西郷どん関連

集成館事業とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が欧米列強に対抗するため推進した産業の近代化事業!

投稿日:2018年2月19日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
集成館事業とは 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西洋文明に興味を持つ島津斉彬。

斉彬はただ単に西洋文明に憧れていたわけではなく、日本が欧米諸国に対抗するために、欧米の優れた文明を取り入れてようとしていました。

今回は、そんな先見性を持つ島津斉彬が日本で先駆けて取り組んだ「集成館事業」について簡単に紹介します。

 

 

出典:http://robamimireport.com/

スポンサーリンク

 

 

集成館事業

集成館事業とは、薩摩藩主・島津斉彬が推進した洋式産業の総称をいう。

 

島津斉彬がこの集成館事業を開始するに至ったのは、中国でのアヘン戦争などで欧米諸国がアジアの植民地化を進めていたため。

当時、鎖国下の日本にあっても「海国図志」などの書籍によって、海外情勢はほぼ正確に把握されており、日本人は清国の植民地化に衝撃を受けていた。

また薩摩藩でも琉球に異国船が度々来航していたために、島津斉彬は危機感を感じ「富国強兵と殖産興業」の藩政改革を行ったのである。

 

集成館事業では近代洋式工場群を建設し、製鉄・造船・ガラス(薩摩切子)・紡績・電信になどの事業が展開され、大砲製造から洋式帆船の建造なども行った。

島津斉彬の死後は、財政問題などから集成館事業は一時縮小され、薩英戦争で反射炉以外のほとんどが焼失したが、この戦争で薩摩藩は集成館事業の重要性を改めて認識し、集成館機械工場、鹿児島紡績所を建造するなど日本の近代化に貢献した。

 

反射炉とは?

反射炉とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が推進した集成館事業の目玉!軍艦や大砲を建造可能にした反射炉って何だ?
大河ドラマ西郷どん 反射炉とは 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、日本が欧米諸国に対抗するために島津斉彬が日本で先駆けて取り組んだ「集成館事業」。 その目玉というべき

スポンサーリンク

 

 

集成館

集成館とは、鹿児島市の仙厳園に隣接して建てられた本格的な洋式工場群をいう。

欧米列強に対抗するため、島津斉彬によって設けられた反射炉・溶鉱炉・ガラス工場があった。

薩英戦争後で焼失したが、まもなく藩主・忠義によって再興され、明治時代には官有化された。

その後も集成館は、西南戦争では私学校の生徒に占拠されたり、再び島津家の所有となったり、時代に翻弄されて大正4年(1915年)に閉鎖となった。

 

 

出典:http://www.sankei.com/

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【高千穂と天逆鉾】大河ドラマ西郷どん(せごどん)坂本龍馬とお龍が伝説を残す新婚旅行先は神秘の山

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 高千穂と天逆鉾 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第33話、京都の寺田屋で襲われた坂本龍馬は、負傷した手の治療のため西郷吉之助の勧めもあって薩摩に来ることになりました。 …

【龍馬暗殺・近江屋事件】西郷どん(せごどん)での犯人は誰?黒幕は薩摩藩?謎に包まれた英雄の最期

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 【近江屋事件】 龍馬暗殺の犯人は誰?黒幕は? 大河ドラマ西郷どん(せごどん)、「討幕の密勅」を薩摩藩が受け取った日、一方では徳川慶喜が「大政奉還」を奏上し、時代が大きく …

西郷どん(せごどん)吉田稔麿(よしだとしまろ)池田屋事件の被害者は吉田松陰も認めた長州藩の比類なき奇才!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 吉田稔麿(よしだとしまろ) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第27話では、新選組による襲撃事件「池田屋事件」が起こります。 事件の舞台となった池田屋には、長州藩士をはじ …

【吉川監物(経幹)】大河ドラマ西郷どん(せごどん)で西郷吉之助と会見し長州藩を幕府に恭順させた功労者

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 吉川監物(経幹) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第28話では、禁門の変を引き起こした長州藩に対し、幕府軍による長州征伐が行われます。 日本国内での内乱を避けようとした …

【八月十八日の政変】西郷どん(せごどん)薩摩藩が「薩賊」と嫌われた理由とは?長州藩を京都から追い出したクーデター

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 八月十八日の政変 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第26話、西郷吉之助は沖永良部島から復帰し、すぐに京都に上っていますが、この頃の京都は吉之助が島流しに遭う前とかなり状 …