大河ドラマ麒麟がくる感想
【第3話】美濃の国
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大河ドラマ「麒麟がくる」の第3話「美濃の国」どうでしたか?
相変わらず、映像が美しいですね~。衣装も色鮮やかで話題になっているけど、私は特に引きの場面がすごく好き。
光秀と高政が鉄砲を撃ちに裏山に向かってるときの遠くから徐々に近づいてくるときの風景というか、あの雰囲気がたまらないです。
ゆっくりゆっくり近づきながら、話をじっくり聞かせてくれるのですごく理解しやすいし。
オープニングの音楽も物語も進んでくるごとに、どんどん深くしみ込んできてる気がする。
やっぱり、いいっすね大河ドラマ!面白い!
それでは第3話おさらいと感想です。
前回のエンディングで、美濃守護・土岐頼純を毒殺した斎藤利政(本木雅弘)。
戦国の黒く、恐ろしい部分が見事に描かれていましたが、今回のスタートは一転して田んぼで農作業を行う明智光秀の場面から。
快晴の中、色鮮やかな衣装の人たちが必死に作業を行う平和な姿にほっこり。
前回の暗殺事件の暗い雰囲気とはまるで違います。
そんな中、光秀のところに菊丸(岡村隆史)が現れる。
初回で光秀によって菊丸は野盗から命を助けられ、その後実家の三河に戻ったが、母から光秀に礼をするように言われて戻ってきたとか。
農民が三河(愛知)~美濃(岐阜)まで旅をするのってこの時代大丈夫なんですかね?
関所とかあるでしょ?初回でもこわーいお坊さんが金をせびっていたよね?あれは比叡山だから?
京に行くのが特別だとしても国境を越えるのって農民一人じゃ厳しくないっすかね?また、野盗に捕まるかもしれんのに。
やはり、この菊丸、なんか怪しいっす。策士・光秀も何とも思わないんだろうか?(笑)
とはいいつつ、菊丸はなかなか面白いキャラになりそうですね。
岡村さんの演技もしっくりきてる気がする。
駒(門脇麦)を見るなり、一目惚れしてそうだし、手を握られたら薬草探しに協力するってすぐに返事してるし。
今回の大河ドラマ「麒麟がくる」は、歴史上の人物が重い話を引き受けて、オリジナルキャラクターが明るい部分を引き受けていくって感じかな?
さて、しばらくすると光秀のもとには今度は帰蝶(川口春奈)がやってくる。
お土産にリスを捕まえてきたよとか、マジ訳わからんし(笑)。
いるだろよ。その辺の裏山に。美濃の山奥だぞ。明智荘は。
そして、そのリス逃がしたら、帰蝶はお付きの者に「なにしとんじゃい!ワレ(怒)!使えん奴やの~」と超パワハラ。
このお嬢様、かなり性格悪い?やっぱり道三の娘だからしょうがないのか。
ま、ツンデレの類であること間違いなんでしょうが。ちょっとイラついた。
その後、足をケガしていた帰蝶は駒の治療を受けながら昔話を始める。
すると駒が美濃に伝わる「狐女房の説話」を知っていて、それを教えてくれたのが火事から助けてくれた武士だから、そいつ美濃の出身じゃねーの?と盛り上がった。
人の話ってそんなに国をまたいで伝わらないものなのだろうか?
美濃の人から聞いた他国の人が話を伝えていくってことあるでしょ?伝言ゲームみたいに。
もし、そこまで話が国境を越えて伝わらないと仮定するなら、前述の菊丸が一人で国境を越えるってのはあり得ない現象だよね。
話は変りますが、この「狐女房の説話」は往年のアニメ「日本昔話」にもなっていて調べてみたら、なかなかエグい背景があるので興味のある方は是非ご覧下さい。
一方、毒入り伊右衛門で守護を殺害した利政は、土岐頼芸を新しい守護に迎えようとしていた。
利政と高政親子の訪問を受けた際、頼芸は絵を描いていたが、ふいに筆を止めると毒殺事件について真偽を問い詰める。
すると利政は「え?俺が?いやいやいやいや。あり得ないっす」とシラを切る。
めっちゃわざとらしい(笑)。
しかし、土岐家を操り人形のようにしか扱わない利政のことが信じれない頼芸は「俺も毒殺されたくないし、守護やりたくない」という。
ごもっともな意見です。
すると、利政さんが「操り人形には毒は盛りません」と発言。
恐ろしすぎる。抵抗しない奴は毒を使わずにそのまま飲み込むだけってか。さすがマムシっす。
これにはさすがに頼芸も絶句。隣にいた高政も絶句。ひかないほうがおかしい。
その後、利政たちが帰ろうとすると、頼芸は高政を呼び止めて「母の深芳野は元気か?我が子と思うておるぞ」と耳打ちし、高政も帰ると美濃を斎藤家が取り戻すために尾張に協力を求める使いを出した。
頼芸、こいつもなかなかの悪い奴っすね。
利政がこわいから牙を剥くのかな。
そう考えると、利政の恐怖による美濃支配というのは全然成功してないってことだね。
さて、この頼芸が書いてた鷹の絵は「土岐の鷹」と呼ばれて、当時でも伝統芸能の域だったそう。調べてみたのでこちらをどうぞ。
→ 土岐の鷹とは
もう一つ、高政の母である深芳野(南果歩)はもともと頼芸の愛妾でしたが、利政の求めに応じて側室として下賜された過去があり、すぐに高政を産んだために父親はどっち?てなっていました。
だいたい、主君の妾を欲しいっていう利政の性欲もどうかとは思いますが、実はこの深芳野は身長180㎝を超えるスーパーモデル並みの美人だったそう。気になる方はこちらをどうぞ。
その後、高政は光秀を呼び出し、裏山で鉄砲の試し撃ちを行うこととした。
試し撃ちの場所に向かうまでのシーン。
馬を並べてゆっくりと近づいてくる風景、すごく美しい。
こういうシーン好きだな~。
そしてそのあとの、高政が「自分に力を貸してくれ」と言ったところも、二人の絆みたいなのが感じられて全てが美しかった。
こののちの斎藤高政(義龍)が起こす行動を知っているからこそ、儚くて美しいものに感じたのかもしれない。
初回から戦国の世を凝縮したような場面が続きましたが、今回は少し落ち着いた雰囲気でまとまっていた。
話の流れもとても分かり易く、やっぱりこの大河は名作になりそうな気がしますね。
来週はまた戦かな?早く続きを見せてくれ!
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