歴代天皇
【第16代】仁徳天皇
仁徳天皇
諡号:大鷦鷦天皇(おおさぎきのすめらみこと)
生没:257年~399年
在位:313年~399年
父:応神天皇
母:仲姫命(なかつひめのみこと)
(第4皇子)
仁徳天皇は、父・応神天皇の崩御後に互いに皇位を譲り合った異母弟・菟道稚郎子(うじのわきいらつこ)が自殺、3年間の空白を経て即位したとされる天皇である。
難波に都を定めて、民の家の竈(かまど)から煙が立ち上っていないことに気づき、3年間租税を免除。
その3年間は倹約のために宮殿の屋根さえ葺き替えなかったといわれる。
仁徳天皇の治世は仁政として知られ、日本最初の大規模土木事業だったとされる難波堀江の開削や茨田堤の築造を行い、河内平野に広大な田地を開拓した。
その仁政に由来して「仁徳」の漢風諡号がおくられ、日本最大の前方後円墳として有名な百舌鳥耳原中陵(大仙古墳)に葬られた。
陵名の由来は、造営中に鹿が走り込んできて絶命し、鹿の耳の中からモズが現れたことから地名を「百舌鳥耳原」と名付けられたという。
常に庶民の暮らしに心を配り、率先して質素な暮らしを心掛けた仁徳天皇であるが、実は女好きで皇后・磐之媛命(いわのひめのみこと)の嫉妬に苦しんだという人間臭いエピソードも残す庶民に愛された天皇であった。
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