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大河ドラマ西郷どん(せごどん)奥奉公出世双六 幾島が大奥を説明するため篤姫の前で広げた人生ゲーム・奥奉公出世双六(おくぼうこうしゅっせすごろく)とは

投稿日:2018年2月16日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
奥奉公出世双六(おくぼうこうしゅっせすごろく)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第10話で、篤姫の教育係である南野陽子が演じる幾島が、大奥の身分や役職を説明するために広げたのが「奥奉公出世双六(おくぼうこうしゅっせすごろく)」です。

幾島は、1,000人以上の女中が仕えている大奥のシステムをこの「奥奉公出世双六」を使って教え、御台所(将軍の正室)になる篤姫が女中たちになめられないように発破をかけました。

今回は、この元祖・人生ゲームともいうべき「奥奉公出世双六」について簡単に紹介します。

 

出典:https://www.pinterest.com.au/

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奥奉公出世双六

奥奉公出世双六(おくぼうこうしゅっせすごろく)とは、大奥で働く女中たちの女性の出世をテーマとした双六。

各マスには、様々な奥仕えの身分や役職など絵とともに描かれていて、遊びながら大奥の階級や役目、システムを詳しく知ることができました。

徳川家に生まれないかぎり将軍になれない男性とは違い、女性は大奥で働くことができれば、町娘からでもあわよくば将軍の母にまでなれる可能性があり、江戸時代の女性にとって大奥はあこがれの場所でした。

江戸時代の女性たちは、この奥奉公出世双六を楽しみながらサクセスストーリーを夢見ていたことでしょう。

下記は、大奥の階級を上位から並べたものです。

 

①上臈御年寄(じょうろうおとしより)

御台所の御用や相談役。御台所と共に大奥に入った京の公家出身の者がなった。

②御年寄(おとしより)

大奥を事実上取り仕切った最高権力者。

③御客応答(おきゃくあしらい)

諸藩から来る女性の使いの接待役。

④中年寄(ちゅうどしより)

御年寄代理で献立のチェックと毒見役。

⑤中臈(ちゅうろう)

将軍・御台所の日常生活の世話役。家柄や器量の良い女性が選ばれ、この中から将軍に目にかなった者は側室になった。

⑥御小姓(おこしょう)

御台所のパシリ少女。

⑦御錠口(おじょうぐち)

大奥出入口の施錠役。

⑧表使(おもてづかい)

物資調達を役人に要請する役。

⑨御右筆(ごゆうひつ)

書紀、文書管理役。献上品の検査役も行う。

⑩御次(おつぎ)

道具の運搬役。掃除も行う。

⑪切手書(きってがき)

通行手形をあらためる役。

⑫呉服之間(ごふくのま)

将軍、御台所の衣装仕立て役。

⑬御坊主(おぼうず)

頭を剃っている将軍の雑用係。中高年女性が多く、羽織袴を着用し大奥の外へ行くこともある。

⑭御広座敷(おひろざしき)

大奥を来訪した女性の使いの御膳の世話役。⑧表使の下働き。

⑮御三之間(おさんのま)

居間の掃除役。

⑯御仲居(おなかい)

料理の煮炊き役。

⑰火之番(ひのばん)

大奥内の火の元を見回りと警備員役。夜勤あり。

⑱御茶之間(おちゃのま)

御台所の茶を出す役。

⑲御使番(おつかいばん)

部屋の開閉管理役。

⑳御末(おすえ)・御半下(おはした)

雑用役

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