大河ドラマ「麒麟がくる」
松永久秀(吉田鋼太郎)
大河ドラマ「麒麟がくる」では吉田鋼太郎が演じる戦国のダークヒーロー松永秀が初回から登場。とにかくクールでダンディなカッコよすぎるこのオジサンは、明智光秀を助けて味方となるのか、それともやがて敵として立ちふさがるのか、気になる人物です。この記事では斎藤道三と並ぶ下剋上の代名詞「松永久秀」について超簡単に紹介していきます。
松永久秀(1508~1577)
松永久秀が歴史のひのき舞台に登場するのは、天文18年(1549)のこと。
三好長慶が京から管領・細川晴元と将軍・足利義輝を近江へ追放した頃、松永秀は三好家の家宰として頭角を現しました。
京で実権を握った三好長慶は、この松永久秀の卓越した手腕を評価し、権威にしがみつく公家らとの折衝を任せました。
そして松永久秀は日本一の港であった堺の代官も兼ねて私腹を肥やし、やがて三好家では並ぶほどのない権勢を誇っていきます。
永禄3年(1560)、三好長慶から大和国の平定を命じられた松永久秀は、国人衆をことごとく破って平定。
信貴山城、多聞城を築いて大和国の統治を行い、戦術、築城術でも優れた能力を発揮しました。
やがて主君・三好長慶をも凌ぐ権力を手に入れた松永久秀は、永禄6年(1563)に長慶の嫡男・義興を毒殺し、永禄8年(1565)には三好三人衆と呼ばれた、三好長逸、三好政康、岩成友通と共に二条御所の将軍・足利義輝を襲撃して自害に追い込みます。
その後、三好三人衆と松永久秀は権力闘争を繰り広げ、その争いの中で東大寺大仏殿が焼失。
松永久秀はその武勇と共に、世に悪名を轟かせました。
松永久秀は足利義昭を擁立して入京した織田信長に降伏し、一家臣として信長を支えましたが、天正5年(1577)に突如として反旗を翻し、信貴山城に立て籠もります。
そして織田信忠の大軍に囲まれた松永久秀は城に火を放ち、かつて大仏殿が焼けた日と同日、信長が欲しがっていた茶器「平蜘蛛」と共に爆死しました。
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