大河ドラマ「麒麟がくる」
第8話「同盟の行方」
あらすじ【ネタバレ注意】
前回から引き続き、織田信長との縁談話に悩む帰蝶。明智光秀は仕方なく尾張に潜入して信長を調査することになり、運命の初対面を果たす。全く理解できない行動をとる信長を見て光秀は言葉を失うが、美濃国のため光秀は帰蝶の秘めた想いを突き放し、縁談はまとまることに。しかし、これ縁談が新たな火種をまくことになっていくとわ。この回では新しい信長の人物像、帰蝶の切ない想いがつまった回となっている。それでは大河ドラマ「麒麟がくる」の第8話あらすじネタバレで涙せよ。
前回 大河ドラマ「麒麟がくる」第7話のあらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第8話あらすじ
織田信長
天文17年(1548)12月、斎藤利政(のちの道三)は織田信秀と和議を結ぶため、娘の帰蝶を信秀の嫡男・信長に嫁がせようとしていたが、当の帰蝶から拒否されたため、いとこで幼馴染の明智光秀に説得を命じていた。
このため、光秀は信長という人物を見定めようと尾張に潜入することになる。
そして信長が尾張の浜で漁をしていると聞きつけた光秀と菊丸は、波打ち際で待っていると朝もやの中から船首で仁王立ちしている信長がやってきた。
船から飛び降りた信長は大魚を背中に担ぎ、光秀の前を通り過ぎると浜小屋で魚を切り売り始める。
商人たちが群がる中、信長は光秀に「いらぬのか?」と声をかけ、買う気がないのが分かると金を持ってゆっくり去って行った。
そんな信長を見送った光秀は「なんとも奇妙な男」だとつぶやいていた。
一方、輿入れを拒む帰蝶は明智荘に身を寄せていた。
そこで帰蝶は駒と幼い頃の思い出を語り合い、駒がかつて旅芸人の一座に拾われて芸を教わっていた過去を聞いた。
駒は楽しかった旅芸人の生活は、一座が遠国に旅に出ることになって終わりを迎え、縁のあった望月東庵に預けれたのだという。
別れの時にずっと泣いていたと駒が言うと、帰蝶も幼い頃はよく泣いていたと告白した。
帰蝶は昔、光秀のためにとっておいた栗を兄の斎藤高政(のちの義龍)に取られてしまい、大泣きしたのだという。
そして帰蝶は光秀のことが今も好きだと打ち明けると、光秀に想いを寄せていた駒は意外なライバルの出現に困惑した。
しかし、帰蝶は「光秀は今も私の嫁ぎ先になるかもしれない相手を調査しに行っているのだから、私と光秀と結ばれることはない」と駒を慰めるのであった。
帰蝶が涙の承諾
やがて明智荘に戻った光秀は館に入らず、丘の上で考え事をしていた。
そんな光秀に母・牧が声をかけると、光秀は「あの奇妙な男に帰蝶を嫁がせていいのか分からない」と話した。
牧はそれを聞いて、丘から見える山や田畑を指差し「大事なのは、この国ぞ」と高らかに言う。
この母の言葉で光秀は心を決めるのであった。
その後、光秀が館に入ると帰蝶が「尾張はいいところか?」と問いかけた。
光秀が「海が美しかった」と答えると、帰蝶は半ば諦めた顔で「尾張に行って美濃にはない海を見るのもよいかもな」と言う。
しかし、帰蝶は「最後は光秀から尾張にいくべきと背中を押して欲しい」と涙ぐみ、断腸の思いで光秀は「尾張にお行きなされ」と告げた。
その後、稲葉山城では帰蝶が承諾したことを聞いた利政が喜び、光秀を褒め称えた。
そして利政は「信長はうつけか?」と光秀に問いかけた。
光秀は「判断できない」と返答したが、そんなことは利政にとってはどうでもよかった。
信秀の病が重いと聞いていた利政は、信秀さえいなくなればどうにでもなると考えていたのだ。
しかし、この直後に帰蝶の輿入れを阻止しようと利政の長男・高政が動き出す。
光秀は高政に会うと刀を突きつけられ、稲葉良通(のちの一鉄)らによって守護の土岐頼芸の元に連れていかれてしまった。
光秀が頼芸と面会すると、頼芸は利政にこびる叔父の明智光安を嫌い、代わりに高政が推してくれている自分を買っていることが分かった。
しかし、頼芸は「それなのに、なぜ高政の意に反して信秀と結ぶことに協力したのか!これでは今川と戦うことになる!美濃の一大事だ!」と声を荒げ、いまからでも和議を潰せと迫ってくる。
これに対して光秀は自分が見てきた尾張の土地の豊かさを説明し、美濃が戦をせずに尾張を手に入れるチャンスだと主張する。
黙り込む頼芸を見た高政は必死で光秀に反論していたが、ここで突然、頼芸があくびをして場を立ち去ってしまった。
それぞれの岐路
高政はその夜、母の深芳野のところにいた。
高政は稲葉良通ら国衆を集め、光秀を叱責する場を設けたにもかかわらず、途中で立ち去ってしまった頼芸の行動にショックを受けていた。
このままでは美濃が利政の思い通りになってなってしまうと危機感を覚えていたのだ。
そして高政は改めて「自分の父親は頼芸では?本当のことを言って欲しい」と迫った。
すると深芳野は「そう思いたいなら勝手に思いなさい。でも、いずれ斎藤家の家督はお前に譲られる。それまで我慢しなさい」と優しく慰めるのであった。
この翌日、駒が京に帰るというので光秀は見送りをした。
駒は別れが辛くなるからと、途中で「もう結構です」と言うが、光秀は「峠道までじゃ」と長い距離を付き添う。
そして峠道に差し掛かった時、駒は意を決して光秀に聞いた。
「帰蝶さまには見送りしなかったのに、私には見送りをしてくれた。本当は帰蝶さまを見送りしたかったのでは?本当は帰蝶さまを離したくなかったのでは?」
ここには誰もいないので本当のことを言って欲しいと言われた光秀は少し考え、「そうやもしれん」と返答した。
光秀の気持ちを聞いた駒は涙をこらえて別れを告げ、峠道を一人で登っていった。
その後、尾張では帰蝶と信長の祝言が挙げられようとしていた。
部屋でじっと帰蝶は待っていたが、何やら外が騒がしい。
しばらくすると、信長の守役の平手政秀が神妙な面持ちで帰蝶の前に現れた。
「申し訳ありません。信長さまがどこを探してもいないのです。しばらくお待ちを」
あまりのことに帰蝶は戸惑ったが、同時に「信長はなんとも面白い男じゃ」と思わず笑みを浮かべるのであった。
一方、駿河では今川義元の元に尾張と美濃の和議成立の話が伝わっていた。
そして今川義元は三河の松平広忠に対し、尾張への出兵を促す。
尾張に到着したばかりの帰蝶にも戦乱の火が及ぼうとしていた。
次回 大河ドラマ「麒麟がくる」第9話「信長の失敗」あらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第8話の感想
放送終了後に掲載します。