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とぅま(愛加那)西郷どん(せごどん)で二階堂ふみが演じる奄美大島の島妻とのなれそめ、二人のラブラブ生活とは?

投稿日:2018年5月12日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
とぅま(愛加那)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、二階堂ふみが演じるのが「とぅま」という奄美大島の女性。

この「とぅま」は、のちに西郷吉之助(隆盛)の2番目の妻となり、西郷から愛加那(あいかな)という名前をつけてもらいます。

ちなみに「とぅま」の本名は、於戸間金(おとまがね)といい、「於」は尊称、「戸間=とぅま」が名前、「金」は本土で言えば「子」にあたるので、本土風に言えは「トマ子」さん。

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の中では、生命力に満ち溢れるこの「とぅま」が失意の内にある西郷に生きる希望を与えていきます。

今回は、奄美大島で腐りそうになっていた西郷を愛し、悲しい別れを迎える「とぅま(愛加那)」と西郷隆盛の関係(島妻)について簡単に紹介します。

 

「とぅま(愛加那)」の生涯はこちら↓

大河ドラマ西郷どん(せごどん)愛加那(あいかな)二階堂ふみが演じる島妻は失意の西郷を蘇らせた菊次郎を産んだ2番目の妻
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とぅま(愛加那)がなった「島妻」とは?

史実での西郷隆盛は、最初の妻・伊集院須賀と円満離婚したのち、二度と結婚しないと誓っていました。

しかし、「菊池源吾」と名を変えて身を隠していた西郷を、奄美大島の人々はできるだけ長く西郷に滞在してほしいと思うようになり、島妻を娶らせて引き止めようとしていたようです。

西郷だけでなく、島妻=現地妻を娶るのは当時としては当たり前のことで、大久保利通の父・次右衛門も喜界島に流された時は現地妻を娶っています。

この島妻は薩摩には連れて帰ることができないことになっていましたが、もし子供が生まれれば島役人に採用されたり、島妻にも手当てがついたりしたこともあったので、島民の間では積極的に島妻になりたがる者もあったといいます。

 

奄美大島での西郷

西郷は奄美大島に来た当時は自らのことを「土中の死骨」と称して、大久保一蔵(利通)などには「一日も晴天がなく、雨ばかり。ひどいものです」とか、「島民たちが野蛮で困っている」とか愚痴の手紙を送っていました。そんな中でも、奄美大島の女性のことは「美しい」と言っていて、憂鬱な生活を送る上では唯一の救いになっていたのかもしれません。

西郷は島民の野蛮さに呆れながらも、その生活の厳しさに同情し、藩の島支配の過酷さを知りました。

大河ドラマ西郷どん(せごどん)でも、西郷は「とぅま」に対して『斉彬や自分は民のために日本を変えようとしてきた』と言いますが、「とぅま」からは『その民の中には私達、島人は入っていないのか』と言い返されてしまいます。

それほどまでに、薩摩藩が行ってきた奄美大島統治は厳しいものがあったのです。実際「とぅま」がなる島妻についても、かなり差別的な印象を受けます。

 

ある日、島の特産物である砂糖を隠したという疑惑で島人が連行されたとき、西郷は役人と直談判して釈放させたといいます。

グチばかりだった西郷は、いつの間にか島人のことを大切に思う頼れる人物になっていました。

その後、島の子供たちに教育を施したり、貧しい人々には金銭を惜しまず与えたりと「西郷らしい」行動をとる西郷を、島人は「いつまでも居て欲しい」と願い、島妻として「とぅま」を娶らせたのは当然のことだったのかもしれません。

 

 

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とぅま(愛加那)と西郷の結婚生活

奄美大島に来て10カ月、西郷は島妻の申し出をはじめは断っています。

しかし、島で世話になっている島の名家・龍佐民から遠戚にあたる「とぅま」との結婚を勧められて結婚を決意しました。

この時、西郷は33歳、とぅまは23歳でした。

大河ドラマ西郷どん(せごどん)では、結婚以前にかなり「とぅま」とは絡んでいますが、実際は初対面ではないでしょうが、顔見知り程度だったのかもしれません。

それでも西郷は、この「とぅま」に愛しい人を意味する「愛加那」という名前を与え、可愛がり愛しました。

婚儀には媒酌人が立ち、正式な祝い膳が用意されて正式な結婚式だったといいます。

「とぅま(愛加那)」の容姿は絵にも残っていますが、西郷好みの大柄な情の細やかな美人だったといわれています。

 

「とぅま(愛加那)」は別れの時を考えて形見にしようと、毎朝、西郷の髪をすいた際の抜け毛を全て保存するなど健気な女性でした。

二人の夫婦仲は非常に仲睦まじく、西郷は客人が来ても「とぅま(愛加那)」の側に寄り添い、愛撫を惜しまなかったので、居合わした者はちょっと引き気味だったと記録に残っています。

 

 

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子供の誕生と別れ

西郷と「とぅま(愛加那)」は、菊次郎と菊草という子供をもうけました。

「菊」の字は西郷の島での名「菊池源吾」からとったもので、菊次郎を 「次郎」としたのは、以前に西郷は藩の密命を受けて台湾を偵察していた際に、当地の女性が西郷の子を産んでいるからとも、薩摩に連れて帰れないため西郷家を継げないからだとも言われています。

しかし、西郷は娘である菊草の誕生を見ることはありませんでした。

それは「とぅま(愛加那)」の妊娠中が分かり、新居に引っ越した翌日に、藩から召喚命令が届いたからです。

こうして「とぅま(愛加那)」の結婚生活は約2年間で終了し、西郷は薩摩に戻っていきました。

大河ドラマ西郷どん(せごどん)でも、龍佐民ら島人から「こんなところで終わる人ではない」と言われ、泣く泣く奄美大島を去ることになる西郷。

号泣必至の場面となりそうです。

これが永遠の別れのように思ってしまいがちですが、実は2か月後に西郷は罪を咎められて沖永良部島に流され、1年半後に奄美大島で「とぅま(愛加那)」と再会しています。

その時の「とぅま(愛加那)」と西郷については、下の記事でご確認ください。

 

「とぅま(愛加那)」の生涯についてはこちら

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参考

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