西郷どん関連

西郷どん(せごどん)島津斉彬の子【寛之助・虎寿丸・哲丸】お由羅の呪いか?次々に子どもを亡くした上での「子どもは国の宝だ」は重みが違う

投稿日:2018年2月24日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
島津斉彬の子
寛之助・虎寿丸・哲丸

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で西郷吉之助が尊敬する名君・島津斉彬(渡辺謙)。

斉彬は初回から登場して準主役のような扱いを受けていますが、「薩摩藩主」就任にあたっては父の島津斉興(鹿賀丈史)との確執もあり、順風満帆の人生ではありませんでした。

しかも、自分の息子・寛之助は斉興の側室・お由羅(小柳ルミ子)の呪いのせいなのか、幼くして亡くなってしまう悲劇も訪れます。

その後、何とか藩主の座を勝ち取った斉彬は、公私とも安定してきたのか、喜久(戸田菜穂)との間に虎寿丸をいう子をもうけました。

しかし、この虎寿丸も第11話で亡くなり、またしても「お由羅の呪いか?」と噂が広まります。

今回は、幼くして次々と亡くなっていった斉彬の子どもたち、島津寛之助、虎寿丸、哲丸らについて簡単に紹介します。

 

 

「子どもは国の宝だ」

出典:https://www.instagram.com/

スポンサーリンク

 

 

島津 寛之助

島津寛之助は、斉彬の次男として弘化2年(1845年)に誕生しました。

大河ドラマの中では、寛之助の母は「喜久」になっていますが、史実に残る母は旗本・横瀬克己の娘になっています。

この女性が「喜久」という名前がどうかは分かりませんが、大河ドラマの中の架空の人物であるとみて間違いありません。

寛之助は世継ぎとして将来を嘱望されていましたが、 嘉永元年(1848年)にわずか4歳で亡くなってしまいます。

当時、病床の床下から人形が発見されたといわれ、お由羅が自分の子・久光を藩主にするために呪いをかけたと噂されました。

 

 

島津 虎寿丸

島津虎寿丸は、斉彬の五男として嘉永2年(1849年)に誕生しました。

大河ドラマの中では、この虎寿丸も寛之助と同様に母は「喜久」になっているようですが、史実に残る母は田宮安知の娘になっています。

虎寿丸は兄たちが「お由羅騒動」の前後に次々と亡くなっていたため、嫡男として期待されていました。

将軍に嫁ぐために江戸に来た篤姫に一緒に相撲をとってもらうなど、大河ドラマの中でも相当に可愛がられています。

虎寿丸は京都の公卿で薩摩藩と縁が深かった近衛忠煕の娘・信君(のちの津軽尹子)との縁談も進んでいましたが、嘉永7年(1854年)に6歳で亡くなってしまいました。

 

 

スポンサーリンク

 

 

島津 哲丸

島津哲丸は、斉彬の六男として安政4年(1857年)に誕生しました。

史実に残る母は側室の伊集院須磨。

兄たちがみな早世していたため、待望の世継ぎとして大事に養育されました。

安政5年(1858年)に斉彬が急死すると、遺言によって薩摩藩主の座は久光の長男・忠義が相続します。

この斉彬の遺言では、忠義に斉彬の娘を嫁がす条件で仮養子とし、哲丸が成人すれば藩主になる予定でした。

しかし、この哲丸も安政6年(1859年)に亡くなり、薩摩藩主は忠義が明治まで務めることになりました。

 

 

他の子どもたち

前述のとおり3人の子どもたちは次男、五男、六男であって、他にも斉彬の子どもはいました。

いずれも、この3人と同じく早世していますが以下に男子をまとめて紹介しておきます。

 

 

長男・菊三郎

母は正室:恒姫(一橋家徳川斉敦の娘)

 

三男・盛之進

母は側室:田宮安知の娘

 

四男・篤之助

母は側室:伊集院須磨

 

斉彬は子どもをたくさんもうけましたが、成人したのは娘3人だけで、全員が弟・久光の子の妻となりました。

しかし、その中の娘2人は難産で死去しています。

こんなにも悲しい運命を知ったあとで思い返してみると、大河ドラマでの「子どもは国の宝だ」はどんなに重い言葉だったのか。

思わず涙してしまいます。

 

 

斉彬の娘たち

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

出典:http://fractal-ihi.sblo.jp/

スポンサーリンク

西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめました!これで「西郷どん(せごどん)」が分かる!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) あらすじ・ネタバレ・期待度 まとめのまとめ 西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・人物紹介・各用語説明など記事をまとめにまとめ
大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

大山巌(弥助)西郷どん(せごどん)会津で八重に狙撃された西郷の従兄弟、日露戦争の「ボケ」担当の英雄の生涯とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 大山巌(弥助) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)では西郷吉之助(隆盛)の他、西郷吉二郎、西郷信吾(従道)などの西郷家の兄弟が丁寧に描かれていますが、幕末から明治に至るまで …

【白石正一郎と鍵屋直助】西郷どん(せごどん)で薩摩藩と繋がりある下関の商人と京都の宿主。幕末はサムライだけのものではない!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 白石正一郎と鍵屋直助 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で登場する白石正一郎と鍵屋直助。 白石正一郎は、第22話「偉大な兄 地ごろな弟」で吉之助の弟・西郷信吾(錦戸亮)を信 …

伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介【山岡鉄舟】日本最強は誰?流派は?

はじめに この記事ではシリーズで伝説の剣豪・剣士・剣の達人を紹介しています。日本の歴史上の中で侍、武士が数多く名を残してきましたが、今回紹介する伝説の剣豪・剣士・剣の達人は【山岡鉄舟】です。【山岡鉄舟 …

大河ドラマ西郷どん(せごどん)お由羅と「お由羅騒動」呪いが薩摩藩お家騒動の原因か?赤山靱負や大久保父らが処分された大事件

大河ドラマ西郷どん(せごどん) お由羅と「お由羅騒動」 大河ドラマ西郷どんで、島津斉興の側室として登場する「お由羅」は個性的なキャラで、小柳ルミ子はまさにはまり役。 斉興と久光を溺愛し、斉彬を嫌う「お …

大河ドラマ西郷どん 安政の大地震(安政江戸地震)篤姫が駆け落ち?一番揺れたのは篤姫の気持ちか?震度6以上の江戸直下型地震

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 安政の大地震(安政江戸地震) 発生日:安政2年10月2日 午後10時 (1855年11月11日) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第12話で、江戸で未曾有の大地震が発生 …