歴代天皇
【第3代】安寧天皇
安寧天皇
諡号:磯城津彦玉手看天皇(しきつひこたまてみのすめらみこと)
生没:前577年~前510年
在位:前549年~前510年
父:綏靖天皇
母:五十鈴依媛命(いすずよりひめのみこと)
(第1子)
安寧天皇は、父・綏靖天皇より始まる「欠史8代」の一人で、「古事記」や「日本書紀」にも具体的なエピソードが全くない天皇。
安寧天皇が即位したとされる時代は、大和葛城地方の中心にして大豪族・葛城氏が力を持っていた。
実際、父の綏靖天皇が葛城氏に縁ある事代主神(ことしろぬしのかみ)の娘・五十鈴依媛命を后に迎えていることからも、そのことが分かる。
安寧天皇自身も、事代主神の子孫である鴨王(かものおおきみ)の娘・渟名底仲媛命(ぬなそこなかつひめのみこと)を迎えて次代の懿徳天皇をもうけているからも、葛城氏とはズブズブの関係と言える。
古代の大和朝廷においては、葛城氏が相当な力を有していたため、「欠史8代」と呼ばれる架空の天皇を登場させて血縁関係があることを示し、家の正当性や格を持たせたとも考えられる。
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