西郷どん関連

大河ドラマ西郷どん(せごどん)狆(ちん)お由羅が抱く小型犬・狆は、日本で改良された日本唯一の愛玩犬種

投稿日:2018年2月11日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
狆(ちん)

大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、小柳ルミ子が演じる島津斉興の側室・お由羅。

どこぞのセレブのように、常に犬を抱いて登場し、独特の雰囲気を醸し出しています。

今回は、このお由羅が抱いている犬・狆(ちん)について簡単に紹介します。

 

 

出典:http://mylittledog.seesaa.net/

スポンサーリンク

 

 

狆(ちん)

狆の祖先犬は、中国から朝鮮を経て日本に渡ったチベットの小型犬と見られる。

『狆』という文字は中国にはなく日本独自のもので、狆の名称の由来は「ちいさいいぬ」が訛って「ちん」になったといわれる。

また、日本では開国後に洋犬が入ってくるまでは、姿・形に関係なく小型犬のことを狆と呼んでいた。

戦国時代から江戸時代にかけて、ポルトガル人がもたらした北京狆(ペキニーズ)が基礎となったと考えられ、日本唯一の愛玩犬種として改良・繁殖されて現在の狆になった。

 

「犬公方」と呼ばれた5代将軍・徳川綱吉は、江戸城で座敷犬、抱き犬として狆を飼育し、吉原の遊女も好んで狆を可愛がった。

さらに江戸時代には、狆のブリーダーも存在しており、盛んに繁殖が行われていた。

 

1853年に来航したペリーは、狆をアメリカに持ち帰り、同年にイギリスのビクトリア女王にも献上されたといわれる。

 

狆は明治に入ってからも多くの人に飼われていたが、大正時代に数が激減し、第二次世界大戦によって壊滅状態になった。

戦後に逆輸入して、再び飼われ始めることになったが、洋犬の人気に次第に押され、現在では稀な存在となっていった。

 

 

スポンサーリンク

大河ドラマ西郷どん(せごどん)あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ【初回から最終回まで】
大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全話 あらすじ・ネタバレ・感想・期待度まとめ この記事では、2018年NHK大河ドラマ「西郷どん(せごどん)」全47話のあらすじ・
大河ドラマ西郷どん(せごどん)の【説明記事一覧】疑問に思った内容や人物を簡単に紹介!
大河ドラマ西郷どん(せごどん) 背景・関連記事・説明記事一覧 この記事では、大河ドラマ西郷どん(せごどん)の本編にある背景や、史実をもとに紹介した関連記事、疑問に思うワ

スポンサーリンク

 

-西郷どん関連

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

関連記事

【薩長同盟】大河ドラマ西郷どん(せごどん)坂本龍馬の仲介で薩摩藩、長州藩の軍事同盟が成立!想定していた敵は?

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 薩長同盟 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第32話で成立する薩摩藩と長州藩の「薩長同盟」。 一橋慶喜との決裂以降、「倒幕」を考えるようになった西郷吉之助は大久保一蔵らと …

大河ドラマ西郷どん【有村雄助と次左衛門】俊斎の弟は桜田門外の変で井伊直弼暗殺を実行する過激派浪士

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 有村俊斎の過激な弟たち 有村雄助と有村次左衛門 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で登場するつるつる頭の有村俊斎。 いつも、ひょうきんなムードメーカーのような役割を果たして …

山縣有朋(狂介)西郷どん(せごどん)高杉晋作の奇兵隊を引き継ぎ、西郷隆盛に可愛がられ、西郷隆盛の命を奪った「日本軍閥の祖」

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 山縣有朋(山縣狂介) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、幕末に西郷吉之助(隆盛)と共に活躍した長州藩の中心人物といえば、玉山鉄二が演じる桂小五郎(木戸孝允)ですが、明治 …

集成館事業とは?西郷どん(せごどん)で島津斉彬が欧米列強に対抗するため推進した産業の近代化事業!

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 集成館事業とは  大河ドラマ西郷どん(せごどん)で、西洋文明に興味を持つ島津斉彬。 斉彬はただ単に西洋文明に憧れていたわけではなく、日本が欧米諸国に対抗するために、欧米 …

西郷どん(せごどん)岩倉具視の手紙の宛先【二条斉敬】とは?孝明天皇から絶大な信頼を得た日本史上最後の関白

大河ドラマ西郷どん(せごどん) 二条斉敬(にじょうなりゆき) 大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第30話では、笑福亭鶴瓶が演じる岩倉具視が本格的に登場し、「倒幕」と目論む西郷吉之助らは朝廷から追放されて …