大河ドラマ西郷どん(せごどん)
西郷隆盛の犬
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の最終章ともいうべき、明治編で何度か登場してくる西郷隆盛の犬。
この西郷隆盛の犬は、第39話で西郷家に引き取られることとなった愛加那との子・菊次郎と、糸との子・寅太郎の仲を打ち解けさせることに一役買っています。
また、のちに鹿児島に戻る西郷隆盛の狩りの相棒としても登場し、上野公園では一緒に銅像になってたりしています。
この記事では、西郷隆盛が飼っていた犬の名と、飼い始めた理由、犬種などについて簡単に紹介していきます。
西郷隆盛の犬
西郷隆盛が飼っている犬の名前で知られてるのは薩摩犬の「ツン」というメス犬。
西郷隆盛は数匹の犬を飼育していましたが、元々西郷隆盛は犬が大好きだったわけではなく、親族から薩摩犬を預かったことがキッカケで犬を飼うようになったといいます。
また、西郷隆盛は趣味として兎狩りなどをしていましたが、当初は1人で楽しんでいたといわれます。
明治維新後の西郷隆盛の仕事は、あちこちを走り回った薩摩藩士時代とは異なり、政府では雑務は部下に任せて執務室や会議室の中でのデスクワークに変わっていきました。
また、妻と離れて東京で暮らしていた西郷隆盛は、今までの食生活から大きく変わったことも加わって、どんどん肥満体型になっていきました。
大河ドラマ西郷どんでも、ウナギやカステラなど脂っこいものや甘いものを好物としていますので、東京では好き勝手に食べまくっていたのかもしれません。
しかし、あまりの肥満ぶりに西郷隆盛はドクターストップがかかってしまい、医師からは痩せるために「犬を飼う」ことを勧められました。
こうして西郷隆盛は犬を飼い始め、毎朝と夕方に散歩するようになったといわれます。
礼儀正しかった西郷隆盛は散歩中、すれ違う人に気軽に挨拶するなど犬との生活を楽しみ、当時はまだまだ自然が残っていた東京で趣味の兎狩りにも犬を連れて行くようになりました。
ちなみに上野の西郷隆盛像は薩摩犬を連れているとされていますが、銅像制作時には「ツン」とは違う別のオス犬がモデルになっているといいます。
薩摩犬
薩摩犬は、古くから薩摩の猟犬としてイノシシ猟で活躍していた中型犬。
特徴は、赤毛または黒地に茶毛でピンとたった耳、黒い瞳、ピンと立った尻尾、獰猛な性格。
明治維新後、日本にも洋犬が入ってくるようになると薩摩犬は洋犬種との交雑が進み、1920年代に純粋な薩摩犬は絶滅したとされました。
しかし、昭和の終わり頃になると鹿児島県の山中で、純血の薩摩犬の血統を残した犬がいることがわかり、1989年から交配を重ねて数を増やしていきました。
2000年には約100匹まで増えましたが、その後保存会の活動が頓挫してしまい、2010年までに再び絶滅してしまったといいます。
西郷どん(せごどん)あらすじ
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