大河ドラマ麒麟がくる第19話
「信長を暗殺せよ」感想
幕府、将軍権威の失墜
大河ドラマ「麒麟がくる」の第19話「信長を暗殺せよ」どうでしたか?
タイトルからいって、今回は信長を巡るドタバタ劇が繰り広げられるかと思っていましたが、案外すんなり阻止できちゃいましたね(笑)
というか、前回から始まった【越前編】の背景、当時の情勢を丁寧に描きましたという教科書のような回だった。
中には斎藤義龍(伊藤英明)との再会と別れのシーンなど胸打つところもありましたが、基本的にはそれほど見どころはなかったかも。
それでは第19話の感想とおさらいです。
永禄元年(1558)、将軍足利義輝(向井理)が三好長慶(山路和弘)と和解し、5年ぶりに京都に戻る。
戻れたとはいえ、義輝は浮かない表情。
これには三淵藤英(谷原章介)や細川藤孝(眞島秀和)も心配そう。
一方、明智光秀は越前に来て2年。
子供たちに読み書きを教えて生活するという、大河ドラマの主人公が必ず一回は行う王道パターンを歩んでいました(笑)
そんな中、前回ネットでバカ殿ともてはやされた朝倉義景(ユースケ・サンタマリア)に呼び出された光秀は、「将軍様からの上洛要請があるけど、京の不穏な情勢に巻き込まれたくないから代わりに行ってきてよ」と言われる。
上洛は義景にとってはめんどくさいことでしたが、光秀にとっては非常に嬉しいこと。
だって憧れの将軍様にまた会えるんですもの(笑)
その後、光秀は家に戻ってニヤニヤしていると、ここで突然、妻の煕子(木村文乃)の妊娠が発覚。
ここまでの話の筋とは全く関係なく、今後に急に子供がいると説明つかないから、「とりあえずここで」と取って付けたような場面でした(笑)
さて、京に上った光秀。
早速、細川藤孝や三淵藤英と再会し、将軍様とも9年ぶりに会話できました~。
しかし、やっぱりここでも義輝はあまり浮かない表情を浮かべている。
光秀の「将軍は武士の棟梁」という理想の話に心打たれていた義輝ですが、すっかり近江に逃げてる最中にやる気なくしちゃった?
ちょっと調べてみたら、この時の義輝は23歳!
つまり、光秀の言葉に心打たれた時は14歳(笑)
大人になって理想と現実の違いに気づいてしまったのかもね。
その後、将軍様から一緒に能を見ようと誘われた光秀。
舞台が行われる場所に行くと、そこには斎藤義龍(斎藤高政から改名)がいた。
「次会ったらぶっ殺すぞ」と言われていた光秀。義龍にめちゃくちゃ睨まれてました。
あとから思えば、この二人の友情とバチバチ感をもっと前から丁寧に作ってほしかったな~。
この夜、細川藤孝はこの義龍が同じく上洛してくる織田信長(染谷将太)の暗殺計画を企てていることを知り、光秀に話す。
すると光秀はこれを阻止すべくすぐに動き出し、三好長慶から京の実質支配を任されている松永久秀(吉田鋼太郎)の元へ。
そして11年前、襲撃から三好長慶、松永久秀を救った恩を返して欲しいとお願いする。
松永久秀はこの光秀の願いを聞き入れ、すぐに斎藤義龍と面会。
この時、キレ者の久秀は「信長の暗殺をやめよ」なんてことは言わない。
「せっかく将軍が戻って平和な京になったのに、どこぞの輩が信長を暗殺する計画があるらしいから、あんたが取り締まってくれません?」
これでスッカリ殺る気を失くした義龍。
確信犯ですな。久秀お見事です。
しかし、この信長暗殺計画はタイトルにもなっているにも関わらず、こんなもんで終了なんだと期待外れ感は否めなかったなぁ~。
その後、斎藤義龍に呼び出された光秀。
義龍は松永久秀を使ったのは光秀であることもお見通しで厳しい表情を浮かべている。
しかし、ここで義龍は思いがけない言葉を。
「ワシに仕えぬか?」
裏切られ、邪魔をされても親友である光秀に国づくりを手伝って欲しい義龍。
なんて、けな気な男なんでしょうか・・・・涙
でも、この義龍のお願いともいえる話を光秀は頑なに断る。
ヒドイ・・・鬼か・・・光秀。
結局、お前は何がしたいの?と問われても、うまく答えられない光秀。
斎藤道三に言われた「大きな国を作れ」が心に残っていると言ってますが、「だから?何?」と聞き返したくなるわ(笑)
よく分からない理由でフラれ続けた義龍が気の毒でならないです。
しかも、最後は「2年後に死にます」でナレ死ですよ。
ほんとにかわいそう義龍。
もっとこの人の活躍を描いて欲しかった・・・。
自分を暗殺する計画があったのも露知らず、上洛した信長。
将軍様に会うと、尾張に侵攻する今川を止めて欲しいとお願いする。
すると、義輝は無表情で「今川より高い官職やるから止まるんじゃね?」とか、「幕府の要職につけるから止まるんじゃね?」と真剣にやる気がないよう。
信長の表情もこわばり、明らかに「こんなもんで止まるわけねーし」と思っている。
信長だけでなく、あの時に話を聞いていた周りの皆も思ってるな。
みんな何にも言えねーって顔してたし(笑)
将軍の権威なんてもんは、すっかり無くなってる。
義輝もそれを感じてやる気がないのか・・・。
知らない間に何だか憐れな将軍様になっちゃいましたね。
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