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大河ドラマ西郷どん(せごどん)【郷士と上士】坂本龍馬が語った武士階級の中の身分制度を土佐藩と薩摩藩の例で解説!

投稿日:2018年8月9日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
郷士と上士

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第31話では、西郷吉之助と坂本龍馬が雨漏りをする西郷家の屋根の修理中に、お互いの藩の身分制度について語るシーンがあります。

この時、土佐藩、薩摩藩において下級武士の身分だった二人は意気投合。

吉之助は「日本の雨漏りを直したい」と意気込み、龍馬は「世界を相手に商売がしたい」と夢を語り合って、新しい国づくりのため協力していくことになりました。

この記事では、二人が手を結ぶことになったお互いの境遇の話「郷士と上士」について、土佐藩、薩摩藩を例にして簡単に紹介したいと思います。

 

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郷士と上士

一般的に「郷士」は江戸時代の武士階級の下層に属した人々のことで、主に武士の身分のまま農業に従事した者や、武士の待遇を受けていた農民を指し、「上士」は上級武士、最上位の家格を持つ者のことを指す。

 

土佐藩の例

関ヶ原の戦いの戦功で土佐に入封した山内家は、以前に四国を支配していた長宗我部家の旧臣を「郷士」として取り立て、山内一豊が掛川城主時代までの家臣(板垣退助らの家系)や土佐入封前に取り立てた者(後藤象二郎らの家系)、長宗我部旧臣の一部の者(吉田東洋、谷干城らの家系)を「上士」とした。

その後、土佐藩では足袋・下駄・日傘などの使用を「上士」にしか許さないなど、同じ武士階級にあっても差別化を徹底。

土佐藩は他藩に比べて「上士」と「郷士」の身分差別が厳しかったとされるが、「郷士」であっても特別な家系や功績によっては「上士」扱いの『白札』とするという制度も持っていた。

土佐郷士として有名なのは、坂本龍馬や土佐勤王党を結成した武市半平太がいるが、武市家は半平太の祖父の代より白札郷士であった。

対して土佐上士として有名なのは、後藤象二郎、板垣退助 、谷干城 らがいる。

土佐藩において「郷士」と「上士」は、潜在的に敵対関係にあったとされ、幕末には土佐郷士の多くが尊皇攘夷活動を行っている。

 

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薩摩藩の例

薩摩藩は武士の数が他藩に比べて非常に多かったため、領内を区分して武士を分散し、定住させるという制度をとっていた。

島津家当主の居城が『内城』であったため、城下以外は『外城(とじょう)』とされ、この制度は『外城制 』、のちに『郷』と呼ばれた。

江戸時代初期、城下に住む武士と「外城士」と呼ばれた地方定住の武士は、大きな区別はなかった。

しかし、島津重豪(島津斉彬の曽祖父)の藩政改革以降、城下の武士は「城下士」と呼ばれるようになり、「郷士(外城士)」の間に厳格な身分差意識が誕生した。

それでも薩摩藩では、養子縁組などによって「郷士」から「城下士」になる者も多く存在し、土佐藩に比べて身分差別は緩かったとされる。

また、「城下士」が分家後に他郷へ移住し、「郷士」となる例もあった。

「郷士」の中でも身分差があって、上級郷士は事実上地方行政を取り仕切り、多くの農地山林を抱えて「城下士」以上に豊かな者もいた。

しかし、薩摩藩では武士が人口の4分の1を占めていたため、全ての武士に扶持(給料)を与える事は不可能だったため、下級郷士は大工や内職で生計を立て小作人になる者までいた。

 

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