西郷どん関連 その後

西郷どん48話?【最終回その後②】西郷従道、愛加那、島津久光たちはどうなった?

投稿日:2018年12月9日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)48話?
最終回その後②
【従道・愛加那・久光など】

大河ドラマ西郷どん(せごどん)は第47話で最終回を迎え、主人公・西郷隆盛はこの世を去ってしまいますが、こののちこれまで登場してきた人物たちはどのような人生を送ったのか。

そんな疑問を解決するため、今回は「最終回その後」として西郷従道、海江田武次、島津久光、愛加那などのドラマで印象深かった人物のその後について簡単にまとめてみました。

その他の人物のその後については下記からよろしくお願いします!

出典:http://marsar.club/

スポンサーリンク

 

西郷従道のその後

出典:https://rekijin.com/

 

「小西郷」と呼ばれた従道

兄・隆盛が西南戦争を起こした時、政府内にいた西郷従道は陸軍卿・山縣有朋が軍を率いて九州へ向かったため、陸軍卿代理に就任して政府の留守を守っていました。

戦後に近衛都督となった従道は、紀尾井坂の変で大久保利通が暗殺されたのち参議となり、薩摩閥の重鎮として君臨していきます。

また、明治十四年の政変において大隈重信に辞表提出を促すなど、伊藤博文にも協力していきました。

明治17年(1884)の華族令制定に伴い、伯爵を授けられた従道は初代海軍大臣に任命され、山本権兵衛を抜擢して日本海軍を日清・日露の勝利に貢献。

従道は事務は部下に任せ、失敗の責任は自分が取るという考えを持っていて、山本権兵衛が活躍できたのも従道の度量の大きさのお陰だとも言われています。

 

明治25年(1892)には元老として枢密顧問官に任じられ、品川弥二郎とともに国民協会を設立。

その後、従道は海軍軍人として初めて元帥の称号を受けるなど評価され、内閣総理大臣候補にも名を挙げられましたが、従道は兄が逆賊の汚名を受けたことを理由に断り続け、明治35年(1902)に胃癌で死去しました。

 

大河ドラマ西郷どん(せごどん)西郷従道(じゅうどう・つぐみち)信吾は西南戦争で兄・隆盛を追い詰める西郷家の三男
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 西郷従道(じゅうどう・つぐみち) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)は、西郷隆盛が死んだ21年後の上野公園から舞台がスタート。 記念すべき

 

スポンサーリンク

 

海江田武次(有村俊斎)のその後

出典:https://www.instagram.com/

 

実は大久保に評価されていた俊斎

西南戦争~紀尾井坂の変の間、島津久光のもとにいた海江田武次は病気療養中でした。

大河ドラマでは少しバカっぽい役柄の海江田武次でしたが、実際は大久保利通が海江田武次の才能を高く評価していました。

再三、海江田武次は政府の中でも問題を起こしていましたが、大久保は見捨てることはなく、海江田武次も大久保暗殺の報を聞いて嘆いたといいます。

 

明治14年(1881)、海江田武次は元老院議官となり、明治20年(1887)には伊藤博文の勧めで欧米視察を行います。

海江田武次はフランスの国会を見学した際、先進国の議会のマナーの悪さに驚き、オーストリアでは伊藤に憲法を講義したシュタインに師事して「欧米の真似事ばかりせず、日本人として祖国の本質を知りなさい」と言われました。

シュタインの言葉に深い感銘を受けた海江田武次でしたが、帰国後たいした活躍を見せることなく明治39年(1906)に75歳で死去しました。

 

出典:https://blog.goo.ne.jp/

大河ドラマ西郷どん(せごどん)有村俊斎(海江田信義)西郷吉之助に嫉妬し、久光に接近した軽率な行動が目立つ維新志士
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 有村俊斎(海江田信義) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西郷小吉(隆盛)たちの下加治屋町郷中と競い合う高麗町郷中に所属している有村俊斎

 

スポンサーリンク

 

島津久光のその後

出典:https://www.instagram.com/

 

最後まで政府に従わない久光

明治10年(1877)、西南戦争が始まると政府は島津久光の動向を心配していました。

このため、政府は勅使・柳原前光を鹿児島に派遣して上京を促しますが、久光は中立の立場にあることを表明して戦争には一切関わらず、戦火を避けるために桜島に一時避難しました。

西南戦争後も政府は久光の扱いには頭を悩ませ、最高級の叙位・叙勲などでもてなします。

当の久光は隠居生活の中で島津家に伝わる史料、史書の編纂に専念していました。

明治20年(1887)に久光は71歳で死去しますが、政府への反抗心から生涯髷を切らず、帯刀・和装をやめなかったといいます。

 

出典:https://mantan-web.jp/

大河ドラマ西郷どん(せごどん)島津久光 マザコン?「国父」として幕末の薩摩藩を引っ張った西郷生涯の敵・島津久光とは
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 島津久光 大河ドラマ西郷どんで、西郷吉之助(隆盛)の「生涯の敵」」として描かれるのが青木崇高が演じる島津久光。 有能な兄・島津斉彬と比

 

スポンサーリンク

 

愛加那のその後

出典:http://marsar.club/

 

菊次郎との再会と孤独な死

西郷隆盛が西南戦争で亡くなる前、菊次郎、菊草と二人の子を鹿児島に行かせた愛加那は、変わらず奄美大島で暮らしていました。

戦後、3年が経って菊草が大山誠之助と結婚すると、愛加那のもとに菊次郎が帰ってきました。

そのまま、愛加那と菊次郎は一緒に暮らしていましたが、明治17年(1884)に菊次郎の外務省入省が決まると、愛加那は菊次郎を送り出し、また一人暮らしが始まります。

しかし、日清戦争後に台湾に赴任することになった菊次郎は、奄美大島に立ち寄って愛加那を訪ねるなどいつも気にかけていました。

 

西郷隆盛の名誉が回復した明治31年(1898)、屋敷の庭には西郷隆盛の記念碑が建てられ、愛加那も記念式典に参列。

その後も愛加那は奄美大島を出ることなく西郷隆盛にもらった家で暮らします。

そして明治35年(1902年)、愛加那は雨の降る中、農作業の途中で倒れ、65歳で亡くなりました。

 

出典:https://instagrammernews.com/

大河ドラマ西郷どん(せごどん)愛加那(あいかな)二階堂ふみが演じる島妻は失意の西郷を蘇らせた菊次郎を産んだ2番目の妻
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 愛加那(あいかな) 大河ドラマ西郷どんで、二階堂ふみが演じるのが奄美大島へ島流しされた西郷吉之助(隆盛)を懸命に支えた2番目の妻・愛加那

 

スポンサーリンク

 

西郷どん48話?【最終回その後①】糸、菊次郎、寅太郎、菊草たち西郷家はその後どうなった?
大河ドラマ西郷どん(せごどん)48話? 最終回その後① 【糸・菊次郎・寅太郎・菊草など】 大河ドラマ西郷どん(せごどん)は第47話で最終回を迎え、主人公・西郷隆盛はこ
西郷どん48話?【最終回その後③】大久保利通の死後、明治政府はどうなった?
大河ドラマ西郷どん(せごどん)48話? 最終回その後③【明治政府】 大河ドラマ西郷どん(せごどん)は第47話(最終回)では主人公・西郷隆盛が西南戦争でこの世を去り、その
明治維新後の徳川慶喜、勝海舟、天璋院(篤姫)のその後とは?西郷どん(せごどん)その後特集
大河ドラマ西郷どん(せごどん)特集 徳川慶喜、勝海舟、天璋院(篤姫) 【その後】 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第37話では、ついに江戸無血開城が行われ、名実ともに
最終回後、西郷どんは生きていた?西郷隆盛生存説と大津事件とは?
大河ドラマ西郷どんその後 西郷隆盛生存説と大津事件 大河ドラマ西郷どん(せごどん)は最終回の西郷隆盛の死によって放送終了となりますが、あまりにも偉大過ぎた英雄の・西郷隆
紀尾井坂の変|西郷どん|大久保利通暗殺!犯人は誰?動機は?新しき国を夢見た英雄の最期とは
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 紀尾井坂の変 西郷隆盛の最期をもって終了する大河ドラマ西郷どん(せごどん)。 西郷とは違う道を進むことを決め、西南戦争を鎮圧した大久保

大久保達熊|大久保利通と満寿、おゆうとの間には子が沢山!大久保家の子供たちについて一挙に紹介
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」 大久保達熊など大久保利通の子供たち 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第40話、上京した西郷隆盛に大久保利通は歓迎パーティーで迎えまし
“]

 

スポンサーリンク

 

西郷どん(せごどん)あらすじ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

西郷どん(せごどん)記事まとめ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連, その後

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大河ドラマ西郷どん(せごどん)【なた豆】嫁の須賀に満佐が教えた西郷家の伝統の味「なた豆の味噌漬け」のなた豆とは?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) なた豆 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第7話で、西郷家にやってきた吉之助の嫁・須賀。 愛想のない須賀でしたが、貧乏を気にする吉之助に対し「貧しさは恥ではない」と言って …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)孝明天皇 条約調印勅許を拒否した攘夷を追求する異人嫌いの天皇の死から時代は倒幕へと向かう!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 孝明天皇 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第13話で、西郷吉之助は島津家と縁の深い京都の公家・近衛家で僧の月照と知り合います。 この時、吉之助は島津斉彬が月照を使って考 …

王政復古の大号令|大河ドラマ西郷どん(せごどん)岩倉具視が起こす慶喜の大政奉還後のクーデター!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 王政復古の大号令 大河ドラマ西郷どん(せごどん)、「大政奉還」によって一気に形勢逆転されてしまった西郷吉之助たち薩長の討幕派は、このままでは徳川慶喜に新体制での実権を奪 …

いだてん|高石勝男(斎藤工)の生涯とその後のド派手な葬儀についてご紹介!誰からも愛されたノンプレイングキャプテン

大河ドラマ「いだてん」 高石勝男(斉藤工) 大河ドラマ「いだてん」で斎藤工が演じるのが、日本水泳の第一人者だった高石勝男という人物。 登場当初、高石勝男は田畑政治から「勝っちゃん」と呼ばれ、一緒に麻雀 …

大河ドラマ西郷どん【瀉血(しゃけつ)】橋本左内がタマに施したヨーロッパの根拠無き治療方法・瀉血とは?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 瀉血(しゃけつ) 大河ドラマ西郷どんの第10話で、「ヒー様」の正体を確かめるため再び品川宿の磯田屋を訪れた西郷吉之助は、大山格之助と共に座敷である出来事に遭遇します。 …