歴代天皇
【第5代】孝昭天皇
孝昭天皇
諡号:観松彦香殖稲天皇(みまつひこかえしねのすめらみこと)
生没:前506年~前393年
在位:前475年~前393年
父:懿徳天皇
母:天豊津媛命(あまとよつひめのみこと)
(第2子)
孝昭天皇は、懿徳天皇の子で「欠史8代」の一人。
即位後に葛城郡掖上池心宮(かずらぎのこおりわきのかみのいけごころのみや)に遷都しているが、字のとおり葛城氏の影響を色濃く受けた天皇であった。
しかし、この孝昭天皇の時代には、葛城氏の他に尾張氏という新しい氏族が天皇家に関わり合いを見せてくる。
火明命(ほあかりのみこと)を祖神として祀る尾張氏は、現在の愛知県に勢力を誇った豪族で、畿内にも拠点を持っていた。
尾張氏の祖先・瀛津世襲(おきつよそ)は、自分の妹である世襲足媛(よそたらしひめ)を孝昭天皇の后にしている。
このことは、畿内に勢力を誇った天皇家、葛城氏と、東海に勢力を持っていた尾張氏の同盟関係を暗示しているものか、のちに尾張氏が正当性を示すため、実在しない天皇を作り出し血縁関係を無理やり結び付けたものと考えられる。
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