平成28年度第2次補正予算 小規模事業者持続化補助金
小規模事業者持続化補助金の書き方について、これまで長々と説明してきました。
注意してほしいのは、小規模事業者持続化補助金の公募要領の一番初めに「販路開拓に取り組む事業者を補助する」と書いてあるのですが、実際採択されていくのは、【新しい取組】によって販路開拓を行う事業者が大多数です。
これは、単純に「これまでチラシやパンフレットを作ったことがないからチラシ、パンフレットを作って販売促進する。」や、「ネット社会に対応するため、ホームページを作成し販路開拓に繋げる。」などの、顧客や売上が減少していく今後の見通しに、これまでと変わらない業務内容を行って、販売促進方法だけ変わっていくというのは、アピールが非常に弱い計画書になるからです。
では、どうすればアピールできるのかは、冒頭に書いた【新しい取組】を書くことです。
わかりやすくすると、今の事業や商品に【付加価値】をつけて、新しい事業や商品に変えてしまうことです。
そこで、これまで採択された事業者の【新しい取組】を学んで、自社でできることを探してみるといいと思います。
当然、他社とは置かれている環境が違いますので、丸パクリすることはできませんがアイデアとして参考になる例を次に挙げます。
新しい取組例
補助金で行うことも含む(赤字)
・地域食材を使った新商品開発
・地域課題を解決する新サービス開発
・移動販売、テイクアウト、宅配事業の開始
・高齢者等福祉施設への新サービス開発
・小学校等の研修受入のための現場の改装
・買い物弱者、高齢化に対応する店舗改装(バリアフリー化)
・外国人観光客向け商品・サービス開発
・高齢者、外国人に対応するトイレ設置
・インフラ整備による看板、電灯の設置
・個人向けから団体向けへ変更(又は逆)
・安心・安全な家族向け店舗改装
・店舗内に体験施設を整備
・店舗内に体験機器を導入
・製造業、卸売業から小売業へ転換
・高齢層から若年層へ顧客層の変更(又は逆)
・女性客中心から男性客取り込みへ(又は逆)
・低所得者から高所得者へ顧客層の変更(又は逆)
・地域内からネット販売で全国へ(又は逆)
・観光客から地元客へ顧客層の変更(又は逆)
・昼の営業中心から、夜の営業へ(又は逆)
注意
必ずしも、
【新しい取組】=直接補助金で行う事業
とはなりません。
補助金で行う事業は、【新しい取組】がうまくいくように【補助】する事業と考えてもいいと思います。
そのために補助事業の原因となる【新しい取組】を自社の現状分析から、いかに導き出せるかが採択のポイントになります。
小規模事業者持続化補助金の書き方まとめ【採択される持続化補助金の書き方①】↓
小規模事業者持続化補助金の書き方まとめ【採択される持続化補助金の書き方②】↓
以下、リスト