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大河ドラマ西郷どん(せごどん)水野忠央(ただなか)南紀派に属した紀州藩の附家老は妹たちを大奥に送り込んで、徳川慶福擁立に成功させる

投稿日:2018年2月12日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
水野忠央(ただなか)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、一橋慶喜を次期将軍に推す「一橋派」を形成する島津斉彬、徳川斉昭、松平慶永、徳川慶勝らに対し、徳川慶福を推す「南紀派」を形成する井伊直弼、松平忠固、水野忠央。

この「南紀派」に属する人物は、井伊直弼以外はマイナーなイメージですが、今回紹介するのは水野忠央。

井伊直弼や松平忠固らは「大名」としての地位がありますが、この水野忠央はあくまで紀州藩の家老という少し弱い立場にありました。

しかし、のちの14代将軍には紀州藩主だった徳川慶福がなったことを考えるとこの水野忠央の存在は非常に大きいものだったはず。

この記事では様々な手を尽くして権力を握っていった紀州藩の家老・水野忠央について簡単に紹介します。

 

 

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出典:https://ja.wikipedia.org/

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水野忠央(ただなか)

水野忠央は紀伊新宮藩(紀州藩附家老)第9代藩主・・水野忠啓の長男として文化11年(1814年)に江戸に生まれ、のちに父の隠居に伴い家督を相続。

水野忠央は紀州藩主の死去に伴い、幕府の意向を反映させて前藩主の推す松平頼学の藩主就任を阻み、将軍家からの藩主擁立を画策するなど権勢を誇っていた。

嘉永2年(1849年)に4歳の徳川慶福が藩主に就任すると、水野忠央は附家老として補佐にあたり、藩政を掌握していた派閥を粛清して主導権を完全掌握した。

 

絶大な権力を有していたものの水野忠央は、紀州藩の附家老であったため幕府には大名として認められていなかった。

そこで水野忠央は大名並みの待遇を望み、附家老5家と連帯して幕府に待遇改善を求めた。

さらに妹・広(お琴)を大奥に入れて12代将軍・徳川家慶の側室として4子を儲けることに成功。

また第13代将軍・徳川家定にも姉・睦(ちか)を側室に送り込み、他の妹たちも次々に政略結婚や大奥入りさせて地盤を固めていく。

 

長野主膳を通じて井伊直弼と通じた水野忠央は、将軍後継者に紀州藩主・徳川慶福を推す「南紀派」を形成し、一橋慶喜を推す徳川斉昭ら「一橋派」と激しく対立。

安政4年(1857年)に老中・阿部正弘が死去すると、徳川斉昭を嫌う大奥を「南紀派」に引き入れ、井伊直弼が大老に就任に協力し、将軍後継者を徳川慶福にすることに成功した。

 

しかし安政7年(1860年)、桜田門外の変で井伊直弼が殺されると、旧一橋派や反井伊派が盛り返し、旧南紀派の水野忠央は失脚に追い込まれ、隠居を命じられた。

新宮城に幽閉された水野忠央は、その後政治の檜舞台に再び立つことはなく、慶応元年(1865年)に新宮城で死去した。享年52歳。

 

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