大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」
イジャシハジメと長朝花節とは
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第21話「別れの唄」で、奄美大島にいる西郷吉之助には愛加那の間に赤ちゃんが誕生します。
これには二人の結婚にあまり賛成していなかった龍佐民や富堅たちも大喜びして、二人を温かく見守ることになりました。
そして、この赤ちゃんの誕生後7日目には奄美大島特有の儀式「イジャシハジメ」が行われ、すったもんだありながらも「菊次郎」という名前が名付けられました。
今回は、この「菊次郎」の誕生の際に行われた儀式「イジャシハジメ」と、奄美大島出身の里アンナさんが演じる「里千代金」が歌った祝いの島唄「長朝花節」について簡単に紹介します。
なにぶん情報が少なかったので間違っているところもあるかもしれませんが、雰囲気だけでも感じてもらえると幸いです。
菊次郎誕生の儀式イジャシハジメとは?
イジャシハジメとは、奄美大島特有の儀式で赤ちゃんが生まれた時に行われる出し初め式。
地域差があるものの、基本的には身内の者が朝、浜で捕まえた小さな蟹3匹と小石3つを持ち帰ります。
そして生後7日目の赤ちゃんを家の外に出し、家の正面の庭にむしろを敷いて、祖母またはおばなどの老婆が赤子を抱いてその上に座ります。
その後、赤子の額に鍋のスス(鍋火黒)を付けて、蟹のように早く這うようにとの意味で赤ちゃんの頭に蟹をのせます。
蟹のほかにもバッタや小エビを赤ちゃんの上ではねさせて、飛び跳ねるように元気に動けるように願うこともあるようです。
このほか、男児の場合は桑の木で作った小弓に矢をつがえて、赤ちゃんを抱いた人が東に向かって3回射るのが一般的とされています。
また、小石3つへその緒と一緒に保管しておきました。
奄美大島では、このイジャシハジメの日に名付けをするならわしだといいます。
里千代金らが歌う「長朝花節」とは?
長朝花節とは奄美大島の民謡(島唄)のひとつ。
祝宴の座開きの定番曲で、これを短縮した形式の「朝花節」や、さらにそれを短くアップテンポにした「ちゃっきゃり朝花節」などがある。
かなり雰囲気のある歌なので下に貼っておきます。
長朝花節
朝花節
ちゅっきゃり朝花節