平成28年度第2次補正予算 小規模事業者持続化補助金
実際に採択されやすい小規模事業者持続化補助金の書き方について、前回までは経営計画書(様式3)1.補助事業の内容の1.補助事業で行う事業名、2.販路開拓等の取組内容、3.業務効率化(生産性向上)の取組内容についての書き方を説明しましたが、今回は残りの4.補助事業の効果について説明していきたいと思います。
小規模事業者持続化補助金 補助事業計画書(様式3)1.補助事業の内容 4.補助事業の効果の書き方
公募要領には、「本事業を行うことにより、売上げ、取引などにどのような効果があるのか可能な限り具体的にお書きください。
その際、事業を行うことがその効果に結びつく理由も併せてお書き下さい。」とあります。
効果というものは、自社の利益だけではなく、業界や地域、お客様にとっての効果も含まれます。
効果は文章だけでなく具体的な数値も記載しましょう。
社会貢献や、その効果によってまた違う効果が生まれるなどの記述ができると良いと思います。
では、効果は以下の項目について可能な限り記述して下さい。
【自社にとっての効果】※必須
自社の売上、利益の効果とその理由。表も挿入。
【お客様にとっての効果】※必須
利便性の向上、品質の向上、満足度の向上など、お客様にとってどのような効果があるのかとその理由。
【地域にとっての効果】
買い物弱者対策、インバウンド受入による観光客増加など、地域にとってどのような効果があるのかとその理由。
【業界にとっての効果】※レア
新しい取組、革新的な取組みによって、業界が変わることも予想される効果とそのり理由。
4.補助事業の効果の例
【お客さまにとっての効果】
・市販ではない手作りのドレッシングが、ご家庭の安全で健康に良く美味しいご食事の手助けをする。
・ネット販売によって、頻繁に来訪できない県内外のお客さまにとって、○○のドレッシングについて入手して頂きやすくなる。
【地域にとっての効果】
・ドレッシングの増収に伴い、雇用の増加が期待される。
・展示会出展などによって〇〇県、特に○○地域の素晴らしい食材が脚光を浴び、食材について正しい情報を発信することで〇〇県の農家のこだわりを発信し、地域産品の取扱数増加に繋がる契機となる。
【当店にとっての効果】
・店舗に来店され、ドレッシングの購入に繋がるという今までのプロセスだけでなく、ドレッシングを百貨店やインターネット通販、セレクショップで見たお客さまが観光の際に県外から店舗にお立ち寄り頂く、また県内遠方からご来店頂くという店舗利用に繋がる逆のプロセスを生み、相乗的に新規顧客の取り込み及び店舗とドレッシングのリピーターの増加に繋がる。
・ドレッシング事業を収益柱に育て堅固な財務基盤を築く。
・ドレッシングが百貨店の店頭や広告媒体により店舗の広告宣伝効果を生む。
本事業による当店にとっての定量的効果として、様々な施策を通じての売上増加によってもたらされる下表の増益が見込まれる。
平成30年 | 平成31年 | 平成32年 | |
売上高増加額 | 1,500 | 5,500 | 7,000 |
『飲食事業』増加分 | 500 | 1,000 | 1,500 |
『ドレッシング販売事業』増加分 | 1,000 | 4,500 | 5,500 |
利益増加額 | 150 | 1,000 | 1,500 |
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