平成28年度第2次補正予算 小規模事業者持続化補助金の目的
実際に採択されやすい小規模事業者持続化補助金の書き方について、このブログで書いていきたいと思います。
小規模事業者持続化補助金の目的は、小規模事業者の持続的発展にありますが、補助金を出す側が期待しているのは小規模事業者本人が事業計画書を作成することで、自分の事業を見直し、気づき、新しいステージに向かっていくことです。
そのため計画書には、見直し、気づき、新しい取組みといったストーリー性が大事です。
例年、この補助金の採択率は30%~40%の間で、多くの事業所が応募される補助金ですので年々計画書を書く事業者さんのレベルも上がってきていると感じています。
このブログが役に立ってくれれば幸いです。
経営計画書(様式2)と補助事業計画書(様式3)
では、さっそく計画書について説明しますが、【小規模事業者持続化補助金】に重要な作成書類は、経営計画書(様式2)と補助事業計画書(様式3)です。
図にあるとおり、経営計画書(様式2)で①現状分析で課題とチャンスと洗い出し、②現状分析で課題の解決できる又はチャンスを活かす強みを探します。そして新しい取組によって③今後の経営目標を決めます。さらに補助事業計画書(様式3)の④補助金を使った事業計画で③の経営目標を達成するため、今回の補助金を使って何をするか、⑤今回の補助金によってどのような効果が生まれるかを書きます。
出展:http://h28.jizokukahojokin.info/
出展:http://h28.jizokukahojokin.info/
経営計画書(様式2)を補助事業計画書(様式3)へうまく繋げる
見ていただけると、この(様式2)、(様式3)は補助金を出す側の期待する流れに沿ったものだと分かると思います。この流れを無視してしまうとまとまりのない計画書となってしまいます。
ここで重要なのですが、この小規模事業者持続化補助金が公募開始となった時点で、みなさんの頭の中には(様式3)の④補助金を使った事業計画が最初に浮かんだと思います。
「補助金もらって○○しよう。」って
となると、既に頭の中では①から流れに沿った計画を作らず、④から計画書を作っていくために①~③までが全く話が嚙み合わないストーリーになっているといった方を私はとても多く見てきました。
でも、小規模事業者持続化補助金の話を聞いて④から考えてしまうことは仕方のないことなので、いかに④を独立したものとさせないように①~③をうまく④に繋げるかということが重要になってきます。
これを常に意識しつつ、この計画書を作っていきましょう。
これを簡単に繋げられる方は、常日頃①~③を繰り返し考えている方だと思います。
そこに、たまたま補助金が募集になったという感じだと思います。おそらくこういう方は、高確率で採択されると思います。
加点審査について
最後に加点審査について説明します。
ちょっと今までの話のおさらいのようなことにもなりますが、加点審査の項目を必ず満たすこと重要になりますので下記にまとめます。
- 自社の製品・サービスや強みを適切に把握しているか。・・・②
- 経営方針、目標と今後のプランは、自社の強みを踏まえているか・・・②、③
- 経営方針、目標と今後のプランは、対象となる商圏の特性を踏まえているか・・・①、③
- 補助事業計画は具体的で、当該小規模事業者にとって実現可能性が高いものとなっているか・・・③、④
- 地道な販路開拓を目指すものとして、補助事業計画は、経営計画の今後の方針、目標を達成するために必要かつ有効なものか・・・③、④
- 補助事業計画には、小規模事業者ならではの創意工夫の特徴があるか・・・④
- 補助事業計画には、ITを有効に活用する取り組みが見られるか・・・④
- 事業費の計上、積算が正確・明瞭で、事業実施に必要なものとなっているか・・・(様式3)2.経費明細表
※過去に採択された事業者は、過去から通して事業計画を作れているか、過去採択された補助事業と明らかに違う事業か・・・(様式2)※全ての申請者【必須回答】部分。なんとなく適当に書いてしまいがちですが、採択された回数に応じて減点調整があるので、過去に採択を受けた方は、この部分にすごく力を入れたほうがいいです。過去採択された計画書の中の経営目標、プランの延長線上にありつつも、今回の補助事業は過去に補助金をもらった事業と明らかに違うことを説明し、過去の補助金によって販路拡大にどんな効果をもたらしたのかを数字や表を使って詳しく書いたほうがいいです。
※他の小規模事業者のモデルになることが期待できる事業者、町村部に所在し経済の発展につながる取り組みを行う事業者・・・田舎で地域課題を解決するような、見本となるような計画は有利です。
もっと詳細に書いて採択率を高める↓