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大河ドラマ西郷どん【候姫(こうひめ)】ジョンの母・中浜汐を調査した島津斉彬の妹・候姫は山内容堂の養母となり土佐藩政に大きな影響を与え続ける

投稿日:2018年2月1日 更新日:

大河ドラマ西郷どん(せごどん)
候姫(こうひめ)とは

大河ドラマ西郷どん(せごどん)の第6話で、劇団ひとりが演じるジョン・マン(ジョン・万次郎)は、取調べの中で土佐出身の漁師であることが分かります。

これを知って薩摩藩主・島津斉彬が、真偽をたしかめるため依頼した相手が、土佐藩主に嫁いでいる妹の候姫(こうひめ)。

今回は、幕末における土佐藩で多大な影響を与えた「賢夫人」こと島津斉彬の妹・候姫(こうひめ)について簡単に紹介します。

 

 

山内容堂が藩主になれたのは

「候姫」のおかげ

出典:https://special.infoseek.co.jp/

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候姫(こうひめ)

候姫は、文化12年(1815年)に江戸高輪の島津江戸屋敷で父は薩摩藩主・島津斉興と正室・弥姫(周子)の間に生まれた。

母・弥姫は、薩摩藩士たちから「賢夫人」と称されて尊敬されており、3人の子(斉彬、斉敏、候姫)に自ら教育を行った。

特に女子の候姫は、嫁いだ際に恥ずかしくないよう厳しく育てられた。

このため、候姫は母譲りの才能が開花し、土佐藩主・山内豊熈に嫁いでから土佐藩の家臣には、母同様の「賢夫人」と呼ばれた。

候姫と山内豊熈の婚儀については、徳川家斉の娘を押しつけられかけた山内家が島津家に泣きついて急にまとまった婚儀だったという。

その後、二人の間には男児が生まれて土佐・薩摩の両藩から喜ばれた。

しかし、この子は間もなく夭折。

候姫はその後、男児を産むことができなかった。

 

 

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嘉永元年(1848年)夫の山内豊熈が死去し、候姫は落飾して智鏡院と号した。

土佐藩主は弟・山内豊惇が継いだものの、2週間後に死去してしまい、山内家は断絶の危機を迎えた。

ここで候姫は実家・島津家から老中首座・阿部正弘に働きかけ、豊惇は病気で隠居したという形にして、分家筋の山内豊信(のちの容堂)を養子にして藩主に就任させる。(山内豊信22歳)

山内豊信(容堂)は、候姫の推挙と幕閣の格別の配慮があって藩主に就任できたため、その後の倒幕への行動を制限したとも言われる。

藩主となった山内豊信は数々の名歌を残しているが、これは養母・候姫の影響が強いとも言われている。

候姫は、土佐藩主の養母として藩政に大きな影響を及ぼしたが、幕末に実家・島津家で倒幕の機運が高まったため、佐幕派の山内家にあって候姫は複雑な立場だった。

しかし、島津家と山内家が嫌悪な状態に陥ると、候姫は両家を関係を取り持ち、存在感を増していく。

幕末の動乱を避けるため、江戸在住の大名の生母や妻子などは国元に戻っていくことが多かったが、候姫は頑固として土佐に行きを拒否し、江戸に留まって一度も土佐の地を踏むことはなかった。

1880年(明治13年)に東京で死去。

 

 

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