大河ドラマ西郷どん(せごどん)
目黒不動尊
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第11話で、島津斉彬の子・虎寿丸が息を引き取って皆が悲しみに暮れる中、斉彬までもが病床に臥してしまいます。
この状況に薩摩藩邸では、再び「お由羅」による呪いではないかと噂が立ち、大山格之助や有村俊斎たちは呪詛の痕跡を探し始めます。
一方、西郷吉之助は斉彬の病気平癒のため、寺を訪れて一心不乱に祈り続けていました。
この記事では、吉之助がな斉彬の回復を祈った「目黒不動尊」について簡単に紹介します。
目黒不動尊
目黒不動尊は、東京都目黒区にある天台宗の寺院「瀧泉寺」の通称。山号は泰叡山。
不動明王を本尊としして、江戸三大不動・江戸五色不動の一つである。
808年(大同3年)に、円仁が下野国から比叡山に赴く途中に不動明王を安置して創建したといわれている。
1615年(元和元年)に本堂が火災で焼失したが、1630年(寛永7年)に徳川家の菩提寺である寛永寺の子院・護国院の末寺となり、第3代将軍・徳川家光が深く帰依した。
1634年(寛永11年)には、焼失していた伽藍が復興して、華麗な姿から「目黒御殿」と称され、庶民の行楽地としても親しまれた。
寺名の由来となった境内の「独鈷の滝(とっこのたき)」を浴びると病気が治癒するとの信仰があり、大河ドラマの中だけでなく、実際に西郷隆盛は主君・島津斉彬の病気平癒のために参拝したという。
独鈷の滝
本堂へと登る石段下の左手に池、2体の龍の口から水が吐き出されている。
円仁は寺の場所を定めようと、独鈷(仏具の一種)を投げ、落した所から泉が涌き出したという伝承がある。