西郷どん関連

【毛利元徳(定広)】大河ドラマ西郷どん(せごどん)長州征伐で謹慎させられる長州藩主「そうせい候」の世継ぎとは?

投稿日:2018年7月19日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
毛利元徳(定広)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第28話で起こる幕府による長州征伐。

一橋慶喜は禁門の変を引き起こした長州藩を潰すため、征伐を決定しましたが、日本国内での内乱を避けようとする西郷吉之助は旧知の仲である慶喜に見切りをつけ、長州藩を幕府に恭順させて血を流すことなく戦を終わらせること画策しました。

そして吉之助は単独で長州に乗り込み、長州藩に対して「禁門の変を引き起こした長州藩の三家老の切腹」と「長州藩主の毛利敬親、定広親子の謹慎」を条件に恭順の意を示すように要求します。

この記事では、吉之助の提案によって謹慎することになる毛利敬親の世継ぎ・毛利元徳(定広)について簡単に紹介していきます。

 

出典:https://twitter.com/

スポンサーリンク

 

毛利元徳(定広)

毛利定広(元徳)は長州藩祖・輝元の男系の血筋を伝える毛利の分家・徳山毛利家の出身ではじめ名前を「広封」といいました。

徳山藩の第8代藩主であった毛利広鎮の十男として生まれ、兄には第9代藩主となる毛利元蕃や、のちに長州藩の国家老となって禁門の変を引き起こす福原越後、山形藩主となった秋元志朝らがいました。

この徳山毛利家は、江戸時代初期の第3代藩主・元次の代に領民の立木の伐採をめぐって毛利本家と対立し、一時的に改易されて本家の後継候補から外された過去があり、これが元で長らく長州藩内に確執を生んでいました。

しかし、時は流れて嘉永5年(1852)、長州藩主の毛利慶親(敬親)に子供がいないため、広封が養子に入ります。

さらに正式に世継ぎとなった元徳は、第13代将軍・徳川家定から「定」の一字をもらい「定広」と名乗ることになり、安政5年(1858)には慶親の養女・銀姫(長府藩主・毛利元運の娘)と婚儀を挙げました。

 

大河ドラマ「花燃ゆ」の毛利元徳(定広)

出典:https://tvfan.kyodo.co.jp/

スポンサーリンク

 

 

本家、分家の確執も解消された長州藩は、尊皇攘夷運動の急先鋒と成長。

定広も元治元年(1864)の「禁門の変」に際して、公卿・三条実美らを伴って兵を率いて京都に向かっています。

しかし、定広は上洛途中で長州藩の敗北を知って、やむなく山口に引き返すことになりました。

そして「禁門の変」で朝敵とされた定広は、幕府により官位を剥奪され「定」の字も召し上げられて、広封に戻すことになりました。

その後、長州征伐が始まり、広封は敬親(慶親から改名)と共に謹慎。

明治維新後に「元徳」と改名して慶応4年(1868)に上洛して議定に就任すると、翌年に隠居した敬親の跡を継いで参議となり、版籍奉還で知藩事となりました。

明治4年(1871)、廃藩置県が断行されると元徳は免官されて東京へ移り、第15国立銀行頭取、公爵、貴族院議員となったのち、明治29年(1896)に死去。享年57。

 

出典:http://www.i-unic.com/

スポンサーリンク

 

西郷どん(せごどん)あらすじ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・

西郷どん(せごどん)記事まとめ

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

天璋院(篤姫)のその後|西郷どん(せごどん)明治維新後の篤姫はどうなった?最後まで徳川家のために生きたその後の人生とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 天璋院(篤姫)のその後 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第36話で西郷吉之助と再会を果たした天璋院(篤姫)。 第37話では、天璋院(篤姫)が西郷吉之助と徳川家の始末につ …

【土持政照・土持照・黒葛原源助(つづらはらげんすけ)】西郷どん(せごどん)沖永良部島で吉之助を助ける母子と代官

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 土持政照・土持鶴 黒葛原源助(つづらはらげんすけ) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第24話~第25話で描かれる西郷隆盛(吉之助)の沖永良部島での生活。 再会した愛加那 …

【古高俊太郎(枡屋喜右衛門)】大河ドラマ西郷どん(せごどん)で新選組に捕らえられ拷問を受けた尊王攘夷派志士

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 古高俊太郎(枡屋喜右衛門) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第27話で、過激な長州藩士たちは京都に火をつけ、天皇まで長州に連れ去る計画を企んでいましたが、「新撰組」によ …

【吉川監物(経幹)】大河ドラマ西郷どん(せごどん)で西郷吉之助と会見し長州藩を幕府に恭順させた功労者

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 吉川監物(経幹) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第28話では、禁門の変を引き起こした長州藩に対し、幕府軍による長州征伐が行われます。 日本国内での内乱を避けようとした …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)江戸詰めと庭方役とは?西郷吉之助がのちに重用された理由は斉彬の密偵として働いていたから

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 「江戸詰め」と「庭方役」とは 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第10話で江戸にいた西郷吉之助は、島津斉彬から「庭方役」という役目を命じられました。 江戸に来た当初は、庭 …