラ

 

 

本寿院と歌橋

13代将軍・徳川家定の実母である本寿院と、乳母である歌橋は大奥で絶大な権力を持った女性たち。

「一橋派」の島津斉彬の養女であった篤姫を大奥に迎えてはいますが、この二人は完全な「南紀派」。

というのも、一橋慶喜の父・徳川斉昭は大奥からとことん嫌われていたから。

さらに「南紀派」に協力することを決定付けたのは、家定が病床にあった際に慶喜はお見舞いに来ず、徳川慶福はちゃんとお見舞いに来たからです。

女性の気持ちを量ることができなかった「一橋派」の完全敗北でした。

下の記事では、将軍後継者問題でも大きな影響力を持った大奥の本寿院と歌橋について簡単に紹介しています。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)本寿院と歌橋 大奥を牛耳る徳川家定の生母と乳母は「南紀派」に協力して徳川慶福を将軍に迎える
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 本寿院と歌橋 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第12話で、13代将軍・徳川家定に篤姫を嫁がせて幕政に関与しようと画策する島津斉彬は、篤姫

 

 

その他「南紀派」

上記に紹介した人物以外にも、「南紀派」と呼ばれるメンバーは存在しています。

ビックネームでは、会津藩主・松平容保

他には、高松藩主・松平頼胤など

これらの「南紀派」については、必要があれば随時追加していきます。

 

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