西郷どん関連

西郷どん(せごどん)月照と吉之助の辞世の句の意味とは?なぜ切腹ではなく錦江湾で心中だったのか?

投稿日:2018年3月4日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
月照の西郷吉之助の辞世の句
切腹を選ばなかった理由とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第17話で、月照と西郷吉之助は失意のうちに冬の錦江湾に入水自殺を試みました。

これで月照は命を落としましたが、死にきれなかった吉之助の方は、のちの明治維新の立役者になっていきます。

この記事ではこの心中の際に詠んだ月照と吉之助の辞世の句と、吉之助が武士の象徴でもある切腹を選ばなかった理由について簡単に紹介していきます。

 

 

出典:https://www.city-kirishima.jp/

スポンサーリンク

 

 

月照の辞世の句

吉之助とともに錦江湾へ入水した月照に辞世の句は、

「大君のためにはなにか惜しからん 薩摩の迫門(せと)に身は沈むとも」

この辞世の意味はそのままですが、

「天皇のためでならば、薩摩の海に身が沈もうとも何も惜しくはない」

というもの。

京都の公家や尊王攘夷派志士と親しく交流し、月照がいかに「尊王」の志と持っていたかが分かる辞世の句です。

 

上記以外にも月照は、

「雲りなき心の月の薩摩潟 沖の波間にやがて入りぬる」

という辞世の句を同時に詠んでいます。

「月」は自分のことを錦江湾に写る月とかけ、自分の清らかな正当性を示し、月が海の中に沈んでいくように、自分も揺れ動く時代という波間に消えていくという美しい歌になっています。

 

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

 

西郷吉之助の辞世の句

月照と心中しようとした吉之助の句は、

「二つなき道にこの身を捨て小舟(おぶね) 波立たばとて風吹かばとて」

この辞世の句の意味は、

「自分が信じる唯一の道のためならば、波が立とうが風が吹こうが、うち捨てられた小舟と同じように、この身を捨てても構わない」

というもの。

 

藩主・島津斉彬によって見い出された西郷吉之助は、斉彬を心から尊敬していました。

斉彬が失意のうちに急死してしまった時は、殉死まで考えています。

しかし月照は、吉之助の頭の中には斉彬の考えが詰まっているはずだと考え、ここで死んでは斉彬の遺志を消してしまうことになると説得して殉死させませんでした。

その月照の気持ち、斉彬の遺志に応えるべく、死よりも重い忠義を貫こうとした吉之助でしたが、その後安政の大獄で幕府から執拗に追い回され、頼りの薩摩藩からも見放されて万事休す。

この辞世の句は、斉彬の遺志をやり遂げることができなかった悔しさが滲み出つつも、自分のやってきたことに悔いはないという吉之助の心情が溢れていると思います。

 

 

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

 

なぜ吉之助は切腹を選ばなかったのか?

月照と共に入水自殺を試みた吉之助ですが、後に蘇生して歴史を動かす大人物になっていきます。

吉之助は、貧しいといっても身分は「武士」。

なぜ、吉之助は「武士」として切腹を選ばなかったのでしょうか?

この理由は、のちに吉之助本人が語っています。

「非常に残念なことをした。月照は『法体』であるから刀を使わずに死んだ方が良いと思って投身自殺したのだが、いっそ死ねるなら始めから刀を使えば良かったのに女子のするようなことをして、自分だけ生き残るとは面目次第もない」

このように、吉之助は月照が『法体』=僧 であるから切腹を選ばなかったと言っていますが、その選択を悔いてもいます。

しかし、相手の心情、立場になって行動してしまう吉之助にとって、この時に刀を使わなかったのは当然のことだったのではないでしょうか。

 

この話を直接聞いた重野安繹という人物は、涙を流して語る吉之助の印象を「生き急いでいる」雰囲気があったと言っています。

のちに吉之助が明治維新に果たした役割を考えると、生き急いでいた吉之助に神様?仏様?が「お前はまだだ」だと言っているような気がしてなりません。

 

 

スポンサーリンク

西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめました!これで「西郷どん(せごどん)」が分かる!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) あらすじ・ネタバレ・期待度 まとめのまとめ 西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめ
大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

板垣退助(乾退助)大河ドラマ西郷どん(せごどん)西郷と共に征韓論に敗れた戊辰戦争の英雄の生涯を簡単に紹介

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 板垣退助(乾退助) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)、薩摩藩と長州藩は武力討幕によって幕府、徳川家を完全に倒そうとしていたのに対し、土佐藩は前藩主で実権を握っていた山内容 …

明治政府|西郷どん(せごどん)三条実美、江藤新平、山縣有朋など新政府の人物を一挙に紹介!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 明治新政府の人物 大河ドラマ西郷どん(せごどん)も、第39話からはついに新章「明治編」がスタートし、新しいキャラが次々と登場していきます。 ということで、今回は西郷隆盛 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)一橋慶喜(慶喜①)ふきが働く磯田屋の常連「ヒー様」は、のちの江戸幕府最後の将軍となる

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 一橋慶喜(慶喜①) 大河ドラマ西郷どんで、ふきの働く磯田屋の常連客として登場する「ヒー様」と呼ばれる男。 実はこの「ヒー様」が、のちの徳川幕府最後の将軍・徳川慶喜。 こ …

大河ドラマ西郷どん【大奥】幾島がなった老女とは?側室とは?大奥女中になるには?町娘から将軍生母になれる?大奥の身分から見るサクセスストーリー

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 大奥 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、将軍・徳川家定に嫁ぐため、南野陽子が演じる幾島から厳しい指導を受ける北川景子演じる篤姫(於一)。 その甲斐あってか、篤姫は家定に …

西郷どん(せごどん)紀尾井坂とは?名前の由来は「紀州」「尾張」「井伊」から!のちに大久保利通が命を落とした坂道!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 紀尾井坂とは 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第9話で伊武雅刀が演じる前水戸藩主・徳川斉昭は、島津斉彬のお使いでやってきた西郷吉之助に対して、幕府と井伊直弼の文句をぶち …