大河ドラマ「麒麟がくる」
第16話「大きな国」
あらすじ【ネタバレ注意】
タイトルがラップのようになっていますが、この回では斎藤家を引き継いだ斎藤高政(義龍)が父・斎藤道三との対決を決意。そして明智光秀は高政を引きづり下ろそうとした帰蝶と決裂する。そんな中、光秀の叔父・明智光安は高政に取り入ろうと宴会芸などを見せるが失敗。やがて美濃は斎藤親子の対決に向けて話は進み、明智家の領地替えを高政に命じられて憂鬱になっていた光安は道三に味方することを決める。この決断に明智光秀は複雑な思いのまま従うことになるのか?それでは親子の対立、帰蝶と決裂、光安の憂鬱、光秀は複雑が描かれる大河ドラマ「麒麟がくる」の第16話あらすじネタバレいってみましょう!
前回 大河ドラマ「麒麟がくる」第15話のあらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第16話あらすじ
親子の対立、帰蝶と決裂
弘治元年(1555)秋、斎藤高政(のちの義龍)が日根野備中守(弘就)に命じ、斎藤道三の次男・孫四郎と三男・喜平次を殺害すると、道三は稲葉山城を出て大桑城に入り、高政に敵対する態度を見せ始めた。
国が二分すれば美濃は弱体化すると考えていた明智光秀は、これを避けるべく織田信長と帰蝶の清須城に向かった。
帰蝶は孫四郎たち二人の弟を殺した高政に怒り心頭だったが、光秀はそこまで高政を追い込んだのは帰蝶であると指摘する。
明智一族まで巻き込んで、高政に代わり家督を継ぐよう孫四郎をそそのかしたのは帰蝶だったからだ。
道三と高政の戦を一番望んでいるのは帰蝶だと考えた光秀は、これ以上の手出しはやめて欲しいと願い出るが、帰蝶はこれを断った。
道三は信長と手を組めば交易が盛んになり、美濃も豊かになるとしていたが、高政は信長と敵対する岩倉城の織田信安、信賢親子と通じ、今川義元とも組もうとしている。
今の状況はもはや美濃だけで収まる問題ではないと訴える帰蝶。
これに対し、光秀は「高政は信長と手を切るとは明言していない。もしそうなれば阻止してみせる」と言う。
しかし、このときの帰蝶は光秀に対して不信感をあらわにし、光秀に帰るよう命じて隣の部屋に立ち去ってしまった。
光秀への不信感の原因は、殺害事件前に孫四郎を会わせたにもかかわらず、光秀が追い返していたからだった。
一方、隣の部屋で二人の話を聞いていた信長は、光秀の方に理解を示していた。
信長の情報によると道三の兵数は2,000に過ぎず、一方の高政は10,000以上になるとのことだった。
さらに、もし自分が加勢に出れば、清須の背後を織田信賢らに突かれる恐れもあると説明すると、信長にも我慢ならなくなった帰蝶はこの部屋からも出ていくのであった。
光安の憂鬱、光秀は複雑
駿河では望月東庵の治療の甲斐なく、今川義元の軍師・太原雪斎が病死し、これを隠すために東庵と駒は臨済寺に足止めされていた。
二人が鍋をつつきながら不満をぶちまけていると、本堂から松平元信(以前の竹千代、のちの徳川家康)の声が聞こえてきた。
太原雪斎から学問を教わっていた元信は、雪斎の死を隠すためにいつもどおり臨済寺に通い、一人で朗読をしなければならなかったのだ。
やがて鍋の匂いに誘われて元信が東庵のところにやってきて、ジロジロと駒を観察し始めた。
太原雪斎は駒のことを「よく気のつく女子」だと言って褒めていたらしい。
そんな時、見張りに連れられた菊丸がやってきて皆に美濃の騒動の話を伝えた。
光秀のことが心配になった駒は居ても立っても居られなくなり、「自分を連れ出して!美濃まで!無理ならば尾張まで!」と菊丸の手を握る。
すると菊丸は頬を赤らめ大きく頷いた。
光秀が稲葉山城に戻ると、高政の御前で稲葉良通(のちの一鉄)ら重臣たちが酒宴を開いていた。
そこには叔父・明智光安もおり、汗だくになるまで踊って必死に高政に取り入ろうとしていた。
光秀は奥の部屋に通されると、高政に戦を仕掛けないように念を押した。
高政は「信長が動かなければ、父上も動けまい」として自分から仕掛けるつもりはなさそうだった。
また、光秀は城下に「高政の実父は土岐頼芸である」という噂が広まっていることを言うと、高政は自分が広めたと告白した。
出自不明の成り上がり者の子より、土岐源氏の血を引く者とすることで美濃の人々を安心させ、幕府にいずれ守護職に任じてもらおうと考えてのことだった。
さらに高政は光安の隠居と光秀の家督相続、明智荘の領地替えを提案してきた。
美濃の国政を刷新するため、領地の見直しが必要と思っていた高政は、明智荘より広い領地を与えることを約束したが、光秀の心中は複雑だった。
その後、光秀は道三が高政と一戦交える覚悟を決め、大桑城に同志を集めていると明智左馬之助(秀満)から聞いた。
それに応えるように光安は大桑城に行くことを決意したという。
光安は稲葉山城での酒宴のあと、隠居と明智荘からの領地替えの話があり、高政に対して反感の思いを持っていた。
この光安の決断が明智家存亡の危機であると考えた光秀は何とか光安を押しとどめようとするのであった。
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