大河ドラマ西郷どん(せごどん)
枕絵・春本とは
大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、篤姫の輿入れに対し厳しい指導を行う南野陽子が演じる幾島。
幾島は篤姫が将軍・徳川家定に嫁ぐにあたって最大の役目と考えていたのが、将軍の後継ぎを産むこと。
このため幾島は性教育の一環として枕絵、春本を篤姫に見せました。
今回は、この江戸時代にのエロ本とも言うべき枕絵、春本について簡単に紹介します。
ちなみに、のちに家定が子が作れない体だと知った幾島はショックを受けて、この枕絵、春本を焼き払っていますが。
枕絵
枕絵とは、特に江戸時代に流行した男女の秘戯を描いた「絵」。春画、笑い絵などともいわれる。
浮世絵の一種でもあり、多くは面白おかしく誇張された演出を加えて表現され、江戸時代の著名な浮世絵師のほとんどがこれを描いている。
喜多川歌麿の「歌まくら」や葛飾北斎の「浪千鳥」などが知られている。
春画の利用法としての一つには、災難よけの一種のお守りとして使われたことがあった。
武士は鎧の下に枕絵忍ばせてお守りとして「勝絵」と呼び、のちに商人たちは火事を避ける願いを込めて蔵に枕絵を置いたという。
また、大河ドラマのように枕絵は花嫁の性教育のテキストとして使われた。
江戸時代初期、井原西鶴の「浮世草子」や「好色一代男」が大流行したが、享保7年(1722年)享保の改革によって幕府によって禁止された。
しかし、その後も需要が減ることがなく、浮世絵の最高の技術が使って非公開で販売された。
現代では芸術作品として高く評価され、法的には猥褻出版物としての扱いは受けていない。
春本
春本とは、男女の情交のさまを描いた「本」。
絵だけのもの、文字ばかりのもの、挿絵や口絵がついたものなど、様々な種類があり、享保の改革によって公式には本屋の店頭から姿を消したが、貸本屋などで出回った。
「嫁入り本」という異名を持ち、枕絵と同様に性教育の一環として使われていた。
出典:http://sakakiyamabunko.ocnk.net/