大河ドラマ「麒麟がくる」
第12話「十兵衛の嫁」
あらすじ【ネタバレ注意】
前回の帰蝶のムチャブリに何とか応えることができた明智光秀。そんな光秀にもついに心休まる時が訪れるのがこの回。妻木煕子が再会を果たした光秀はこれが運命だと悟り、いきなりプロポーズ!そのとき、帰蝶や駒は何を思うのか。一方、尾張ではこれまで散々争ってきた織田信秀が死去し、信長が後を継ぐことに。そして美濃では斎藤利政(道三)暗殺事件が発生し、美濃には新しい戦の足音が忍び寄る。それでは光秀の結婚と、尾張、美濃の混乱が描かれる大河ドラマ「麒麟がくる」の第12話あらすじネタバレをどうぞ!
前回 大河ドラマ「麒麟がくる」第11話のあらすじ
大河ドラマ「麒麟がくる」第12話あらすじ
光秀と煕子の結婚
天文20年(1551)冬、明智光秀の働きにより将軍・足利義輝は今川と織田の和議を取り持った。
しかし、光秀の心は晴れることなく、美濃に戻ってからは何も話さない状態が続いていた。
心配した叔父・明智光安は嫁にならば言えないことも話すかもしれないと考え、早急に光秀の嫁取りの段取りをつけ始めた。
やがて光安は息子・左馬之助(秀満)を呼び、光秀を誘って鷹狩りに行くように指示する。
翌日、鷹狩りに行ったものの、光秀の脳裏には「麒麟」について義輝と語り合ったことがこびりついていた。
このため、光秀は左馬之助とはぐれ、妻木広忠の屋敷にたどり着いてしまう。
そんな時、声をかけてきたのが妻木煕子だった。
光秀は煕子から家にあがるよう誘われたが、これを断り、しばらく一緒に歩いた。
しばらくすると光秀は煕子を見つめ、当然プロポーズした。
煕子が幼い頃、光秀から「お嫁においで」と言われたことがあった。
光秀も煕子もそれを覚えており、この日鷹狩りではぐれたことも全て運命だと感じていたのだ。
煕子は涙を浮かべて頷くのであった。
信秀の後継者
織田と今川は和議を結んだ結果、織田の三河付近の国境の城は今川のものとなり、今川氏は尾張への重要拠点を抑えることとなった。
この状況に織田信秀は居城の末盛城に一族を集め、信長、信勝、土田御前、平手政秀、佐久間盛重らに自分に万が一のことがあったら末盛城を信勝に与え、信長にはこれまでどおり那古野城を任せると言った、
これに信長、平手政秀が青ざめた。
末盛城は三河に近く、重要な城として今川との戦が想定されるが、那古野城は主軸の城ではない。
これでは実質、信勝が次期当主ということなるのではないのかと。
信長は遺言ともとれる信秀の言葉に反論したが「那古野こそが尾張の最も重要な地である。だから信長に与えてある」と返され、引き下がざるを得なかった。
末盛城のほか、佐久間盛重、柴田勝家などの重臣全てが信勝のものとなることについて、信長は母・土田御前が企んだことであると踏んでいた。
そんな状況に信長は子供のように帰蝶の前で泣きじゃくる。
すると帰蝶は信長を置いて部屋を出て、病に臥せる信秀の寝床に近づいた。
そして帰蝶は信秀に「織田家を継ぐのは信長か、信勝か」と聞いた。
信秀は長い沈黙のあと、かすれた声で「信長はわしの若い頃に瓜二つじゃ。良いところも悪いところも。尾張を任せる」と答えた。
部屋に戻った帰蝶は、ふてくされていた信長に信秀の言葉を伝えると、信長は感極まった表情を浮かべるのであった。
道三暗殺未遂事件
その後、ギャンブルで大負けし、借金地獄に陥っていた望月東庵のもとに帰蝶からの手紙が届いた。
中には『信秀と双六をして欲しい。謝礼は望みのまま』と書かれていた。
東庵が尾張に行くことを決めると、伊呂波太夫は借金を肩代わりする代わりに駿河にも行って欲しいという。
駿河には友野二郎兵衛という豪商がいて、病弱な子のために名医を探しているらしい。
また、駒は途中で美濃に寄って自分を助けた明智の侍を調査したいと言い出し、結局東庵は尾張、美濃、駿河の3国を巡ることになってしまった。
天文21年(1552)春、稲葉山城の斎藤利政(のちの道三)のもとに、土岐頼芸から鷹が送られた。
喜ぶ利政の前には止まり木が置かれたが、鷹匠は手が震えて鷹がうまく木に移らない。
不審に思っていると、鷹は利政の近習の者の腕に止まり、爪が突き刺さった。
すると、その者は顔面蒼白となり、急に苦しみ始めた。
鷹匠が利政から送られた刺客だったことに気づいた利政は怒りを抑えることができなかった。