麒麟がくる関連

麒麟がくる|明智光安(西村雅彦)光秀にバトンを託した明智家の初期リーダー・光安の生涯とは

投稿日:2019年12月15日 更新日:

大河ドラマ「麒麟がくる」
明智光安

大河ドラマ「麒麟がくる」で西村雅彦が演じてくれるのが、明智光秀の叔父にあたる明智光安(あけちみつやす)。

歴史上では「麒麟がくる」の主人公である明智光秀の知名度が圧倒的に高いため、明智光安は日陰のような存在です。

しかし、戦国初期において明智家を引っ張っていたのは紛れもなく明智光安であり、また光秀もその才覚と実績に敬意を払っていたような節があります。

今回は、明智光秀以前の明智家を統率していた男・明智光安について簡単に紹介していきます。

 

出典:https://www.nhk.or.jp/

スポンサーリンク

 

明智光安

明智光安は美濃国・土岐氏の支流である明智光継の子として生まれた。

兄には明智光秀の父である光綱(光隆)、妹には斎藤道三の正室となって織田信長の正室・濃姫を産んだ小見の方がいる。

明智家は父・光継の代から歴史に姿を現し始め、当初は土岐氏に仕えて長山(明智)城主として東美濃周辺を治めていた。

その後、美濃国で斎藤道三が台頭してくると、父・光継は土岐氏から離れて娘・小見の方を人質に出して斎藤氏に属した。 

 

天文4年(1535年)、明智家の家督を継いで明智城主となっていた兄・光綱が死去。

このため明智光安は隠居していた父の命により、まだ幼かった光綱の遺児・光秀の後見となって明智家の実質トップとなった。

その後、元服した光秀が家督を固辞したため、明智光安が明智家における中心であり続けたという。

 

天文16年(1547年)、明智光安は室町幕府12代将軍・足利義晴に謁見して官位を賜り、天文22年(1553年)には「宗寂」と号して絶頂期を迎えた。

しかしその後、美濃国は斎藤道三とその子・義龍が激しく対立して二分する事態に発展してしまう。

道三の外戚であった明智光安は当然ながら道三側の立場を取っていたが、肝心の道三は弘治2年(1556年)に義龍側の稲葉良通(一鉄)らに攻められ戦死してしまった。

さらに義龍側は道三側についた者を一掃しようと、明智光安、光久兄弟、三宅氏・藤田氏・妻木氏らが籠もる明智城を包囲した。

そして明智光安、光久は揖斐光就・長井道利らに攻められ抵抗むなしく自害。

この際、明智光安は子とされる秀満を、宗家嫡男である光秀を託して城を脱出させたといわれる。

出典:https://ameblo.jp/

スポンサーリンク

 

大河ドラマ「麒麟がくる」あらすじ関連記事

下の記事では、大河ドラマ「麒麟がくる」のあらすじや登場する人物、キャスト、ゆかりの場所などを紹介しています。本編の予習、復習にお使い下さい。

大河ドラマ【麒麟がくる】全話あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ(初回から最終回まで)
大河ドラマ「麒麟がくる」 全話あらすじ・ネタバレ 感想・期待度まとめ この記事では、2020年NHK大河ドラマ「麒麟がくる」全話のあらすじ・ネタバレと共に、各

2020大河ドラマ【麒麟がくる】人物・キャスト・関連記事|明智光秀の物語を予習、復習して楽しもう!
2020大河ドラマ「麒麟がくる」 人物・キャスト・関連記事 この記事では、大河ドラマ「麒麟がくる」に登場する人物、本編にある背景など、史実をもとに紹介した関連記事、疑問

スポンサーリンク

-麒麟がくる関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

麒麟がくる|三淵藤英(谷原章介)弟の細川藤孝のように戦国の流れに乗れなかった足利義昭の重臣

大河ドラマ「麒麟がくる」 三淵藤英(みつぶちふじひで) 大河ドラマ「麒麟がくる」で谷原章介が演じるのが、細川藤孝の異母兄にあたる三淵藤英(みつぶちふじひで)。 三淵藤英は弟の藤孝と共に足利義昭の将軍就 …

麒麟がくる【土岐源氏と桔梗紋】明智光秀や坂本龍馬を輩出した清和源氏から続く名門武家の系統

大河ドラマ麒麟がくる 土岐源氏 美濃国(現在の岐阜県)では長らく土岐氏という有力武家が権力を持ち、支配体制を築いていました。大河ドラマ「麒麟がくる」初回の時点では、すでに斎藤利政(道三)が成り上がって …

麒麟がくる【織田信安】岩倉城の織田伊勢守家当主は最後まで信長に反抗した男

大河ドラマ麒麟がくる 織田信安 大河ドラマ「麒麟がくる」では、織田信秀、信長親子の悲願である尾張国統一に最後の最後まで抵抗した人物として「織田信安」という人物が登場してきます。 ドラマの序盤では、清須 …

麒麟がくる【鹿島の太刀】剣豪・塚原卜伝の「鹿島新當流」一つの太刀を学んだ将軍・足利義輝の剣術

大河ドラマ麒麟がくる 鹿島の太刀 大河ドラマ麒麟がくるでは、生涯の友とされる明智光秀と細川藤孝(幽斎)が初対面のときに、ちょとしたことから斬り合いに発展する大騒動になってしまいます。この二人による斬り …

麒麟がくる|細川晴元(国広富之)三好長慶との権力争いに敗れる最後の管領

大河ドラマ麒麟がくる 細川晴元 大河ドラマ「麒麟がくる」で国広富之が演じるのが、足利幕府の中で権勢を誇っていた管領「細川晴元」。この「細川晴元」が登場する天文17年(1548)は、晴元にとってターニン …