西郷どん関連

反射炉とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が推進した集成館事業の目玉!軍艦や大砲を建造可能にした反射炉って何だ?

投稿日:2018年2月19日 更新日:

大河ドラマ西郷どん
反射炉とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、日本が欧米諸国に対抗するために島津斉彬が日本で先駆けて取り組んだ「集成館事業」。

その目玉というべきものが「反射炉」の建造です。

歴史遺産として「反射炉」の名前は知っていても、使用目的や構造まで知っている人は少ないかなと思い、今回はこの「反射炉」について簡単に調べてみました。

 

島津斉彬の集成館事業についてはこちらの記事で↓

集成館事業とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が欧米列強に対抗するため推進した産業の近代化事業!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 集成館事業とは  大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西洋文明に興味を持つ島津斉彬。 斉彬はただ単に西洋文明に憧れていたわけではなく、日

 

萩の反射炉

出典:http://hagicity.com/blog/column/4492/

スポンサーリンク

 

 

反射炉

反射炉とは、18世紀から19世紀にかけて鉄の精錬に使われた金属融解炉。 

熱を発生させる燃焼室と精錬を行う炉床が別室になっており、浅いドーム状の天井や壁に燃焼室で発生した熱(熱線と燃焼ガス)を反射させ、鉄の溶解温度である1,700℃を得る構造になっている

 

当時は、鉄製大砲を建造するために溶解することによって衝撃に弱い「硬い鉄」の炭素の量を減らし、粘り気のある「軟らかい鉄」に変える必要があった。

このためには反射炉の装置が必要不可欠であったが、江戸時代末期は鎖国により外国の技術者を招聘することができない時代。

伊豆韮山代官の江川英龍、佐賀藩の鍋島直正などは、オランダの技術書等を参考に独自に作り始め、のちに薩摩藩、水戸藩、鳥取藩、萩藩、島原藩などが建造していった。

これら日本の反射炉で鋳造された大砲は、幕末には外国勢力への牽制や、戊辰戦争時に用いられたとも言われているが確固たる証拠はない。

 

諸藩で作られた反射炉に使用する耐火煉瓦の製造技術は、明治時代の洋式建築物に利用されるなど思わぬ形で日本の西洋化にも貢献していくことになる。

 

 

 

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめました!これで「西郷どん(せごどん)」が分かる!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) あらすじ・ネタバレ・期待度 まとめのまとめ 西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめました! 南紀派、一橋派、西郷を愛 …

小御所会議|西郷どん(せごどん)慶喜の辞官納地を決めた新政府の会議!岩倉具視が弱気になって失敗へ・・・

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 小御所会議 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、「大政奉還」を行った徳川慶喜。 これによって討幕派の動きは一時的に抑えられてしまいますが、西郷吉之助ら薩摩藩は状況を打開す …

【岩倉具視】大河ドラマ西郷どん(せごどん)で笑福亭鶴瓶が演じる怪しい公家を超簡単に紹介!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 岩倉具視 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で貧乏公家として登場するのが笑福亭鶴瓶が演じる「岩倉具視」。 岩倉具視は倒幕を成し遂げた功労者として、また明治新政府では最高権力 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)村田新八 西郷の弟分で共に島流しに遭い、最後まで西郷に従った新八は大久保利通、勝海舟からも評価された人物

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 村田新八 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西郷小吉(隆盛)たちの下加治屋町郷中の中で一番体の小さい村田新八。 村田新八は、小さい頃から西郷隆盛を兄と慕うカワイイ弟分。 …

大河ドラマ西郷どん【候姫(こうひめ)】ジョンの母・中浜汐を調査した島津斉彬の妹・候姫は山内容堂の養母となり土佐藩政に大きな影響を与え続ける

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 候姫(こうひめ)とは 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第6話で、劇団ひとりが演じるジョン・マン(ジョン・万次郎)は、取調べの中で土佐出身の漁師であることが分かります。 …